ショウブ ショウブの概要

ショウブ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 15:20 UTC 版)

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ショウブ
Acorus calamus
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 単子葉類 monocots
: ショウブ目 Acorales Martius
: ショウブ科 Acoraceae Martinov
: ショウブ属 Acorus
: ショウブ A. calamus
変種 : A. calamus var. angustatus
学名
Acorus calamus var. angustatus
和名
ショウブ(菖蒲)
英名
sweet flag

名称

和名ショウブは、漢名の「菖蒲」に基づく[3]。古くは、アヤメグサ(アヤメ草)またアヤメといって[3]、日本最古の和歌集万葉集』にも登場する[4]。日本でショウブを「菖蒲」と漢字で書き表されるが、中国で正しくは白菖と書き、「菖蒲」については小型の近縁種である「セキショウ」のことを指す漢名になっている[5][2]

地方などにより別名を、オニゼキショウ(鬼石菖)、フキグサ(葺草)、カラムスコン、アヤメグサ、ソウブ、ノキアヤメ、ブルーフラッグ、カラムス、スイートフラッグなど、様々な呼び名がある[6]

分布・生育地

ユーラシア大陸および北米大陸に広く分布し、日本朝鮮半島中国モンゴルロシア極東シベリア地域、マレーシアインドシナインドスリランカヒマラヤのほか、北アメリカまで、北半球暖帯から温帯に広く帰化する[5][3]。日本では北海道から九州までの水辺に自生する[2]。日本を含めて東アジアのものは変種 A. calamus var. angustatusとされる。池や溝のそばで群生する[3]

特徴

水辺に群生し、草丈は50 - 100センチメートル (cm) になり、全体に芳香がある[5][4]根茎はよく枝分かれして湿地の泥の中を長く横に這い、径10 - 15ミリメートル (mm) 、節から多数のひげ根が出る[5][2]。地中の根茎の先端から地上へ多数の葉をのばす[2]は明るい緑色で、幅は10 - 20 mm[5]。葉の形はハナショウブに似ており、左右から扁平(へんぺい)で中央脈が高く目立ち、葉先が鋭くとがって、のような形をしており[4]、基部は左右に抱き合うように2列に並ぶ[2]

花期は初夏の5 - 7月頃で、葉のように見える花茎の先に、目立たない黄緑色の棒のような円柱状の肉穂花序が斜め上に出て、細花が一面につき下から咲く[4]。根本の葉の間から延びる花茎は葉と同じ形をしており、肉穂花序の基部にはが1枚つき、長さは5 ㎝ぐらい[3]、葉よりも短く低い位置に花をつけるので、葉の途中から斜めに穂が出たような姿になる[4]。苞の長さは20 - 40 cm、幅は5 - 8 mmある[5]両性花で、花被片は6個で[3]、倒狭卵形、淡黄緑色をしており、長さは約2 mm[5]。花は小さいため、見た目は花らしくない姿をしている[2]雄しべは6個で[3]、花被片とほぼ同じ長さの1 - 2 mm、開花時に黄色いのみ突き出て、花糸は白色をしている[5]雌しべは1個で[3]、やや六角形で花被片よりも長く、長さは約2 mmある[5]

中国では果実が知られていて、大きさ1.2 - 2.5 mmの長楕円形の液果をつける[5]。日本産のものは3倍体であるため果実はみられない[5]染色体は変異があり2倍体、3倍体、4倍体、異数体がある[5]


注釈

  1. ^ 旧来のクロンキスト体系ではサトイモ目ショウブ科で、新エングラー体系などではサトイモ目サトイモ科のショウブ属に属する。

出典



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