VALUESTARシリーズとは? わかりやすく解説

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VALUESTAR

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/22 02:45 UTC 版)

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VALUESTAR N

VALUESTAR(バリュースター)は、かつて日本電気 (NEC) が発売していたデスクトップパソコンブランド

企画・開発・製造はNECの関連会社であるNECパーソナルコンピュータ(2011年7月にNECパーソナルプロダクツのパソコン部門を分社化して設立。レノボとの合弁会社であるLenovo NEC Holdings B.Vの完全子会社)が行っていた。2004年春モデル(2004年1月発売)で発売以来初めてブランドロゴが変更されて2代目に移行した(ノートパソコンの「LaVie」も同時にブランドロゴを変更して2代目となった)。

概要

PC-9821(Vシリーズ)

PC-9821シリーズの個人・家庭・スモールオフィス向けモデル。1995年にWindows 95登場を機に、「98MATE ValueStar」(PC-9821Vシリーズ)として発売。従来のPC-9821シリーズとは異なり、Officeソフト含め多くのアプリケーションソフトをプリインストールしているのが特徴。これは当時同コンセプトでヒットした富士通FMVへ対抗措置として企画されたものである。本体の機能的には当時の主力機種であった98MATE(PC-9821Xシリーズ)に近いが、価格を抑えてある関係でグラフィックチップは安価なものを採用し、拡張スロット数も少ないなど、機能的に制限されていた。また、個人・家庭向けでも98MULTi CanBe(PC-9821Cシリーズ)が別に存在し、ValueStarの発売後も98MULTIは多機能なマルチメディアPCとして明確な区分けがなされていた。

当初は亜流的な位置づけの製品であったが、コンセプトが広く受け入れられたため、やがてPC-9821デスクトップ機の主力製品となった。後期には98MULTiの機能も取り込んで、マルチメディア機能も重視するようになり、タワー型の製品も登場して、初期のように安価だが機能が制限されている、といった傾向は薄まった。

1997年のPC98-NXシリーズ誕生とともに、大幅にラインナップが整理され、PC-9821V233を最後にPC-9821のValueStarは終息した。

98NX(VALUESTAR-NX)

1997年のPC98-NXシリーズ誕生とともに現在のPC/AT互換機の仕様(VALUESTAR-NX)になった。

当初ロードマップで想定されたものの実際に発売されなかったCanbe NX(TVチューナー内蔵。PC-9821シリーズでは一部の機種を除きディスプレイ一体型)や、初期に数機種が発売された程度で終わったCEREB NX(マルチメディア対応)も最終的に包含されることになった。

国内で販売するNEC製パーソナル用のデスクトップは商品名をVALUESTARとして統一している。タワー型だけでなく横置きのデスクトップ型も製造されたが、後にデスクトップ型は廃止となった。RシリーズやUシリーズのようなATX規格の機種を除いてオリジナル筐体が多い。

「縦置きのミニタワー型」(正確にはマイクロタワー型)というスタイルを一般的にしたのは1998年に登場したVALUESTAR NX(当時の型番のPC-VC型とPC-VE型がこのスタイルであった)であり、当時はそのスリムな本体が注目を集めた。その後、具体的にモデルの差を表すため、VALUESTARの後ろのNXの代わりにCやTといったアルファベットが付けられるようになった。ちなみに、2004年夏モデルまでのLシリーズにはマイクロタワー型のVALUESTAR NXの面影があったが、LシリーズがTシリーズを吸収し、デザインも大きく変更されたため、今はその面影を見ることは出来ない。

最近では3D映像(3次元映像)の視聴に対応した機種もあり、TVチューナー(デジタルチューナー)搭載機ではリモコンを使用し、テレビDVDと同じ感覚でストリーミング放送を視聴できた。

LAVIEへのブランド統合

2015年春モデルで従前からノートパソコンのブランド名として発売されていた「LaVie」がデスクトップ型を含めたすべての個人向けパソコンのブランド名として再定義され[1]、2014年秋冬モデルまで発売されていた「VALUESTAR」は「LaVie」に吸収統合され、「98MATE VALUESTAR」から続いた「VALUESTAR」のブランド名は20年で終息した。なお、2015年春モデルから「VALUESTAR」で発売されていたデスクトップ型パソコンは「LAVIE Desk All-in-one(旧「VALUESTAR S」・「VALUESTAR N」)」と「LAVIE Desk Tower(旧「VALUESTAR L」)」にそれぞれブランド・シリーズ名を変えて販売される。

ラインナップ一覧

VALUESTARの機種一覧を参照

関連項目

  • LaVie - 家庭向けノートパソコン
  • ValueOne - 2005年から2008年まで発売されていたデスクトップパソコン
  • Project Engine - 開発中のゲーミングパソコン
  • Mate - 法人向けデスクトップパソコン
  • FMV - 競合する富士通のパソコンブランド。
  • 海老沢泰久 - 作家。1996年、本機種とAile用にマニュアルを執筆し、後に書籍(NECクリエイティブ)として出版された。

出典

外部リンク


VALUESTARシリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/10 14:53 UTC 版)

VALUESTARの機種一覧」の記事における「VALUESTARシリーズ」の解説

2000年5月発表モデルから、パーソナル向けデスクトップパソコンでは「PC-98NXシリーズ」の記載徐々にフェードアウトさせ、代わりにタイプ名を指すアルファベット1文字(「VALUESTAR FS」・「VALUESTAR TX」などのように一部タイプアルファベット2文字)を冠することになった。これはパーソナル向けノートブックパソコンの「LaVie」も同様である。 「VALUESTAR」では、「A」「B」「D」「I」「J」「K」「O」「P」「Q」「V」「Y」はタイプ名として一度使用されず、単独では「Z」も使用されていなかった(「Z」については、「VALUESTAR FZ」・「VALUESTAR TZ」の型番型名一部として使用した経歴がある)。 2014年10月時点で「VALUESTAR L」、「VALUESTAR N」、「VALUESTAR S」のカタログモデル3タイプおよびカスタマイズモデルの「VALUESTAR G」が発売されていた。 なお、サーバPC親機)をネットワーク経由クライアントPC子機)から遠隔利用できるLuiリモートスクリーン機能が新/C世代2010年秋冬モデル)で大幅に強化され従来専用ハードウェアPCIボード)で行っていた親機画面転送機能ソフトウェア出来ようになったため、Luiリモートスクリーン機能利用できる機種大幅に拡大した具体的にWindows 7搭載した/V世代以降且つCeleronPentium搭載モデルを除く「VALUESTAR L」・「VALUESTAR N」・「VALUESTAR W」および「VALUESTAR R Luiモデル」を新/C世代以降の「LaVie」や「Luiリモートスクリーン機能アップデートモジュール」導入済の新/A世代・新/B世代LaVie Light」の親機として使用可能(なお、「VALUESTAR R Luiモデル」を親機として使用する場合機種により「PCリモーターサーバソフトアップデートモジュール」を導入する必要があるまた、親機は/V世代以降且つCeleronPentium搭載モデルを除く「LaVie L」・「LaVie S」でも可)。 新/C世代以降VALUESTAR親機として、Windows 7搭載した/V世代以降LaVie子機として使用可能(親機側がNVIDIA GeForce搭載機種で、子機側がフルHD液晶搭載機種場合フルHD表示遠隔操作出来る「GPUパワーモード」が利用できる)。

※この「VALUESTARシリーズ」の解説は、「VALUESTARの機種一覧」の解説の一部です。
「VALUESTARシリーズ」を含む「VALUESTARの機種一覧」の記事については、「VALUESTARの機種一覧」の概要を参照ください。

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