日本絵本賞 選考方法

日本絵本賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/14 02:19 UTC 版)

選考方法

まず、全国学校図書館協議会絵本委員会において第1次選考、第2次選考を行い、次に、作家・画家・絵本研究者・美術評論家などの中から、主催者が委嘱した最終選考委員による最終選考会で、「日本絵本賞」受賞作品(4点以内)を決定する。「日本絵本賞」に選ばれた作品の中から、最も優れた作品1点を「日本絵本賞大賞」とする。「日本絵本賞」は翻訳絵本も対象とし、該当作品がある場合は「日本絵本賞翻訳絵本賞」(1点)とする。いずれの賞も、該当作品がない場合は授賞しない。

選考委員

  • 第27回[1]
    • 松本猛(絵本・美術評論家。選考委員長)、伊藤たかみ(作家)、福田美蘭(画家)、小塚昌弘(読書推進運動協議会事務局長)、小林功(全国学校図書館協議会絵本委員会委員長)

日本絵本賞・歴代受賞作

日本絵本賞大賞

日本絵本賞

  • 第1回(1995年) - 「おばあちゃんがいるといいのにな」(文/松田素子、絵/石倉欣二)、「スプーンぼしとおっぱいぼし」(写真・文/八板康麿、絵・構成/杉浦範茂
  • 第2回(1996年) - 「せとうちたいこさんデパートいきタイ」(さく/長野ヒデ子)、「アフリカの音」(沢田としき)、「ぼくたちのコンニャク先生」(写真・文/星川ひろ子)
  • 第3回(1997年) - 「からだっていいな」(さく/山本直英片山健)、「ねこのシジミ」(和田誠
  • 第4回(1998年) - 「ゴムあたまポンたろう」(作/長新太)、「キリンさん」(詩/まど・みちお、絵/南塚直子)
  • 第5回(1999年) - 「がたごと がたごと」(文/内田麟太郎、絵/西村繁男)、「かずあそび ウラパン・オコサ」(作/谷川晃一
  • 第6回(2000年) - 「あした うちに ねこが くるの」(文/石津ちひろ、絵/ささめやゆき)、「パヨカカムイ:ユカラで村をすくったアイヌのはなし」(ぶん/かやのしげる、絵/いしくらきんじ)
  • 第7回(2001年) - 「どんどこ ももんちゃん」(さく・え/とよたかずひこ)、「ねえ とうさん」(作/佐野洋子
  • 第8回(2002年) - 「さらば、ゆきひめ」(文・絵/宮本忠夫)、「おばあちゃんは木になった」(写真・文/大西暢夫
  • 第9回(2003年) - 「オー・スッパ」(文/越野民雄、絵/高畠純)、「きつねのかみさま」(作/あまんきみこ、絵/酒井駒子
  • 第10回(2004年) - 「いろはにほへと」(文/今江祥智、絵/長谷川義史)、「さくら子のたんじょう日」(作/宮川ひろ、絵/こみねゆら)
  • 第11回(2005年) - 「どんなかんじかなあ」(作/中山千夏、絵/和田誠)、「ルフランルフラン」(著/荒井良二
  • 第12回(2006年) - 「ここが家だ:ベン・シャーンの第五福竜丸」(構成・文/アーサー・ビナード、絵/ベン・シャーン)、「うさぎのさとうくん」(さく・え/相野谷由起)、「ホームランを打ったことのない君に」(作/長谷川集平
