百間堤溜池とは? わかりやすく解説

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百間堤溜池

(有切ため池 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/20 13:45 UTC 版)

百間堤溜池

取水口側から全体を望む(2025年7月)
所在地 岩手県一関市室根町津谷川字有切59番1[1]
位置
水面の標高 340 m
成因 灌漑用人造湖
淡水・汽水 淡水
プロジェクト 地形
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百間堤溜池(ひゃっけんつつみためいけ)は、岩手県一関市室根町津谷川字有切にあるため池である。

2010年(平成22年)3月25日百間堤(有切ため池)として農林水産省ため池百選に選定された[2]

概要

百間堤溜池付近の空中写真。写真中央の短冊型の縦長の池が百間堤溜池である。1977年撮影。
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

北上山地の太田山(標高685.3メートル)の山麓に100間(180メートル)を超える長大な堤を建造し灌漑用のため池として造られた[2]。形状は地形をうまく利用し細長い形をしている[3]。堤の頂長は180メートル、高さは7.9メートル[1]。池の幅は50メートルで、総貯水量は40万5千立方メートルに及ぶ[4][1]。これは室根地域(旧室根村)では最大で、市内でも有数の規模を誇る[1]

地元に伝わる構築の由来は、伊能忠敬に弟子入りした地元出身の「小野寺面之助」が1804年文化元年)から1845年弘化2年)に私財を投じ普請したと伝えられている[2]

下流の棚田は「有切棚田」として「東磐井地域棚田20選」に選ばれている[5]。2025年現在、地元農家13軒が池の水を利用している[4]

アクセス

道路

路線バス

周辺

付近には複数のため池が所在する。百間堤溜池の上部には太田(だいた)溜池(総貯水量4.2千立方メートル)、南西に600メートル進んだところには後平(うしろだいら)溜池(総貯水量2.5千立法メートル)がある[6][1]。ほかにも総貯水量1万立方メートル未満の小規模なため池もある[1]

脚注

  1. ^ a b c d e f 【岩手県】農業用ため池データベース(令和7年3月末時点)”. 岩手県ホームページ. 岩手県 (2025年3月). 2025年8月13日閲覧。
  2. ^ a b c 百間堤(有切ため池)”. 農林水産省ホームページ. 農林水産省. 2025年8月13日閲覧。
  3. ^ 電子国土ポータブル
  4. ^ a b 「いわて旧村巡り 76/642 津谷川村 現一関市室根町 「百間堤」悠々 棚田潤す 山野開き200年前造成 豊作支える生活源に」『岩手日報』2025年6月3日、19面。
  5. ^ a b とっておきいちのせきProfile №27”. 一関市ホームページ. 一関市 (2010年9月1日). 2016年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年8月13日閲覧。
  6. ^ 百間堤溜池ハザードマップ”. 一関市ホームページ. 一関市 (2022年). 2025年8月13日閲覧。

関連項目

外部リンク




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