にしちゅうごくさんち‐こくていこうえん〔‐コクテイコウヱン〕【西中国山地国定公園】
西中国山地国定公園
[三段峡]
広島・島根・山口3県にまたがる冠(かんむり)山山地を中心とする公園。この地域は、中国山地の西端に位置する隆起準平原の山地である。標高1,000~1,300mのなだらかな山頂を持つ山を連ね、各地に高原が広がっている。また、北東-南西方向に深い谷が直線上に幾筋も走り、三段峡、匹見(ひきみ)峡、寂地(じゃくち)峡など、それぞれすぐれた渓谷美をつくり上げている。
三段峡は、この公園の代表的な景勝地である。太田川の支流柴木川の峡谷で延長11kmあり、猿飛、二段滝、三段滝、竜門など、多数の滝と淵、洞窟などが続く。
植生は渓谷周辺には、トチノキやカツラなどを主とする広葉樹林が、稜線部にはブナ林も残っている。
西中国山地国定公園
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/12 05:24 UTC 版)
西中国山地国定公園(にしちゅうごくさんちこくていこうえん)は、中国山地の西側、島根県、広島県、山口県にまたがる冠山山地一帯に位置する山岳公園[1]。1969年(昭和44年)1月10日指定[1]。総面積は28,553haである(2024年6月30日現在)[2]。
概要
北東から南西方向にかけて標高1,000~1,300m程度の準平原的な山容の山々が連なり、阿佐山、恐羅漢山、冠山、寂地山などの山岳を有する[1]。また、これらの山々の間に匹見峡、三段峡、寂地峡など多くの渓谷や断層谷がある[1]。地質は北部は流紋岩類、南部はほとんどが花崗岩類で、これらは中生代白亜紀のものである[1]。
山
-
臥竜山(刈尾山)
渓谷
生物
植物
温暖帯上部から冷温帯に属しており、地況ごとに変化に富んだ植物景観がみられる[1]。山岳上部には冷温帯特有のブナ林があり、特に安蔵寺山、恐羅漢山、冠山、寂地山などにはブナの自然林がある[1]。
動物
1966年(昭和41年)の「西中国山地国定公園候補地学術調査報告」によると、哺乳類14科23種、鳥類31科93種、両生類5科12種、昆虫類10目83科371種、魚類11科23種が報告されている[1]。ツキノワグマについては西中国山地が本州の生息の西限とされる[1]。
脚注
関連項目
「西中国山地国定公園」の例文・使い方・用例・文例
西中国山地国定公園と同じ種類の言葉
国定公園に関連する言葉 | 若狭湾国定公園 蔵王国定公園 西中国山地国定公園 越後三山只見国定公園 鈴鹿国定公園 |
固有名詞の分類
国定公園 |
北九州国定公園 氷ノ山後山那岐山国定公園 西中国山地国定公園 明治の森箕面国定公園 越前加賀海岸国定公園 |
広島県の公園 |
水分峡森林公園 江波皿山公園 西中国山地国定公園 入船山公園 広島市森林公園 |
山口県の公園 |
蜂ヶ峯総合公園 みもすそ川公園 西中国山地国定公園 重源の郷 聖サビエル記念公園 |
島根県の公園 |
西中国山地国定公園 大山隠岐国立公園 松江イングリッシュガーデン 島根県立浜山公園 比婆道後帝釈国定公園 |
- 西中国山地国定公園のページへのリンク