  • 第13回(2007年) - 「悪魔のりんご」(文/舟崎克彦、画/宇野亜喜良)、「ふってきました」(文/もとしたいづみ、絵/石井聖岳)、「ぼくがラーメンたべてるとき」(作・絵/長谷川義史
  • 第14回(2008年) - 「屋上のとんがり帽子」(折原恵)、「したのどうぶつえん」(あきびんご)、「マーガレットとクリスマスのおくりもの」(植田真)
  • 第15回(2009年) - 「オオカミのおうさま」(文/きむらゆういち、絵/田島征三)、「すやすやタヌキがねていたら」(文/内田麟太郎、絵/渡辺有一
  • 第16回(2010年) - 「のっぺらぼう」(文/杉山亮、絵/軽部武宏)、「5ひきのすてきなねずみ ひっこしだいさくせん」(文・絵/たしろちさと
  • 第17回(2011年) - 「きつね、きつね、きつねがとおる」(作/伊藤遊、絵/岡本順)、「へちまのへーたろー」(作/二宮由紀子、絵/スドウピウ)
  • 第18回(2012年) - 「しげるのかあちゃん」(作/城ノ内まつ子、絵/大畑いくの)、「シルクハットぞくはよなかのいちじにやってくる」(作/おくはらゆめ)、「ともだち できたよ」(文/内田麟太郎、絵/こみねゆら)
  • 第19回(2013年) - 「あんちゃん」(高部晴市)、「カエルのおでかけ」(高畠那生
  • 第20回(2014年) - 「みずくみに」(飯野和好)、「12にんのいちにち」(杉田比呂美
  • 第21回(2015年) - 「タケノコごはん」(文/大島渚、絵/伊藤秀男)、「ゆらゆらチンアナゴ」(写真/横塚眞己人、文/江口絵理)
  • 第22回(2016年) - 「イモリくんヤモリくん」(さく・え/松岡たつひで)、「くじらさんのーたーめならえんやこーら」(作/内田麟太郎、絵/山村浩二)、「干したから…」(写真・文/森枝卓士
  • 第23回(2017年) - 「ばけバケツ」(作/軽部武宏)、「ドームがたり」(作/アーサー・ビナード、画/スズキコージ
  • 第24回(2018年) - 「大根はエライ」(文・絵/久住昌之)、「たぬきの花よめ道中」(作/最上一平、絵/町田尚子
  • 第25回(2019年) - 「なまえのないねこ」(文/竹下文子、絵/町田尚子)、「金の鳥:ブルガリアのむかしばなし」(文/八百板洋子、絵/さかたきよこ)、「ぱんつさん」(たなかひかる
  • 第26回(2020年) - 「こどもたちはまっている」(荒井良二)、「このかみなあに? トイレットペーパーのはなし」(谷内つねお)、「ぼくがふえをふいたら」(阿部海太)
  • 第27回(2021年) - 「おすしやさんにいらっしゃい!生きものが食べものになるまで」(文/おかだだいすけ、写真/遠藤宏)、「はるのひ」(作/小池アミイゴ
  • 第28回(2022年) - 「がっこうにまにあわない」(作・絵/ザ・キャビンカンパニー)、「ねことことり」(作/たてのひろし、絵/なかの真実)、「橋の上で」(文/湯本香樹実、絵/酒井駒子

