黄道
黄道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/03 14:09 UTC 版)






黄道(こうどう[1][2][3]、英: ecliptic)とは、天球上における太陽の見かけ上の通り道(大円)をいう。
概要
地球から見た空を一つの球体とみなし(これを天球と呼ぶ)、諸々の星座を天球の地(じ)と考えると、太陽はこの天球を一年かけて一周するようにみえる。たとえば、1月20日には太陽は山羊座の中に位置して一緒に周っているが[注 1](実際には、太陽の光で山羊座は見えない)、1日に約1度ずつ移動し、2月20日には水瓶座の中に、3月20日にはさらに移動して魚座の中に位置して一緒に天を周っているように見える。この一年かけて太陽がゆっくりと星座間を移動する道を黄道という。また、このとき太陽がその中を通っていく12個の星座を黄道十二星座という。
黄道は天の赤道に対して約23度26分傾いている。この角度を黄道傾斜角といい、地球の公転面の垂線に対する地軸の傾きに由来するものである。白道(月の通り道)は、黄道よりさらに5度8分7秒傾いている。
黄道と天の赤道との二つの交点を分点という。このうち、黄道が南から北へ交わる方を春分点(しゅんぶんてん)といい、春分点を起点(0度)として黄道を360度に分けたものが黄経(こうけい)である。もう一つの交点を秋分点(しゅうぶんてん)といい、黄経180度に当たる。
現行の二十四節気は、黄道を15度毎の24分点に分割して定められている(定気法)。
「こうどう」(漢音)とも「おうどう」(呉音)とも読まれているが、文部科学省の学術用語集天文学編では「こうどう」と定められている[1]。
脚注
注釈
出典
関連項目
外部リンク
黄道
出典:『Wiktionary』 (2021/06/19 12:58 UTC 版)
名詞
発音(?)
- こ↗ーどー
関連語
翻訳
- アイスランド語: sólbaugur (is) 男性
- アルメニア語: խավարածիր (hy)
- イタリア語: eclittica (it) 女性
- イド語: ekliptiko (io)
- 英語: ecliptic (en)
- エスペラント: ekliptiko (eo)
- オランダ語: ecliptica (nl) 女性, schijnbare (nl) zonneweg (nl) 男性
- カタルーニャ語: eclíptica (ca) 女性
- スウェーデン語: ekliptika (sv) 通性
- スペイン語: eclíptica (es) 女性
- タガログ語: guhitlaw (tl)
- チェコ語: ekliptika (cs) 女性
- 中国語: 黃道 (cmn)
- 朝鮮語: 황도 (ko) (黄道, hwangdo)
- デンマーク語: ekliptika (da) 通性
- ドイツ語: Ekliptik (de) 女性
- トルコ語: tutulum (tr), ekliptik (tr)
- ノルウェー語: ekliptikken (no)
- フィンランド語: ekliptika (fi)
- フランス語: écliptique (fr) 男性
- ベトナム語: hoàng đạo (vi)
- ポーランド語: ekliptyka (pl) 女性
- ポルトガル語: eclíptica (pt) 女性
- マレー語: te pito o Rangi (ms)
- ロシア語: эклиптика (ru) 女性
「黄道」の例文・使い方・用例・文例
- 黄道の斜角
- 黄道面
- 黄道帯
- 黄道光
- 黄道吉日を選んで結婚した
- 横切って通る(十二宮または黄道帯)か、(天体の円盤または子午線の位置を)横切って通る
- 黄道十二星座
- 黄道上の同じ経度で2つかそれ以上の天体が、はっきりと出会ったり過ぎ去ったりすること
- 軌道が北に向かう黄道面と交差する点
- 天の赤道が黄道と交差する2つの天の点のどちらか
- 軌道が南に進行している黄道面を横切る点
- 黄道の両側の天にあるベルト状の領域
- 黄道帯を等しく12の領域に分けたうちの1つ
- 2番目の黄道十二宮
- 黄道帯の第三の宮
- 黄道帯の第四の宮
- 黄道帯の第五の宮
- 黄道帯の第六の宮
- 黄道帯の第七の宮
- 黄道帯の第八の宮
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