道士 道服

道士

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/03 15:44 UTC 版)

道服

道士が平常、または特に儀礼の時に着用する衣服を道服、道衣という。袖が広い形をしており、白雲観では青藍色で、台南の天壇では儒教的な赤い色を着用している。下着は白色で、足には白色の脚絆のようなものを巻き、靴はフェルト製の黒色の靴を履く。道服の起源は、一部は古代中国のシャーマンの衣裳に、また一部は古代の礼制における衣冠の制度に遡り得ると考えられている。道教成立以前においては、呪医や方士は、樹木の葉を纏ったり羽毛で製作した特別な羽衣を着けて活動した可能性があるとされている[2][3]

道帽

道士が頭に戴する巾の類、および冠。種類は9つある。道教では頭髪にも神が居るとし、仏教のように剃髪せず、頭に巾や冠を戴することが制度として存在する[2][3]

食事

道士の食事の主食はお粥である。白雲観においては、現在は米のお粥だが、1942年当時は粟のお粥を食していた。いわゆる精進料理で、朝食はお粥と漬物、昼食や夕食ははお粥と白菜、豆腐、キュウリなどで、肉や魚は出ず油も動物性のものは使われていない[3]

脚注

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関連項目

  • 方士 - 道教が成立する以前の修行者。紀元前3世紀から5世紀にかけて、瞑想、氣功、錬丹術などの方術によって不老長寿、羽化を成し遂げようとした。
  • 道教
  • 仙人

  1. ^ “中国道教平稳发展 现有近10万道士”. 鳳凰網(鳳凰衛視傘下の媒体). (2011年10月23日). http://culture.ifeng.com/huodong/special/daojiaoluntan/content-4/detail_2011_10/23/10077275_0.shtml 2018年6月15日閲覧。 
  2. ^ a b 野口鐵郎、福井文雅、山田利明、坂出祥伸『道教事典』平河出版社、1994年3月15日。ISBN 9784892032356
  3. ^ a b c 窪徳忠『道教の世界』学生社、1987年7月25日。ISBN 9784311200656


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