津軽富士見湖とは? わかりやすく解説

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つがるふじみ‐こ【津軽富士見湖】

読み方:つがるふじみこ

青森県西部岩木山北東にある人造湖正称廻堰(まわりぜき)大溜池で、江戸時代前期農業用溜池として造られたもの。岩木山津軽富士)の見晴らしよいため、この名がついた。


津軽富士見湖

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/25 08:48 UTC 版)

津軽富士見湖
所在地 青森県北津軽郡鶴田町
位置
周囲長 12 km
水面の標高 19.7 m
成因 人造湖
淡水・汽水 淡水
プロジェクト 地形
テンプレートを表示
津軽富士見湖
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

津軽富士見湖(つがるふじみこ)または廻堰大溜池(まわりぜきおおためいけ)は、青森県北津軽郡鶴田町に存在する人造湖である。岩木山(津軽富士)の見晴らしが良いために、古くから「津軽富士見湖」の愛称で親しまれる岩木山を水源とする自然流水の貯水池で、青森県下最大の人造湖である。廻堰大溜池はこの貯水池の正式名称である[1]。貯水量は1425万6000立方メートルで、春の増水時期に貯水量1400万立方メートル、水深約7メートル、満水面積281ヘクタールとなる[2]堤長は延長4.2キロメートル日本最大の長さである。

2010年(平成22年)3月25日農林水産省ため池百選に選定された[3]

津軽富士見湖には、タンチョウヅルが飼育されている湖畔の丹頂鶴自然公園と富士見湖パークとを結ぶ鶴の舞橋とよばれる橋が架かっている[1]

歴史

  • 1660年(万治3年)、津軽藩津軽信政により、西津軽の新田開墾灌漑用水源として築造された。
  • 1943年(昭和18年) - 1969年(昭和44年)に実施された国営西津軽一期農業水利事業によりかさ上げおよび改修工事がなされた。
  • 1989年(平成元年)度 - 1994年(平成6年)度には、県営つがる富士見地区農業水利施設高度利用事業で「鶴の舞橋」等を整備した[4]
  • 1994年(平成6年)7月 - 「鶴の舞橋」が開通[5]

周辺

  • 周辺は鳥獣保護区に指定され白鳥ガンカモ渡り鳥越冬地となっている。かつては、タンチョウヅルも飛来したといわれている[1]
  • 湖畔には津軽富士見温泉があり、町で飼育する丹頂鶴も見る事が出来る。
  • 湖には樹齢150年以上の青森ヒバを使用した日本一長い木造のアーチ橋鶴の舞橋」(全長300 m)がある。3連の木造太鼓橋で、アーチの中間2箇所には高床式の休憩所が設けられている[1]。名の由来は、「鶴が舞うごとくに美しい」という意味が込められており、休憩所を鶴の胴体に見立てると、アーチ状の橋梁部が鶴が羽を左右に広げているようにも見えることが特徴である[1]
  • 毎年つるた祭り開催時には、全国へら鮒つり大会が行われ、全国各地から釣人が集まっている。

その他

  • 5月5日には「富士見湖一周マラソン」が開催される。
  • 8月16日にはつるたまつりのイベントとして「富士見湖花火大会」も行われる。

アクセス

脚注

  1. ^ a b c d e ロム・インターナショナル(編)『道路地図 びっくり!博学知識』河出書房新社〈KAWADE夢文庫〉、2005年2月1日、83-84頁。ISBN 4-309-49566-4 
  2. ^ "特色のあるため池の紹介"(農林水産省)2024年8月25日閲覧。
  3. ^ 廻堰大溜池
  4. ^ 先人が残した歴史的水利施設・廻堰大溜池
  5. ^ 『東奥年鑑平成8年版』(東奥日報社・1995年9月1日発行)「市町村政 - 市町村概況」232頁「鶴田町 おもなできごと」から。
  6. ^ バス路線の見直しについて (PDF) - 弘南バス(2018年8月6日リリース)

外部リンク



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