気候研究ユニット・メール流出事件とは? わかりやすく解説

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気候研究ユニット・メール流出事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/21 04:54 UTC 版)

気候研究ユニット・メール流出事件(きこうけんきゅうユニット・メールりゅうしゅつじけん、クライメイトゲート、クライメートゲート、Climategate)は、2009年11月イギリスにあるイースト・アングリア大学(UEA)の気候研究ユニット(CRU:Climatic Research Unit)がクラッキングされ、地球温暖化の研究に関連した電子メールと文書が公開されたことによって発生した一連の事件のこと[1][2][3][4]。『クライメートゲート事件』とも[5][6][7]


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  3. ^ a b Delingpole, James (2009年11月20日). “Climategate: the final nail in the coffin of 'Anthropogenic Global Warming'?”. UK Telegraph. http://blogs.telegraph.co.uk/news/jamesdelingpole/100017393/climategate-the-final-nail-in-the-coffin-of-anthropogenic-global-warming/ 
  4. ^ a b ClimateGate reveals nefarious conspiracy!”. Daily Kos. 2009年11月21日閲覧。
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  26. ^ 英国議会(庶民院)による調査報告書、2010年3月
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  29. ^ http://www.newsweek.com/blogs/the-gaggle/2010/06/25/newspapers-retract-climategate-claims-but-damage-still-done.html
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  31. ^ Interacademy Council, Review of the IPCC
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  33. ^ インターアカデミーカウンシル(IAC)によるIPCCレビュー報告書要旨(環境省仮訳)
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  35. ^ Andy Ridgwell。Bristol大学。気候研究者。
  36. ^ Guardian該当部分直訳は、「陰謀論者がお祭り騒ぎをしている。が、陰謀論者らがもしまともに研究の世界のことを知っていたなら、出版された論文やデータセットが、常に別の研究者グループによって、継続的に厳しい目でチェックされていることがわかるだろう。IPCC報告書に用いられた情報は、科学の全分野の中でももっとも厳しく論議され、試されてきた部類に入る。」
  37. ^ Lawmakers Probe Climate Emails ウォールストリートジャーナル (英語)
  38. ^ Nature7277
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  42. ^ Scientific American Feb 2010; 日経サイエンス2010年3月号
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  46. ^ http://factcheck.org/2009/12/climategate/
  47. ^ http://www.reuters.com/article/idUSTRE5B735X20091208
  48. ^ http://www.guardian.co.uk/commentisfree/cif-green/2009/dec/06/gordon-brown-climate-change-copenhagen
  49. ^ lead climate negotiator, Mohammad Al-Sabban。
  50. ^ Rush Limbaugh"an American radio host, conservative political commentator, and an influential opinion leader in the conservative movement in the United States."
  51. ^ Warmist conspiracy exposed? | Herald Sun Andrew Bolt Blog
  52. ^ Nigel Lawson。イギリス、サッチャー政権下の大蔵大臣。温暖化対策を批判する 気候変動政策財団の創設者・現主席。
  53. ^ より具体的なメールの文面は英語版記事en:Climatic Research Unit documents参照
  54. ^ 急 地球温暖化データにねつ造疑惑(09/11/26) 日経エコロミー、2009年11月26日。
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  56. ^ RealClimate
  57. ^ Nature Editorial, 24Nov2009
  58. ^ Kevin Trenberth。US National Centre for Atmospheric Research
  59. ^ Nature Editorial 24Nov2009
  60. ^ Econimist 26 nov 2009


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気候研究ユニット・メール流出事件(クライメートゲート)

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地球温暖化に対する懐疑論」の記事における「気候研究ユニット・メール流出事件(クライメートゲート)」の解説

クラッキングにより暴露され気候研究者らのメールをもとに、懐疑論者らが地球温暖化陰謀であると攻撃した事件英国議会等の複数調査で、具体的な不正や誤り証拠見当たらないとされた。(気候研究ユニット・メール流出事件参照) (主張マイケル・マンらによる古気候復元ホッケースティック曲線)が正しくない疑念持たれている。2009年11月に「クライメートゲート事件」と呼ばれるハッキング事件発生、その中にイーストアングリア大学気候研究所ジョーンズ所長が、マイケル・マンが「ネイチャー」に載せたホッケースティック曲線論文改ざん行った事をにおわせる様な記述があったなど、データ無断盗用改竄が行われたとの疑念もたれたその後改ざんがあったのかは定かではないが、2007年IPCC第4次評価報告書(AR4)ではホッケースティック曲線使われず、別の過去温度推計研究の結果複数提示された。また、中世北半球現代同じくらい熱かったことは、今ではIPCCははっきり認めている。2013年IPCC第5次評価報告書(AR5)のに発表され過去温度グラフによると中世気候異常950年から1250年)は現在と変わらない気温まで上昇していたことが分かったIPCCにより北半球において中世の温暖期中世気候異常)が存在したことが明記された。このように最新データ使われホッケースティック曲線とは違った結果示されるなど、現在ではホッケースティック曲線使われなくなっている。 (反論)「無断盗用改竄」については、後ほど訂正されている。AR4でもいくつかの古気候復元あわせて使われており、それらはマンらが示した誤差範囲内である。(詳細ホッケースティック論争参照

※この「気候研究ユニット・メール流出事件(クライメートゲート)」の解説は、「地球温暖化に対する懐疑論」の解説の一部です。
「気候研究ユニット・メール流出事件(クライメートゲート)」を含む「地球温暖化に対する懐疑論」の記事については、「地球温暖化に対する懐疑論」の概要を参照ください。

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気候詳細は「日本の気候」を参照ケッペンの気候区分によると、本州以南沖縄諸島大東諸島以北の大半が温帯多雨夏高温気候 、宮古諸島・八重山列島・沖大東島などでは熱帯雨林気候 )に属する一方、北海道などが亜寒帯湿潤夏冷涼気候 を示す。内陸部にも標高が高いために寒冷な気候となる地区があり、避暑地として利用されている。モンスーンの影響を受け四季の変化がはっきりしているものの、全般的には海洋性気候のため大陸と比較して冬の寒さはそれほど厳しくなく温和な気候である。飛び地や海外領土などを別にすれば、一国の領土内に熱帯から亜寒帯までを含む国家は珍しい。北半球では他にアメリカ合衆国と中華人民共和国ぐらいである。冬季は、シベリア高気圧が優勢となり北西の季節風が吹くが、その通り道である日本海で暖流の対馬海流から大量の水蒸気が蒸発するため、大量の雪を降らせる。そのため、日本海側を中心に国土の約52%が世界でも有数の豪雪地帯となる。併せて、日本海側で起きる冬季雷は世界でも稀な自然現象である。太平洋側では、空気が乾燥した晴天の日が多い。夏季は、太平洋高気圧の影響が強く、高温多湿の日が続く。台風も多い。但し、北部を中心にオホーツク海高気圧の影響が強くなると低温となり、しばしば農業に影響を与える。比較的、降水量の多い地域である。主な要因は、日本海側での冬季の降雪、6、7月に前線が停滞して起こる梅雨、夏季から秋季にかけて南方海上から接近・上陸する台風など。また、地球温暖化に伴い、元からある季節性の大雨以外にも、春から秋にかけて不規則に線状降水帯が現れ、極端に強い集中豪雨が西日本を中心に多発するようになった。年間降水量は、約1700ミリメートルで地域差が大きい。南鳥島を除く日本全域がモンスーン地域で、山がちな日本列島の西岸および南岸の周りを暖流が流れている為に雲が発達しやすく、日照時間は約1800時間程度と世界の他の温帯地域と比べても少なめである。生態系

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