パリオン神国
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「デスマーチからはじまる異世界狂想曲」の記事における「パリオン神国」の解説
ザーザリス パリオン神国の法皇。白い髭が豊かな柔和な顔の老人。「祈願魔法」を使うことができる数少ない人物で、転生者ではないがユニークスキルに「万能治癒(ヒール・オール)」を持ち、青く清浄な光を広範囲に広げてそれを浴びた者達の怪我や病を癒すことができる。 何人もの人間の手を経て渡された人形を取り戻しに来た砂塵王に襲われ、危うく暗殺されかかるが勇者ハヤト達によって助けられた。実はユニークスキルは魔王シズカの「譲渡」によって与えられた物で、「神の欠片」を宿されたせいで「魂の器」が壊れかけており、民衆が暴動を起こした際に遂に限界を超えて魔王化してしまう。反転したユニークスキルで周囲から生命力を奪い、殺した者を「紫祈者(エビル・プレイヤー)」という眷属にして大量発生させるが、ユ・パリオンの神聖魔法「幼神浄光(セイクリッド・ピュリフィケーション)」で瘴気を浄化され、魔王化の原因であったユニークスキルをシズカに取り除いてもらい、ナナシのエリクサーを服用したことで元の人間に戻る。職務の続行は不可能となった為、回復したら人々に顔を見せて安心させてから、北関門領にある風光明媚な館で余生を送ることになる予定。 ソリジェーロ 法皇の私的な相談役を務める猿人族の男性。称号に「賢者」「法皇の助言者」「探究者」「真理を求める者」を持つレベル50の魔法使い。スキル構成は魔法戦士型で、地水火風と影の5種からなる魔法スキル、詠唱短縮や瞑想といった実戦的な補助スキル、杖術や回避などの戦闘系スキルを持つ。猿人族の種族特徴から口元に皺があるが、それほど年配という訳ではない。 実は、一度解除したスキルは複写し直す必要があるものの、アイテムの効果やギフトやユニークスキルを含む他人のスキルを劣化版として写すというユニークスキル「複写模倣(コピー・ペイジャーリズム)」を持っており、これにより、「強制」「閃駆」「最強の矛」「掏摸(すり)」「盗神の装具」「反射光鱗」「無敵の盾」「神喚」といった力を使うことができる。なお、本当はレベル99であり、装具の効果で「精神魔法」「闇魔法」「光魔法」「術理魔法」「雷魔法」スキルや、シズカから奪った「能力鑑定」のギフトを含めて隠蔽している。 砂塵王討伐に来た勇者ハヤトのパーティーにも協力的で、タマの忍術にアドバイスをするなど作戦に貢献していたように見えていたが、実は緑の上級魔族や鬼人王と組んでパリオン神国の転覆を目論んでいる。迫害される猿人族で世界を支配するという野望を持ち、精神魔法と人心掌握術で信頼を集める裏で、大量生産させた砂塵兵によって魔窟の瘴気を増大させ、「魔神牢」の封印を解き、蘇らせた「災厄の軍勢」で現在の支配機構を一掃することを目論み、不要になった災厄を駆逐し世界を統治する為の人材を集める目的で、細かな条件の「強制」で魔王シズカを縛って「聖女」として担ぎ、ユニークスキルを使った「才渡りの儀」で自身と配下を強化させていた。しかし、魔王討伐後にサトゥーが精霊光を全開にして聖碑を設置したため計画前の半分まで瘴気が減少してしまい、新たな手を打つ必要に迫られる。その上、法皇がユニークスキルの限界を限界を迎えたところを枢機卿に目撃され、さらにシズカをナナシに奪われてしまう。対策を練っている間に聖都で緑に扇動された民が暴動を起こした為に急遽対処に迫られ、魔王となった法皇を操り虐殺を行おうとしたが、ナナシや2人の聖女によって阻止される。逃走先の大聖堂に現れた枢機卿と部下を圧倒的な力で抹殺しようとしたが、サトゥーらに妨害され、自らも格下だと思っていたサトゥーに一騎打ちで敗れる。絶体絶命の時に緑が与えた「魔神様の加護」によって魔王化、レベルも110まで上昇したものの、勇者ナナシには敵わず、発動した起死回生の「神喚」も失敗、その際に出現した羊皮紙を粗略に扱ったことで魔神牢の牢番に捕まって囚人になるという末路を辿った。 ホーズナス パリオン神国の枢機卿。アリサ曰く「ロレンス」、サトゥー曰く「少女漫画に出てきそうな」美男子で、ターバン風の頭巾と金色多めの装飾品を身に着けている。レベル51。