日本絵本賞翻訳絵本賞

  • 第1回(1995年) - 「だれか、そいつをつかまえろ!」(さく/ピーター・アーマー、え/アンドリュー・シャケット、やく/二宮由紀子
  • 第2回(1996年) - 「お月さまってどんなあじ?」(絵と文/ミヒャエル・グレイニェク、やく/いずみちほこ)
  • 第3回(1997年) - 「ダチョウのくびはなぜながい?」(文/ヴァーナ・アーダマ、絵/マーシャ・ブラウン、訳/まつおかきょうこ
  • 第4回(1998年) - 「ゆき」(作/ユリ・シュルヴィッツ、訳/さくまゆみこ
  • 第5回(1999年) - 「こんにちは あかぎつね!」(作/エリック・カール、訳/さのようこ
  • 第6回(2000年) - 「ジョットという名の少年:羊がかなえてくれた夢」(文/パオロ・グアルニエーリ、絵/ビンバ・ランドマン、訳/せきぐちともこ)
  • 第7回(2001年) - 「キツネ」(文/マーガレット・ワイルド、絵/ロン・ブルックス、訳/寺岡襄)
  • 第8回(2002年) - 「パパのカノジョは」(作/ジャニス・レヴィ、絵/クリス・モンロー、訳/もん
  • 第9回(2003年) - 「きつねとうさぎ:ロシアの昔話」(絵/フランチェスカ・ヤールブソワ、構成/ユーリー・ノルシュティン、訳/こじまひろこ)
  • 第10回(2004年) - 「エリカ 奇跡のいのち」(文/ルース・バンダー・ジー、絵/ロベルト・インノチェンティ、訳/柳田邦男
  • 第11回(2005年) - 「ふつうに学校にいくふつうの日」(文/コリン・マクノートン、絵/きたむらさとし、訳/柴田元幸
  • 第12回(2006年) - 該当作なし
  • 第13回(2007年) - 該当作なし
  • 第14回(2008年) - 該当作なし
  • 第15回(2009年) - 「おとうさんのちず」(文・絵/ユリ・シュルヴィッツ、訳/さくまゆみこ
  • 第16回(2010年) - 「ひみつだから!」(文・絵/ジョン・バーニンガム、訳/福本友美子
  • 第17回(2011年) - 「どうぶつがすき」(さく/パトリック・マクドネル、やく/なかがわちひろ)
  • 第18回(2012年) - 該当作なし
  • 第19回(2013年) - 「はしれ、トト!」(さく/チョウンヨン、やく/ひろまつゆきこ)
  • 第20回(2014年) - 「ヨハンナの電車のたび」(作/カトリーン・シェーラー、訳/松永美穂
  • 第21回(2015年) - 「まって」(作/アントワネット・ポーティス、訳/椎名かおる)
  • 第22回(2016年) - 該当作なし
  • 第23回(2017年) - 「シャクルトンの大漂流」(作/ウィリアム・グリル、訳/千葉茂樹
  • 第24回(2018年) - 「あめだま」(作/ペク・ヒナ、訳/長谷川義史
  • 第25回(2019年) - 該当作なし
  • 第26回(2020年) - 「虫ガール ほんとうにあったおはなし」(文/ソフィア・スペンサー、文/マーガレット・マクナマラ、絵/ケラスコエット、訳/福本友美子)
  • 第27回(2021年) - 「夜をあるく」(作/マリー・ドルレアン、訳/よしいかずみ)
  • 第28回(2022年) - 該当作なし

日本絵本賞読者賞(山田養蜂場賞)

※ 1997年新設

  • 第3回(1997年) - 「サニーのおねがい 地雷ではなく花をください」(絵/葉祥明、文/柳瀬房子
  • 第4回(1998年) - 「くもくん」(作/いとうひろし
  • 第5回(1999年) - 該当作なし
  • 第6回(2000年) - 「すみっこのおばけ」(作・絵/武田美穂
  • 第7回(2001年) - 「だめよ、デイビッド!」(さく/デイビッド・シャノン、やく/小川仁央)
  • 第8回(2002年) - 「てではなそうきらきら」(さく/さとうけいこ、え/さわだとしき
  • 第9回(2003年) - 「天使のかいかた」(さく/なかがわちひろ)
  • 第10回(2004年) - 「あらまっ!」(文/ケイト・ラム、絵/エイドリアン・ジョンソン、訳/石津ちひろ)
  • 第11回(2005年) - 「しゃっくりがいこつ」(作/マージェリー・カイラー、絵/S・D・シンドラー、訳/黒宮純子)
  • 第12回(2006年) - 「おかあさん、げんきですか。」(作/後藤竜二、絵/武田美穂
  • 第13回(2007年) - 「ふしぎなキャンディーやさん」(作・絵/みやにしたつや
  • 第14回(2008年) - 「クラウディアのいのり」(文/村尾靖子、絵/小林豊
  • 第15回(2009年) - 「水おとこのいるところ」(文/イーヴォ・ロザーティ、絵/ガブリエル・パチェコ、訳/田中桂子)
  • 第16回(2010年) - 「のっぺらぼう」(文/杉山亮、絵/軽部武宏)
  • 第17回(2011年) - 「ぼくのトイレ」(作・絵/鈴木のりたけ
  • 第18回(2012年) - 「しろくまのパンツ」(作/tupera tupera
  • 第19回(2013年) - 「キリンがくる日」(文/志茂田景樹、絵/木島誠悟)
  • 第20回(2014年) - 「だいおういかのいかたろう」(作・絵/ザ・キャビンカンパニー
  • 第21回(2015年) - 「おひめさまはねむりたくないけれど」(作/メアリー・ルージュ、絵/パメラ・ザガレンスキー、訳/浜崎絵梨)
  • 第22回(2016年) - 「どうぶつドドド」(作・絵/矢野アケミ
  • 第23回(2017年) - 「しんごうきピコリ」(作・絵/ザ・キャビンカンパニー
  • 第24回(2018年) - 「あめだま」(作/ペク・ヒナ、訳/長谷川義史
  • 第25回(2019年) - 選考中止

