君と旅立とう
「君と旅立とう」 | ||||
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アンドレア・ボチェッリ の シングル | ||||
初出アルバム『ボチェッリ』 | ||||
A面 | 「君と旅立とう」 | |||
B面 | 「生きる」 | |||
ジャンル | オペラポップ | |||
時間 | ||||
レーベル | ポリドール・レコード | |||
作詞・作曲 |
フランチェスコ・サルトーリ ルーチョ・クアラントット | |||
アンドレア・ボチェッリ シングル 年表 | ||||
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「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」 | ||||||||||||||||||||||||||
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アンドレア・ボチェッリ及びサラ・ブライトマン の シングル | ||||||||||||||||||||||||||
初出アルバム『ロマンツァ、ボチェッリ・スーパー・ベスト、クエスチョン・オブ・オナー、タイム・トゥ・セイ・グッバイ』 | ||||||||||||||||||||||||||
リリース | ||||||||||||||||||||||||||
規格 | CD | |||||||||||||||||||||||||
ジャンル | オペラティック・ポップ | |||||||||||||||||||||||||
レーベル | イースト・ウエスト・レコード | |||||||||||||||||||||||||
作詞・作曲 |
フランチェスコ・サルトーリ ルーチョ・クアラントット フランク・ピーターソン | |||||||||||||||||||||||||
プロデュース | フランク・ピーターソン | |||||||||||||||||||||||||
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「君と旅立とう」(きみとたびだとう、
1995年2月にサンレモ音楽祭で初めて歌われ、同年春に発売のセカンド・アルバム『ボチェッリ』に初収録された。作詞はルーチョ・クアラントット、作曲はフランチェスコ・サルトーリで、その後「生きる」をカップリング曲としてシングル発売されている。この時の音楽チャートで1位を記録した国のうち、フランスでは歴代最多販売枚数の100位圏内に入り、ベルギーでは歴代最多販売枚数1位を記録した。
そしてこの曲の知名度を広く上げたのが、1996年にイギリスのソプラノ歌手サラ・ブライトマンがボチェッリにデュエットを申し出て、曲名及び歌詞の一部をイタリア語から英語の「タイム・トゥ・セイ・グッバイ(英: Time To Say Goodbye)」に変更し、共演したことである。これがヨーロッパ全土で爆発的にヒットし、ドイツでは歴代最多販売枚数を記録した[1][2]ほか、全世界で1200万枚以上を販売し世界歴代最多販売作品の一枚となった[3][4]。
その後ボチェッリはこの曲の全編スペイン語歌詞による「ポル・ティ・ヴォラーレ(西: Por ti volaré)」を発売し、前述のオリジナル曲「君と旅立とう」及び「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」と並んでこれら3バージョンはボチェッリの代表曲となっている[5]。
ブライトマンもこの曲のソロバージョン、全編英語詞の「Time To Say Goodbye」をリリースしている。
来歴
シングル発売当初、本国イタリアでは音楽番組でわずかに流される程度で、商業的には必ずしも大ヒットと言えない状況であった。一方、ヨーロッパ他国では大きな反響を呼び、フランスとスイスでは6週連続1位、ベルギーでは12週連続1位を記録しベルギー史上最大の爆発的ヒット曲となった[6]。
ブライトマンの友人で、ドイツの国民的英雄でもあるボクサー、ヘンリー・マスケのヴァージル・ヒルとの引退試合が1996年11月23日に行われた際、試合前にリング上のステージで初めて2人によって歌われ(演奏はロンドン交響楽団による録音)、マスケの退場時もこの曲が流された。その模様はテレビ放送で2100万人以上と言われる視聴者が観ていたこともあり、直後の12月に発売されたシングルはドイツのヒットチャートで14週連続1位となった。
結果的に、シングルが1500万枚、アルバムを含めて2500万枚という世界的大ヒットになり、ブライトマンの収録アルバム『タイム』が『タイム・トゥ・セイ・グッバイ』に変更になったほか、次作『クエスチョン・オブ・オナー』にも収録されるなど、プロモーション面でも様々な影響を及ぼした。以後も多くのアーティストにより歌われている。
解説
ボレロ風のリズムに支えられた弦楽伴奏とオペラ唱法による荘厳雄大な旋律がエネルギーの充溢を感じさせる力強い曲である。
イタリア語の原題「コン・テ・パルティロ」(伊: Con Te Partirò = 英: With you I am going to leave, I will leave ではない)とは、日本語題の「君と旅立とう」が表す通り、「君とともに(ぼくは)旅立つ」という意味で、英語の「グッバイ」というタイトルが示すような別れの歌ではなく旅立ちの歌である。したがって、結婚式で歌われることも多い。ドイツではカレル・ゴットが歌った Zeit zu geh'n(「出発の時」の意)のタイトルで知られている。
評価