手首に付けた「盗神の装具」によって「神聖魔法:パリオン教」「神学:パリオン教」「光魔法」「人物鑑定」「社交」「交渉」「調停」「折衝」「説得」「弁論」「演奏」「瞑想」「詠唱短縮」「護身術」などの多彩なスキルと、「聖者」「神の寵児」「神の試練に挑む者」の称号を持つように偽り、神授の人物鑑定スキルでもレベルを32に偽装し、「神聖魔法:パリオン教」「神学:パリオン教」「聖者」以外のスキルと称号が見えないように隠蔽している。 亜人差別もせず、貧民街を訪れて無償の治療行為をするなど善人のようであったが、実は「自由の光」の筆頭幹部。本来のステータスでは、スキルには「尋問」「拷問」「誘惑」「魅了」「召喚魔法」が加わり、称号にも「魔神の信徒」「魔神の加護」が増えるだけでなく、ユニークスキルで「神喚(コール・インモータル)」が表示される。これは魔王シズカの「譲渡」によって強化し尽くされたもので、賢者ソリジェーロが「一つの完成形」と評する存在となっていた。 部下を一度破門して構成員でなくしてからシガ王国に送り込み、召喚した中級魔族に製造させた転魔丸で「赤縄の魔物」を量産し、王都で騒動を起こさせた。そして、パリオン神殿からの神殿長や神官長の代理として大晦日の魔禍払いの儀に出席すると、「赤縄の魔物」だけでなく召喚した小魔族(インプ)に操らせた鼬人族の重機ゴーレムを街中で暴れさせ、小魔族に操らせたレベル62の「老頭獅子(マンティコア)」、レベル60の「邪王飛竜(カオス・ワイバーン)」、レベル50の「空泳魔虎(エアウォーク・タイガー)」で王城を襲撃。その間に周囲の神官を集まった瘴気で悶死させ、聖杯の底から現れた「邪念結晶(イービル・フィロソフィア)」を飲み込み、手首から先と引き換えに魔神の召喚を敢行する。しかし、勇者ナナシやミト、ホムホム、黄金騎士団の妨害に合い、苦肉の策で邪念結晶の欠片を飲み込んで人間から「瘴魔」に変生、称号も「殉教者」に変わる。顔はそのままに首が伸び手足の付け根から触手を生やした怪物となり、戦いを続けようとしたが、フジサン山脈から駆けつけた天竜に殺された。だが、部分召喚された「魔神」の一部である「魔神の落とし子」を3本召喚することに成功する。 ドーブナフ パリオン神国の枢機卿。パリオン神国の実務を担っている。聖女の熱烈な信奉者。嫌味な性格をしていて、決戦を避けて逃げ回る砂塵王をなかなか倒せずにいるハヤトに度々文句を言いに来る。一方で自前の商会を持つサトゥーに接触を図り、パリオン神国とシガ王国の間での交易をより盛んにしようと考える。かなりの切れ物であり、ソリジェーロの計画についても彼の弟子から話を聞き出して、相手の強さ以外はほぼ完全に全容を掴んでいた。 賢者の策謀を察知して手を打っていたが、大聖堂で部下と共に包囲した際に返り討ちに合いそうになったところをチーム・ペンドラゴンやナナシに救われた。事件後はパリオン神から直接祝福を授けられたサトゥーを聖人の列に加えたがっている。ザーザリスが退任した後は新たな法皇に選出されることが確実視される。交易契約を委託されたエチゴヤ商会に対し、交易に必要な「パリオン神の灯火」と神官を派遣する。 シープナス 司法担当の司教。実は「自由の光」の内通者で、「能力鑑定」ですら見通せない認識阻害系の神器「盗神の装具〔贋作〕」を所持している。しかし、「魔神の落とし子」事件で同じアイテムを見ていたサトゥーらから内通者である可能性を疑われており、一斉検挙の前に構成員を逃そうとしたことが露見して逮捕され、絞首刑に処された。 モーキリス パリオン神国の神殿騎士団長。煌びやかな鎧を身に纏った軍人系のイケメンといったマッチョマン。サガ帝国の騎士リュッケンとは非常に仲が悪い。 ハヤトに無理を言って魔王討伐に参加したが、反射光鱗で真っ二つにされて死亡した。 メーザルト 長い羽根飾りの兜を被った筆頭神殿騎士。過去の召喚勇者が残したと思しき聖剣ブルトガングを扱う。レベル51。「瞬動」スキルを持ち、必殺技に「天威滅閃(アーク・ブレイザー)」を習得している。 聖剣を使えるということで砂塵王討伐部隊に加わる。しかし、勇者ハヤトの指示を無視して突撃を繰り返し、それなりの戦果は挙げたものの、激昂した魔王の砂嵐が直撃して手足が折れて瀕死の重傷を負い、戦線離脱することになった。ドーブナフの腹心として賢者の捕縛にもあたったが、相手の想定以上の強さの為に失敗する。 ライト 黄土色の肌をした華奢な砂人の少年。スキルに「直感」を持つ。考えなしに思った事を口にして人を傷つけることがあるが、根は善良なので注意されれば反省する。母親が亡くなり、賢者に誘われて聖都に行ったきり帰らない父親に遺言を伝えるために旅をしていた。