一汁一菜
読み方:いちじゅういっさい
一汁一菜は、たとえば江戸時代の庶民の食生活や、僧侶の食事などを指す語として用いられることが多い。この場合、「贅沢の対極にある食事」「最低限の食事の構成」という意味合いが中心といえる。現代の一般人の食生活を語る文脈では、「飽食の傾向を戒め」て「節制を奨励する」考え方を象徴する語として用いられることが多い。現代の日本では栄養失調よりも栄養過多による肥満などのリスクの方が高く、つとめて質素な食事にすることが健康に繋がるというわけである。
一汁一菜とは、一汁一菜の意味
一汁一菜(いちじゅういっさい)は、「質素な食事」「贅沢をしない倹約的でつつましい食事」を指す意味で用いられる表現。文字通りに捉えると「(飯の副食物が)おかず一皿に汁物一椀だけ」という構成を指す語。 おかず一品も漬物のような質素な品が念頭に置かれやすい。一汁一菜は、たとえば江戸時代の庶民の食生活や、僧侶の食事などを指す語として用いられることが多い。この場合、「贅沢の対極にある食事」「最低限の食事の構成」という意味合いが中心といえる。現代の一般人の食生活を語る文脈では、「飽食の傾向を戒め」て「節制を奨励する」考え方を象徴する語として用いられることが多い。現代の日本では栄養失調よりも栄養過多による肥満などのリスクの方が高く、つとめて質素な食事にすることが健康に繋がるというわけである。
一汁一菜の語の由来・語源
「一汁一菜」は、もともとは禅宗の僧侶の倹約的な食事を指す語であったとされる。ただし実態としては、貧しい庶民の食事も一汁一菜が基本であったといえる。一汁一菜の語の使い方(用法)、例文
- 腹回りの肉が気になりはじめ一汁一菜の食生活に切り替えることにした
- 子育てが忙しくなってから朝晩の食事は一汁一菜で済ませることが多くなった
- 老夫婦は若い頃から食事は一汁一菜であり、今なお矍鑠としている
- こういう山奥の宿で出される一汁一菜の膳は何よりも贅沢な食事に思える
一汁一菜の類語と使い分け方
一汁一菜と同様「質素な暮らし」を指す語としては「粗衣粗食」が挙げられる。「粗衣粗食」は衣服も質素である点に言及しており、それだけに生活全体が質素であるというニュアンスが強い。どちらかといえば「贅沢をしない」というポジティブな意味で用いられる。一汁一菜の英語
一汁一菜を英語で表現するなら simple meal(簡素な食事)とでも言うとよい。一汁一菜
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/15 02:56 UTC 版)
一汁一菜(いちじゅういっさい)とは、汁(汁もの)一品、菜(=惣菜)一品だけの食事のこと[1][2]。
- ^ a b 広辞苑
- ^ 大辞泉
- ^ 藤本憲幸『できる人の活性脳の作り方』p.49
- ^ 栄養のバランスと健康 日本栄養士会
- ^ 「和食;日本人の伝統的な食文化」とは 農林水産省
- ^ 世界に認められた“和食” 見直される魅力 NHK おはよう日本
- ^ 『詳説 日本史図録』 山川出版社 第5版2011年(1版2008年) ISBN 978-4-634-02524-0 p.49.庶民の食事に至っては全部で407kcalとしている(1日2食としても814kcal)。
- ^ 平井聖『町屋と町人生活』学習研究社
- ^ 大石学『大江戸まるわかり事典』p.58
- ^ 石毛直道 『日本の食文化史』 岩波書店、2015年、ISBN 978-4-00-061088-9、20-21頁
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一汁一菜
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