フレデリック・バックとは? わかりやすく解説

フレデリック・バック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/30 15:47 UTC 版)

Frédéric Back
フレデリック・バック
生年月日 (1924-04-08) 1924年4月8日
没年月日 (2013-12-24) 2013年12月24日(89歳没)
出生地 フランスザールブリュッケン
死没地 カナダケベック州モントリオール
ジャンル アニメーション
 
受賞
アカデミー賞
短編アニメ賞
1981年『クラック!』
1987年木を植えた男
ロサンゼルス映画批評家協会賞
アニメ映画賞
1993年『大いなる河の流れ』
その他の賞
アヌシー国際アニメーション映画祭
短編グランプリ

1987年木を植えた男
1993年『大いなる河の流れ』
備考
1989年 ケベック国家勲章
1990年 カナダ勲章
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フレデリック・バック

フレデリック・バックFrédéric Back, 1924年4月8日 - 2013年12月24日)は、カナダモントリオールアニメーション作家である。アカデミー短編アニメ賞を2度受賞した。

来歴・人物

フランスザールブリュッケン(現・ドイツ領)に生まれる。その後パリに移り住み、音楽家であった父親の影響でピアノの練習に励むが、絵画に興味を持ち始める。1939年にブルターニュ地方レンヌの美術学校で画家マテュラン・メウに師事する。1948年には文通で知り合った女性に会うためにモントリオールを訪れ、翌年には結婚、移住する。

1952年、カナダ国営放送にグラフィックアーティストとして参加し、作画の仕事を大量に行った。1968年にはカナダ国営放送アニメーション部門に参加し、タイトルロゴや、子供向け番組の制作していた。1975年に、バックの作品には必要不可欠な音楽家ノルマン・ロジェと『イリュージョン?』の制作で出会うこととなる。

制作手法としては、主にアセテートの上に画材(色鉛筆、フェルトペン)で描くものが多い。バックの作品の制作期間はどれも長期間に及ぶ。そのため『木を植えた男』(ジャン・ジオノ原作)の制作中には右目を痛めながらも5年の月日をかけて完成させたと言う。1990年にカナダ勲章を授与されている。

また、広島国際アニメーションフェスティバルでのグランプリ受賞などで数回来日しており、高畑勲などの日本のクリエイター達と交流があった。2011年にはスタジオ・ジブリ等の企画による展覧会が日本で開催されている(詳細後述)[1]

2013年12月24日、モントリオールの自宅で死去。89歳没。で闘病中であった[2]

亡くなる直前に高畑勲が自宅を訪れ、高畑の持参した『かぐや姫の物語』を鑑賞したことが、没後に明かされた[1]

作品

展覧会

スタジオジブリ三鷹の森ジブリ美術館日本テレビが企画し、映像作品はもとよりドローイングや原画などの絵画作品も含め1000点弱の作品を集めた『フレデリック・バック展』が、2011年7月の東京を皮切りに全国を巡回した。

脚注

  1. ^ a b フレデリック・バックさん…死去直前に「かぐや姫」鑑賞 - 読売新聞2014年1月14日[リンク切れ]
  2. ^ 「木を植えた男」のF・バック氏が死去 日刊スポーツ 2013年12月25日

外部リンク


フレデリック・バック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 04:39 UTC 版)

高畑勲」の記事における「フレデリック・バック」の解説

高畑はフレデリック・バックの『クラック!』を観て衝撃を受けるその後交流日本での紹介行ない尊敬持って接し続けた2011年スタジオジブリ企画により、バック展覧会日本開催した際には、高畑来日したバックテープカット行なっている。 高畑バック作風参考にして『ホーホケキョ となりの山田くん』『かぐや姫の物語』を製作したスタジオジブリでは2011年に「フレデリック・バック展」を開催したバック亡くなる直前高畑自宅訪れ高畑持参したかぐや姫の物語』を鑑賞してもらっている。

※この「フレデリック・バック」の解説は、「高畑勲」の解説の一部です。
「フレデリック・バック」を含む「高畑勲」の記事については、「高畑勲」の概要を参照ください。

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