イギリスの雑誌『ミュージック・ウィーク』は、デュエット・バージョンを5点満点中5点と評価し、「シングル・オブ・ザ・ウィーク」に選んだ[7]。 また、「ほとんどがイタリア語で歌われ、美しく高らかなメロディが真のネッスン・ドルマの可能性を与えている」と付け加えた[7]。
主題歌・挿入歌としての使用
アメリカ映画『ウォンテッド』では、主役のウェズリー(ジェームズ・マカヴォイ)がフォックス(アンジェリーナ・ジョリー)とリムジンに乗った男を殺害するシーンで流される。同作のエンドロールには「Time To Say Goodbye」Sarah Brightman、Andrea Bocelliとクレジットされている。
アメリカのアニメ映画『マダガスカル3』では、キツネザルのキング・ジュリアンとクマのソーニャがローマでデートをするシーンで流される。
韓国の配信ドラマ『イカゲーム』のシーズン2では、第1話においてコン・ユ演じるメンコ男がイ・ジョンジェ演じるソン・ギフンとロシアンルーレットゲームをするシーンで流される。
日本ではドラマ『外交官 黒田康作』および同ドラマの劇場版『アマルフィ 女神の報酬』で主題歌として使われた(なお映画版では、サラ・ブライトマン本人が出演している)。また、人気メダル競馬ゲームであるSTARHORSE2内のSWBCというビッグレースで使われている曲であるため、ゲームファンや競馬ファンにも親しまれている。
クレジット
- 作曲:フランチェスコ・サルトーリ
- 作詞:ルーチョ・クアラントット
カバー
- 島田歌穂 - 1998年にシングル『タイム・トゥ・セイ・グッバイ 〜さよならの時刻(とき)』として松本隆の訳詞による日本語カバーアレンジ。
- ニール・ショーン - 2001年のアルバム『情熱の音色〜ヴォイス』にインストゥルメンタルのカバーを収録[8]。
- 本田美奈子. - 2003年のアルバム『AVE MARIA』に収録。
- 秋川雅史 - 2005年のアルバム『威風堂々』に収録。
- 河村隆一 - 2006年のアルバム『evergreen 〜あなたの忘れ物〜』(初回限定盤のみ)に収録。
- カノン - 2007年のアルバム『Precious』に収録。
- 新妻聖子 - 2010年のアルバム『アンダンテ』に収録。
- 高垣彩陽 - 2011年のアルバム『melodia』に収録。
- LE VELVETS - 2012年のアルバム『Le Velvets』に収録。
- 海上自衛隊東京音楽隊/三宅由佳莉 - 2013年のアルバム『祈り〜未来への歌声』に収録。
- ELISA - 2016年のアルバム『GENETICA』に収録。
- サラ・オレイン - 2017年のアルバム『ANIMA』に収録。
チャート・認定
チャート成績
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認定認定は、特記のない限りブライトマンとボチェッリ共演の「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」を対象としている。
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先代 バビロン・ズー「スペースマン」 |
ベルギー フランデレン地域圏 第1位シングル 1996年3月2日 – 1996年5月4日(10週) |
次代 ジョーン・オズボーン「ワン・オブ・アス」 |
先代 ボリス「ソワレ・ディスコ」 |
ベルギー ワロン地域圏 第1位シングル 1996年6月8日 – 1996年7月6日(5週) |
次代 ロス・デル・リオ「恋のマカレナ」 |
先代 チック・タック・トー「お金があれば…。」 |
ドイツ 第1位シングル 1996年12月13日 – 1997年3月7日(13週) |
次代 チック・タック・トー「なぜなの…。」 |
先代 トニー・ブラクストン「アンブレイク・マイ・ハート」 |
スイス 第1位シングル 1997年1月19日 - 1997年2月23日(5週) |
次代 ノー・ダウト「ドント・スピーク」 |
先代 トニー・ブラクストン「アンブレイク・マイ・ハート」 |
オーストリア 第1位シングル 1997年1月26日 – 1997年2月9日(3週) |
次代 ノー・マーシー「ホエン・アイ・ダイ」 |
先代 ガーラ「レット・ア・ボーイ・クライ」 |
フランスSNEP 第1位シングル 1997年3月1日(1週) 1997年3月15日 – 1997年4月5日(4週) |
次代 ガーラ「レット・ア・ボーイ・クライ」 リッキー・マーティン「マリア」 |
先代 R・ケリー「アイ・ビリーブ・アイ・キャン・フライ」 |
アイルランドIRMA 第1位シングル 1997年3月24日 – 1997年6月7日(3週) |
次代 ハンソン「キラメキ☆MMMBOP」 |
脚注
- ^ Bocelli on Decca.com(2010年9月20日時点のアーカイブ)
- ^ Andrea Bocelli Biography
- ^ Andrea Bocelli on singing to thousands, losing his sight and making a fortune July 2, 2011, Daily Mail
- ^ Angel records
- ^ “Con Te Partiro”. 2011年7月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年7月7日閲覧。
- ^ Con Te Partiro(2002年12月26日時点のアーカイブ) at abmusica.com
- ^ a b “Reviews: Singles”. Music Week: 25. (3 May 1997) 17 May 2022閲覧。.