入門許可証を持っていなかったので門前払いされていたが、見かねたサトゥーが同行する事で入国が適った。 その後、魔王の所有物である人形を用いた法皇暗殺の片棒を担がせられ、「自由の光」に内通するシープナス司教に口を封じられそうになったが、賢者によって助けられる。その後、隠れ里へと連れて行かれて才能を奪われそうになるが、サトゥーの活躍で阻止され、賢者が撃破された後は父親と再会して故郷に帰る。 ユ・パリオン パリオン神国の聖女。本名はレアン。白髪の老女だが、交神を重ねるたびに神気に触れる影響で童女のような口調や態度になっている。内面は叡智と慈悲に満ちている。 神託を受け、サトゥーにしばらくパリオン神国に滞在して何者かを救うよう頼む。法皇が魔王化した際には彼を救うために尽力し、事件後は神国の危機を救ったサトゥーへ神からの感謝を伝えた。 ユウサク ライトの父親で転生者。砂人族。法皇のユニークスキル「万能治癒」の本来の所有者だったが、「才渡りの儀」でスキルを奪われ、魔窟で監禁されていた。 13代目ゴザロー 「才ある者」の里にあるフーマ忍者教室の室長を務める老忍者。それほど優秀な忍者ではないらしく、レベルは20未満で、称号に「抜け忍」「フーマ下忍」を持つ。大人気ない性格。タマ達の並外れた身体能力や常識外れの忍術に驚愕する。 セレナ 賢者ソリジェーロの弟子で、麗しい赤髪の美少女。符術が得意で、火晶珠が仕込まれた炎の魔剣ガンジェロも使う。シズカから眠りによって致死量の傷も修復するユニークスキル「安心冬眠(セーフティー・ハイバネーション)」を与えられている。 元々はシェリファード法国を担当していたが、賢者の失脚後、バザンが「鍵」を見つけた事を知り、彼の企みを阻止しようと奔走する。悪徳都市シベでカムシムの裏切りにあい、「安心冬眠」でかろうじて生き延びていたところをシベに調査に来ていたピピンに救出される。その後はお節介でついてくるピピンと共にバザンを止めるべく西方諸国を巡り、ピアロォーク王国で再度殺されかけるがユニークスキルで生還した。 バザン 賢者ソリジェーロの弟子。「破壊魔法」や「隠形」のスキルを持ち、封印破りが得意。 賢者の名代として何度もピアロォーク王国を訪問し、ザイクーオン中央神殿の人間と接触していた。賢者の失脚後は「まつろわぬもの」の封印解除を目的として行動し、鍵たる「夢響の音叉」をミューシア王国から盗み出し、「贄となる竜の魂」として、赤竜、緑竜、黄竜の卵を奪う。そしてピアロォーク王国のザイクーオン中央神殿を襲撃して儀式を開始、自らの心臓を捧げることで「神裁牢」の封印を解く。そして「まつろわぬもの」に取り込まれて細い体に掌のような翼を背中から生やす怪物となり、空間歪曲を経由して黒い翼による攻撃が可能となる。ケルマレーテを殺害すると、翼のコブに隠していた竜の卵を奪った勇者ナナシと交戦するが、靄の翼を親竜達に焼き尽くされ、最期はナナシに神剣で斬り伏せられて消滅した。 カムシム 賢者ソリジェーロの弟子で、氷のような美貌の青年。氷系最上位の攻撃魔法まで使いこなし、「隠形」のスキルも持つ。 バザンの仲間で、彼を追うセレナに魔法で致命傷を与えた。その後、賢者の教えから逸脱しつつあるバザンへの抑止力を求め、ルルキエ時代の浮遊要塞を手に入れる為に部下を引き連れて黒煙島を襲撃するも、サトゥー一行や侍大将らに妨害され、切り札の巨大ゴーレム「ギガント」も駆けつけたセレナに破壊されてしまう。捕縛後、侍大将から浮遊要塞の情報が欺瞞である事を聞かされ、放心している間にケルマレーテにより「煉獄呪詛」を浴びせられて「まつろわぬもの」と化す。暴走状態でその場にいた面々を圧倒したが、ウリオン神とカリオン神が戦士達に付与した「断罪の刃」と「聖なる守り」を前に浄化殲滅される。 ケルマレーテ 賢者ソリジェーロの弟子で、妙な色気のあるグラマラスな女。鞭使いで、迷宮産らしき魔法の鞭を持つ。 賢者の指示で鼬帝国の「夢幻迷宮」へと派遣されていたが、バザンの仲間となり、ドラグ王国で「緑竜の卵」を盗み出した。その後、カムシムと共に黒煙島を襲撃するも、タマに敗れて拘束され、胸元に仕込んでいた「煉獄呪詛」でカムシムを異形の怪物に変える。その直後に侍大将に首を切り落とされるも、首を縫い合わせて復活して「まつろわぬもの」復活に協力し続けたが、「まつろわぬもの」へと取り込まれたバザンの翼で再び首を刎ね飛ばされる。
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