禅那とは? わかりやすく解説

ぜんな【禅那】

読み方:ぜんな

《(梵)dhyāna音写。定(じょう)・静慮(じょうりょ)などと訳す》禅。禅定(ぜんじょう)。


禅定

(禅那 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/06 21:41 UTC 版)

禅定(ぜんじょう、サンスクリット語: ध्यानdhyānaディヤーナパーリ語: झानjhāna, ジャーナ)あるいは禅那(ぜんな)とは、仏教で心が動揺することがなくなった一定の状態を指す[1]サンスクリット語dhyāna の音写である禅と、訳したの複合語で[2]静慮とも訳される[3]


注釈

  1. ^ なお『大般涅槃経』によればブッダは、第一の解脱について説いている。すなわち、第一の解脱は、という想いをいだく者が、外部において形あるものを見ること。第二の解脱は、無色という想いをいだく者が、外部において形あるものを見ること。第三の解脱は、すべてのものが浄らかであると認めていることである[16]
  2. ^ : paṭhiga sañña「抵抗、対抗、の思い」。中村元は、漢訳仏典においてこの語は「瞋恚想」と訳される、としている。[17]

出典

  1. ^ 「禅定」 - ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典、2014 Britannica Japan
  2. ^ 総合仏教大辞典編集委員会『総合仏教大辞典 全一巻』法蔵館、2005年、620頁。ISBN 978-4831870704 
  3. ^ 「禅那」 - デジタル大辞泉、小学館。
  4. ^ a b ダライ・ラマ14世 2001, p. 104.
  5. ^ 藤本 2005, pp. 890–889.
  6. ^ 藤本 2005, pp. 890–891.
  7. ^ 藤本 2005, p. 890.
  8. ^ 藤本 2005, p. 888.
  9. ^ a b c ダライ・ラマ14世 2001, p. 120.
  10. ^ 中部』36, 85, 100
  11. ^ 藤本 2005, p. 880.
  12. ^ 中村 334.
  13. ^ a b c d ダライ・ラマ14世 2001, pp. 127–128.
  14. ^ 「空無辺処」 - 精選版 日本国語大辞典、小学館。
  15. ^ 中村 2019, pp. 84–85.
  16. ^ 中村 2019, p. 84.
  17. ^ 中村 & 2019 272.


「禅定」の続きの解説一覧

禅那

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 22:44 UTC 版)

「禅」の記事における「禅那」の解説

仏教波羅蜜 十波羅蜜 布施 持戒 出離精進 忍辱 真諦 願 慈 捨 六波羅蜜 布施 持戒 忍辱 精進 禅定同色両者存在する項目 表・話・編・歴 詳細は「禅定」を参照 圭峰宗密著書禅源諸詮集都序』には、禅の根元仏性にあるとし、仏性を悟るのが智慧であり、智慧修するのが定であり、禅那はこれを併せていうとある。また、達磨伝えた宗旨のみが真実の禅那に相応するから禅宗名付けた、ともある。 類似の概念として三昧サンスクリット: samādhi)がある。禅あるいは定という概念は、インドにその起源持ち、それが指す瞑想体験は、仏教成立した時から重要な意義与えられていた。ゴータマ・シッダッタ釈迦)も禅定によって悟り開いたとされ、部派仏教においては三学戒・定・慧一つとしてまた、大乗仏教において六波羅蜜布施持戒忍辱精進禅定智慧)の一つとして仏道修行欠かせないものと考えられてきた。

※この「禅那」の解説は、「禅」の解説の一部です。
「禅那」を含む「禅」の記事については、「禅」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「禅那」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「禅那」の関連用語

禅那のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



禅那のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの禅定 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの禅 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS