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あんごう ―がう 0 【暗号】
物語要素事典 |
暗号
★1.古代の暗号。
『日本書紀』巻3神武天皇元年正月 道臣命は、神武天皇の密命を受け、敵方にわからせず味方にだけ通じるように定めた倒語(さかしまごと)をもって、わざわいを払いのぞいた。倒語が用いられたのは、これが初めである。
★2.数字による暗号。
『クロスワード・パズル』(三島由紀夫) ある年の一月末、男女のカップルがホテルに泊まり、女が「301」の部屋の鍵を持ち帰ってしまった。美男のボーイである「僕」が鍵の返却を要求すると、女からは、別のホテルの「217」の鍵が送られて来て、「2」と「17」の間に口紅で線が引いてあった。「僕」はそれが二月十七日を意味すると気づき、その日、女と逢った。「僕」は三月一日にも逢瀬を期待したが、それは叶わなかった。
『813(続)』(ルブラン) 「813」と書かれた紙片があり、それは機密文書の隠し場所を示していた。8+1+3=12なので、廊下に並ぶ十二番目の部屋を意味する、とルパンは推理した。12はまた、時計を連想させ、文字盤の8・1・3の所を押してから十二点鐘を打たせると、文字盤上の装飾が落ちて、小箱が現れた。
『二銭銅貨』(江戸川乱歩) 二銭銅貨が二つに割れて中に紙片があり、「南」「無」「阿」「弥」「陀」「仏」の六文字をいろいろに組み合わせた意味不明の文字列が書かれていた。それは、点字が六つの点の組み合わせから成ることを応用した暗号で、盗まれた五万円のありかが記されていた〔*しかしそれは犯罪とは無関係のいたずらで、五万円はおもちゃの紙幣だった〕。
★4.「e」の字が多用されることを手がかりに、暗号を解読する。
『黄金虫』(ポオ) サリヴァン島に住むルグランが浜辺で見つけた羊皮紙には、仔山羊の絵と、意味不明の多くの数字・記号が書いてあった。仔山羊は英語で「キッド」ゆえ海賊キッドのことであり、全体は英語の暗号だろうとルグランは推理し、英語でもっとも多く使われる文字は「e」であることを手がかりに、暗号を読み解いて財宝を発見する。
『踊る人形』(ドイル) キュビットの妻エルシーの所へ、踊る人形の絵を連ねた通信が届く。それは、エルシーの婚約者だった男が復縁を迫る暗号文で、男はキュビットを殺し、エルシーは自殺を図る。英語でいちばん多く使われる文字が「e」であることを手がかりに、ホームズが暗号を解読し、踊る人形の絵を描いて男を誘い寄せ、逮捕する。
★5.暗号解読器。
『ロシアより愛をこめて』(ヤング) 国際犯罪組織スペクターが、ソ連の暗号解読器入手と、イギリス情報部のジェイムズ・ボンド殺害とを計画し、ボンドをイスタンブールへおびき寄せる。ソ連領事館の女性職員タチアナの手引きで、ボンドは暗号解読器を盗み出し、二人はオリエント急行に乗ってロンドンへ向かう。スペクターに雇われた殺し屋グラントが、二人を追う→〔心中〕7b。
★6.暗号による日記。
『ドラえもん』(藤子・F・不二雄)「大予言・地球の滅びる日」 「暗き天にマ女は怒る。この日○終わり悲しきかな」と記された、不思議な日記が見つかる。のび太たちは「○は地球を意味するから、これは世界滅亡の予言だ」と恐れる。しかしそれはドラえもんの暗号日記で、「暗き天(=点)」は0点、「マ女」はママ、「○」はドラやきのことだった。
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暗号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/10/07 10:45 UTC 版)
暗号(あんごう、cryptography, cipher, code)あるいは暗号化(あんごうか、Encryption)とは、第三者に通信内容を知られないように行う特殊な通信(秘匿通信)方法のうち、通信文を見ても特別な知識なしでは読めないように変換する表記法(変換アルゴリズム)のことである。通信だけでなく保管する文書等の内容を秘匿する方法としても用いることができる。
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