事件を巡る調査
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 19:29 UTC 版)
「気候研究ユニット・メール流出事件」の記事における「事件を巡る調査」の解説
UEAは個人情報を含むこれら文書の"悪意のある"公開を非難し、盗難について独立調査を命じた。イギリス警察はメールの盗難がどのように行われたかを調査している。また一部の研究者に殺害予告などの脅迫が行われ、治安当局が捜査する例も発生した。 2009年12月1日に、フィル・ジョーンズは調査終了まで所長の身分を休職する事を発表した。ピーター・リス(Peter Liss)がCRU所長代行に就任。UEAは外部からのジョーンズに対する辞任要求は退けた。 同年12月3日に、UEAは、ミューア・ラッセル(Muir Russell)を独立調査の長に任命し、2010年春までにデータの操作や隠蔽があったのかどうかの調査、およびコンプライアンスの点検、適切な手法の推奨を行うとした。また2010年3月22日、UEAは外部のロナルド・オクスバラ (Ronald Oxburgh)を長とする科学評価パネルを発足させ、CRUの科学研究の質の評価を依頼した。 ペンシルベニア州立大学もマイケル・マン(Michael Mann)の研究について調査することを明らかにし、マンは調査を歓迎するとした。2010年2月3日、結果が発表され、マンはデータ操作や隠蔽をせず、trickという語が指すのは普通の統計的手法に他ならないとし、またジョーンズからのデータ・メールの消去依頼にもかかわらずそれらを行わなかったとした。一方で科学者としての倫理、品行に問題がなかったかどうか、特別調査チームを編成して引き続き調査すると発表した。 イギリス気象庁は、人々の間での地球温暖化研究の信頼が損なわれたことを認め、「結果としてはおそらく結論は変わらないだろう」としながらも、3年間かけて自らの気象データベースを洗い直すことを表明した。
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