日本絵本賞選考委員特別賞

  • 第4回(1998年) - 「14歳とタウタウさん」(作・絵/梅田俊作、梅田佳子)

絵本にっぽん賞・歴代受賞作

絵本にっぽん大賞

絵本にっぽん賞

  • 第1回(1978年) - 「じごくのそうべえ」(文・絵/田島征彦)、「えんとつにのぼったふうちゃん」(作・絵/宮本忠夫)、「とりかえっこ」(作/さとうわきこ、絵/二俣英五郎)
  • 第2回(1979年) - 「イエペはぼうしがだいすき」(写真/石亀泰郎、文/文化出版局編集部)、「きょうはなんのひ?」(作/瀬田貞二、絵/林明子)、「天動説の絵本」(安野光雅
  • 第3回(1980年) - 「あいうえおうさま」(絵/和歌山静子、デザイン/杉浦範茂)、「ばあちゃんのなつやすみ」(作・絵/梅田俊作、梅田佳子)、「絵本玉虫厨子の物語」(作/平塚武二、画/太田大八
  • 第4回(1981年) - 「八方にらみねこ」(文/武田英子、絵/清水耕蔵)、「おばけのどろんどろんとぴかぴかおばけ」(作・絵/わかやまけん)、「アマゾンのネプチューンカブト」(原案・絵/松岡達堪、構成・文/鈴木良武
  • 第5回(1982年) - 「鳥の島」(作/川端誠)、「オコジョのすむ谷」(写真・文/増田房樹)、「しまふくろうのみずうみ」(絵・文/手島圭三郎
  • 第6回(1983年) - 「ロミラのゆめ-ヒマラヤの少女のはなし-」(文/金田卓也、絵/金田常代)、「まいご」(絵・文/吉田遠志)、「14ひきのあさごはん」(さく/いわむらかずお、ブックデザイン/上条喬久
  • 第7回(1984年) - 「馬のゴン太旅日記」(原作/島崎保久、版画と文/関屋敏隆)、「やいトカゲ」(作/舟崎靖子、絵/渡辺洋二)、「はかまだれ」(作/舟崎克彦、絵/村上豊
  • 第8回(1985年) - 「はしれ、きたかぜ号」(さく/渡辺有一)、「むぎわらぼうし」(作/竹下文子、絵/いせひでこ)、「雑草のくらし―あき地の五年間―」(さく/甲斐信枝
  • 第9回(1986年) - 「ぽんぽん山の月」(文/あまんきみこ、絵/渡辺洋二)
  • 第10回(1987年) - 「いたずらララちゃん」(文/なかえよしを、絵/上野紀子)、「ソメコとオニ」(作/斎藤隆介、絵/滝平二郎)、「ある池のものがたり」(さく/三芳悌吉)
  • 第11回(1988年) - 「ガラスのめだまときんのつののヤギ」(訳/田中かな子、圖/スズキコージ)、「とべバッタ」(作/田島征三
  • 第12回(1989年) - 「ぼくらの地図旅行」(ぶん/那須正幹、え/西村繁男)、「やまのディスコ」(作/スズキコージ
  • 第13回(1990年) - 「おじいちゃんのまち」(作・絵/野村たかあき)、「ルラルさんのにわ」(さく/いとうひろし
  • 第14回(1991年) - 「もけら もけら」(ぶん/山下洋輔、え/元永定正、構成/中辻悦子)、「ふしぎのおうちはドキドキなのだ」(作・絵/武田美穂
  • 第15回(1992年) - 「だいちゃんとうみ」(さく・絵/太田大八

絵本にっぽん賞特別賞


  1. ^ 読売新聞2022年5月17日付朝刊社会面


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