クイズ クイズの概要

クイズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/29 07:55 UTC 版)

ノルウェーのクイズ・チャンピオンシップ(2009年)
オランダのクイズ番組 That's the questionのスタジオ風景
クイズのチーム対抗戦(ロシア、2007年)

概要

あらかじめ出題側が、質問と正解のセットを多数用意しておく。出題者は解答者に対して質問をする。解答者が言った答えが出題者の用意していた答えと一致すれば正解、一致しなければ不正解である。

多くの場合、解答者は複数いて、正解数や、正解することで得られる得点を競う。狭義には知識を問うものをクイズというが、思考力を問うパズルや、言葉遊び、なぞなぞなどもクイズの一種とみなされることがある[注 1]

イベントや番組によっては、開催中は回答者に正誤や正解数(得点)を公表せず、開催終了後に勝者もしくは敗者を発表する場合もある。

語源

quiz という語の起源に関しては、オックスフォード英語辞典(第3版)では、1781年に「変わった人」という意味で最初に使われたと記載されている。今日でもQuizzical(いぶかしげな、奇妙な)という語に名残を見ることが出来る。1843年からはオックスフォード英語辞典では、「問い合わせ、質問すること」の動詞として説明している[1]

Oxford Lexicoでは、おそらくinquisitiveという形容詞(名詞的に使うと「知りたがり」「好奇心旺盛な人」という意味になる語)の影響を受けている、と指摘している[2]

また、単にラテン語の quis(何)に由来する、とする説を2015年に出版された『脳に効く! 大人のパズル&クイズ』という本では採用している[3]。一方、フジテレビのクイズ$ミリオネアでは"あなたは誰?"(Qui es-tu?)に由来すると、独自の解釈を呈示している[注 2]

歴史

世界でのクイズの歴史

分類、種類

クイズの形式で分類すると、以下のようなものがある。

  • なぞなぞ(謎かけ、リドル)
  • ある文章を提示しそれがマルかバツか(正しいか間違っているか)で答えさせる○×クイズ、複数の選択肢を提示されて解答者はそれの中からひとつだけ選択させる択一クイズ
  • 問題文の長さで 長文クイズ / 短文クイズと分類する方法もある。
  • 多数の要素を列挙しなければならないものは多答クイズと分類される。

ほかにもボードクイズシチュエーションパズル、複数の要素に隠された共通点などを見抜くあるなしクイズというものもある。

  • なお問題が出題されるたびに解答者全員が解答を(ボードや解答用モニタ画面などに)書きこめる方式のものもあるが、解答者たちの中で早く解答ボタンを押した人だけが解答権を得て他の人が答えられない方式は特に早押しクイズと分類する。

大会

国際大会
一国の大会
  • British Quizzing Championships英語版
学校対抗や学生対抗形式のクイズ大会
  • ユニバーシティ・チャレンジ(イギリスの大学対抗クイズ大会のTV番組)
  • National Academic Quiz Tournaments英語版(アメリカの階級別(中・高・大学)学校対抗クイズ大会)
  • College Bowl(アメリカの大学対抗クイズ大会。当初(1953年から)はラジオで行われていたが、後に(1959年以降)TV番組になった。)
  • Reach for the Top(en、カナダの高校生対抗クイズ番組)
  • 全国高等学校クイズ選手権(日本のTV番組)
  • abc(日本の学生向けクイズ大会)
  • AQL(日本の全国リーグおよび地方リーグ)

注釈

  1. ^ [要出典]本来は教師が生徒に対して行う簡単なテストを意味し、アメリカでは現在もこの意味でも使われる。
  2. ^ 1791年(あるいは1790年)に、アイルランドダブリンで劇場支配人をしていたデイリーが、無意味な新語を作ってそれを流行させられるかどうかという賭けを友人と行ない、町中のいたるところに"quiz"と落書きをしたことからダブリン中に広まり、ついには辞書にも載った[要出典]」と言う人もいる[誰?]
  3. ^ [いつ?]からクイズを企業活動の[どうやって?]広報戦略や販売促進戦略に活かすビジネスブランディングツール、マーケティング戦略の一手法としての考え方が登場し、多くの企業に導入され始めている」と言う人が[いつ?][誰?]登場した。

出典

  1. ^ "Quizzes". Oxford Dictionaries. オックスフォード大学出版局. 2020年3月10日閲覧
  2. ^ [1]
  3. ^ 著:多湖輝、岩波邦明、小野寺紳『脳に効く! 大人のパズル&クイズ』 PHP研究所 2015/9/11 ISBN 4569826563 p.2
  4. ^ Australia Day Fun Stuff”. Australiadaynt.com.au. 2009年5月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年8月31日閲覧。
  5. ^ World Trivia Night 2009”. Championsforchildrenfoundation.ca. 2009年8月31日閲覧。
  6. ^ Pub quiz Statistics”. dpquiz.co.uk. 2009年7月29日閲覧。(2009年の調査では、英国では22,445のパブで毎週行われている)
  7. ^ “Q: What is one of Britain’s fast-growing pastimes? A: The pub quizzes that are seeing big screens switched for answer sheets”. The Independent. (2015年12月10日). https://www.independent.co.uk/life-style/food-and-drink/features/q-what-is-one-of-britain-s-fast-growing-pastimes-a-the-pub-quizzes-that-are-seeing-big-screens-8507761.html 
  8. ^ 丹羽美之 「第3章 クイズ番組の誕生」『クイズ文化の社会学』 石田佐恵子・小川博司編、2003年 p79
  9. ^ 前掲、丹羽 pp.103、小池清 「辛口クイズ甘口クイズ」『放送批評』176号(1984年2月号)
  10. ^ 話の泉 -NHK名作選(動画・静止画) NHKアーカイブス
  11. ^ 二十の扉 -NHK名作選(動画・静止画) NHKアーカイブス
  12. ^ 前掲、丹羽 pp.79-81
  13. ^ ヒント 江戸名所判じ物クイズ(国立国会図書館)


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