- ^ Voice - Neal Schon | AllMusic
- ^ a b c d “"Con te partirò", in various singles charts”. Lescharts. 2009年8月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年7月20日閲覧。
- ^ “"Con te partirò", UK Singles Chart”. ChartArchive. 2014年12月14日閲覧。
- ^ a b c d e f “"Time to Say Goodbye", in various singles charts”. Lescharts. 2009年7月20日閲覧。
- ^ “Irish Singles Chart, database”. Irishcharts. 2009年7月20日閲覧。
- ^ “"Time to Say Goodbye", UK Singles Chart”. ChartArchive. 2014年12月14日閲覧。
- ^ "Austrian single certifications – Sarah Brightman/Andrea Bocelli – Time To Say Goodbye" (German). IFPI Austria.
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引数が必須です。 (説明) Enter Sarah Brightman/Andrea Bocelli in the field Interpret. Enter Time To Say Goodbye in the field Titel. Select single in the field Format. Click Suchen - ^ "Gold-/Platin-Datenbank (Sarah Brightman & Andrea Bocelli; 'Time To Say Good-Bye')" (German). Bundesverband Musikindustrie.
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引数が必須です。 (説明) - ^ “2009年7月度有料音楽配信認定”. 日本レコード協会. 2011年3月15日閲覧。
- ^ "The Official Swiss Charts and Music Community: Awards (Andrea Bocelli & Sarah Brightman; 'Time To Say Goodbye')". IFPI Switzerland. Hung Medien.
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: Cite webテンプレートでは|access-date=
引数が必須です。 (説明) - ^ "British single certifications – Sarah Brightman & Andrea Bocelli – Time To Say Goodbye". British Phonographic Industry.
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: Cite webテンプレートでは|access-date=
引数が必須です。 (説明) Select singles in the Format field. Select Platinum in the Certification field. Type Time To Say Goodbye in the "Search BPI Awards" field and then press Enter.
外部リンク
「Time To Say Goodbye」の例文・使い方・用例・文例
- The Malay Times に掲載されていた、非常勤の下級アナリストの職に関する広告についてご連絡を差し上げています。
- 彼女の15 冊の出版物のうち10 冊が、Brooklyn Timesのベストセラーリストの首位を占めたという事実は、多くの人々が彼女のことを、肥満に苦しむ国の救済者だと考えている証拠である。
- 最近着の London Times に曰く
- オックスフォード運動の創設者の原則で、『Tracts for the Times』と呼ばれるパンフレットで提唱された
- 昨年までは、Train FirstとTop Shareと契約をしていました。
- 便利なことにNice-n-Fitの本店は隣のBlake Tower内にあり、街中にも4 つの店舗があります。
- Top Trends様のような大切なお客様を失望させてしまったことに、弁解の余地もありません。
- 現状とToBeモデルを比較して下さい。
- ‘She's younger than Tom' という文では Tom の後に動詞の is を補って解すべきだ.
- 臨床的鬱病を治療するのに用いられる三環系抗鬱薬(商品名ImavateとTofranil)
- 経口で投与される非ステロイド性の抗炎症薬(商標名Torodal)
- 危険の少ない薬物が失敗したとき、心室不整脈を治療するために使用される抗不整脈薬(商標名Tonocard)
- しばしばTodea属に含まれる若干のシダを含む
- 同レースは10月16日に始まり,東海大学のソーラーカー「Tokai Challenger」は10月20日に1位でゴールした。
- Tokai Challengerはパナソニックの太陽電池を搭載していた。
- Tokai Challengerは東海大が前回のレースで使用した車より20キロ軽かった。
- Tokai Challengerはまた,空気抵抗を減らすために車幅がより狭められた。
- トヨタ自動車は水素燃料電池で動くコンセプトカー「Toyota FCV Plus」を展示した。
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