黄道十二宮 (絵画)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/18 02:05 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動フランス語: Zodiac | |
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作者 | アルフォンス・ミュシャ |
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製作年 | 1896年[1] |
種類 | リトグラフ |
寸法 | 65.7 cm × 48.2 cm (25.9 in × 19.0 in) |
『黄道十二宮』(こうどうじゅうにきゅう、英: Zodiac)は、アルフォンス・ミュシャが1896年に描いた絵画。
横を向いている女性が中心に描かれており、その周りには、西洋占星術における12星座が描かれている。横から見た顔を描くことによって、美しい装飾をもった髪飾りが画面の中心に配置されている。華麗な装飾と印象的な女性とを組み合わせた作風は、「ミュシャ様式」と呼ばれている[2]。
本作は、もともとシャンプノワという印刷業者によって1897年用のカレンダーのために依頼されたものである。その後すぐに、『ラ・プリュム』という雑誌の編集者によってその年のカレンダーに使用された。その後も何度も流用され、様々なバージョンが登場した。少なくとも9種類のバリエーションがあるとされている[3]。
基本的には下段の枠の中に暦が印刷されて用いられたが、その部分に翼を有した智天使(ケルビム)が描かれた特別なバージョンもあり、それは装飾パネルとして製作された[4]。
本作は、ミュシャの代表作で、女性の優美な横顔と、滑らかで麗しい線による装飾が見事に調和しており、華々しい雰囲気が好まれたためか、最も人気の高いデザインのひとつとなっている[4]。
本作のように、ミュシャの作品には、当初はポスターまたはカレンダーとして製作されながら、デザインの人気が高かったために、後に装飾パネルとして売りに出されたものがあり、そうした作品の例としては、他に『夢想』(1897年)などが挙げられる[4]。
本作は、アメリカのロックバンド、ジプシー (en:Gypsy (band)) が1970年に発売したアルバム『ジプシー』 (en:Gypsy (Gypsy album)) などに採用されている[5]。
脚注
- ^ 『芸術新潮』 2017, p. 64.
- ^ “作品紹介”. 北海道新聞. 2019年4月12日閲覧。
- ^ “展示”. プラハ・ミュシャ美術館. 2019年4月12日閲覧。
- ^ a b c 『もっと知りたいミュシャ』 2007, p. 18.
- ^ “ロックのアート・ワークに与えた影響”. 日本テレビ. 2019年6月25日閲覧。
参考文献
「黄道十二宮 (絵画)」の例文・使い方・用例・文例
- 2番目の黄道十二宮
- 南天にあり、黄道十二宮を構成する星座
- 北天にあり、黄道十二宮を構成する小さな星座
- 北半球の小さい黄道十二宮の星座
- 黄道上の牡牛座と蟹座の間の北半球の黄道十二宮の星座の一つ
- 黄道十二宮を構成する星座の1つで、北天のかに座とおとめ座の間にある
- 黄道十二宮を構成する大きく光の弱い星座
- 南天にある、黄道十二宮を構成する大きな星座
- てんびん座といて座の間にある黄道十二宮を構成する大きな星座
- 北天、オリオン座の近くにある黄道十二宮を構成する星座
- 赤道上にある、黄道十二宮を構成する大きな星座
- 黄道十二宮の九番目の宮である射手座
- 黄道十二宮という,黄道帯を12等分し,星座の名をあてはめた図
- 黄道十二宮の白羊宮
- 黄道十二宮の乙女座
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