THUMPχとは? わかりやすく解説

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THUMPχ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/18 09:40 UTC 版)

『THUMPχ
ポルノグラフィティスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル J-POPロック
時間
レーベル SME Records
プロデュース 田村充義本間昭光
チャート最高順位
ゴールドディスク
  • プラチナ(日本レコード協会
  • ポルノグラフィティ アルバム 年表
    PORNO GRAFFITTI BEST RED'S
    PORNO GRAFFITTI BEST BLUE'S
    2004年
    THUMPχ
    (2005年)
    m-CABI
    2006年
    『THUMPχ』収録のシングル
    1. シスター
      リリース: 2004年9月8日
    2. 黄昏ロマンス
      リリース: 2004年11月10日
    3. ネオメロドラマティック/ROLL
      リリース: 2005年3月2日
    ライヴ映像
    「プッシュプレイ」("NIPPONロマンスポルノ'19 〜神vs神〜") - YouTube
    テンプレートを表示

    THUMPχ[注釈 1]』(サンプ・サンプ・サンプ)は、ポルノグラフィティの5作目のオリジナルアルバム2005年4月20日SME Recordsよりリリースされた。

    概要

    オリジナルアルバムとしては前作『WORLDILLIA』から約2年2か月ぶりのリリース。シングル「シスター」「黄昏ロマンス」、本作のリードシングル「ネオメロドラマティック」「ROLL」など、全14曲が収録されている。

    2人体制になった新生・ポルノグラフィティにとって初のアルバム作品であり、Tamaが脱退を表明した2004年6月頃に制作された楽曲を中心に構成されている。

    アルバムタイトルは「サンプ・サンプ・サンプ」と読み、日本語でいう「ドキドキ」を表す。ジャケットに描かれているハート形のキャラクターの名前はTHUMP MAN(サンプマン)で、ジャケットのイラストにはメンバーのシルエットが小さく描かれている。

    アルバムとしては前年の『PORNO GRAFFITTI BEST BLUE'S』以来、オリジナルアルバムとしては初となるオリコンチャート1位獲得した[1]

    2005年5月から12月にかけて、本作を引っ提げたホールツアー『C1000タケダ Presents 7thライヴサーキット "SWITCH"』を開催した。

    収録曲

    全編曲: ak.homma, Porno Graffitti。
    # タイトル 作詞 作曲 時間
    1. 「Ouch!!」 岡野昭仁 新藤晴一
    2. ネオメロドラマティック 新藤晴一 ak.homma
    3. 「東京ランドスケープ」 岡野昭仁 ak.homma
    4. 「We Love Us」 新藤晴一 岡野昭仁
    5. 黄昏ロマンス 新藤晴一 新藤晴一
    6. 「Twilight, トワイライト」 岡野昭仁 岡野昭仁
    7. ROLL 岡野昭仁 岡野昭仁
    8. シスター 新藤晴一 ak.homma
    9. 「ドリーマー」 新藤晴一 ak.homma
    10. 「社員 on the beach」 新藤晴一 新藤晴一
    11. 「プッシュプレイ」 新藤晴一 新藤晴一
    12. 「うたかた」 岡野昭仁 ak.homma
    13. 「何度も」 新藤晴一 新藤晴一
    14. 「Let's go to the answer」 岡野昭仁 岡野昭仁
    合計時間:

    楽曲解説

    1. Ouch!!
      • 歌詞は女性目線で、女性からみた男性の姿、男心や女心が描かれている。
    2. ネオメロドラマティック
      • 17thシングル。表記はないがアルバムバージョンでの収録[注釈 2][要出典]
    3. 東京ランドスケープ
      • 東京で生きる人たちへ向けた哀援歌[2]
      • ライヴでは2004年の年末に開催した『5th Anniversary Special Live "PURPLE'S"』で未発表の新曲として初披露[注釈 3][3]。歌詞は同ライヴのリハーサルが始まってから書かれた[3]。また、歌詞中の「街は東京 大都会 灰色ランドスケープ」の箇所は、ライヴでは会場名や会場の地名などに変えて歌うことが多い(例としては「街は東京 武道館 最高のランドスケープ[4]」「街は代々木 大都会 灰色ランドスケープ[5]」など)。
      • ベストアルバム『PORNO GRAFFITTI BEST ACE』にも収録された。
    4. We Love Us
      • 『7thライヴサーキット "SWITCH"』では、52公演中50公演で本編最終曲として披露された[注釈 4]
      • ベストアルバム『PORNO GRAFFITTI BEST ACE』にも収録された。
    5. 黄昏ロマンス
      • 16thシングル。 表記はないがアルバムバージョンでの収録[注釈 5][要出典]
    6. Twilight, トワイライト
      • 戦争をテーマにした曲であり、タイトルの「Twilight(トワイライト)」は「黄昏」や「」の意味を持つ。
      • 前曲「黄昏ロマンス」から繋がる形でイントロに入る。また、最初のサビまでは左音声から演奏カラオケ風)、右音声からボーカルアカペラ風)と音楽が分離されている。
      • ライヴでは曲の後半全てがインプロヴィゼーションとなるアレンジで披露され[6]、ライヴのヘソ(公演中盤)を担うことが多い[6][7][8]
    7. ROLL
      • 17thシングル。
    8. シスター
      • 15thシングル。
    9. ドリーマー
      • 間奏部分の印象的な音色はカズーという楽器によるもので、本間昭光(ak.homma)曰く『ビートルズの「レディ・マドンナ」のオマージュ』。[要出典]『7thライヴサーキット "SWITCH"』で本楽曲を披露した際にはメンバーとただすけNAOTOnang-changが実際にカズーを演奏した[7]
      • 大サビ前の「タダ今画像ガ乱レテイマス〜」の箇所は岡野が一音ずつ歌って録音した。
    10. 社員 on the beach
      • "SWITCH"ツアーのサマースペシャル公演『ポルノグラフテー IN OKINAWA Shine on the beach』のタイトルナンバー。
      • タイトルは「社員」と「SHINE」を掛けたもの。
      • サビコーラスの高いパートは新藤が担当している。
    11. プッシュプレイ
      • 2004年4月頃には出来上がっていた楽曲で、同年6月頃にはレコーディングも済んでいた[9]。同年末の『5th Anniversary Special Live "PURPLE'S"』で未発表の新曲として初披露しており[3]、ライヴ音源が本作のリードシングル『ネオメロドラマティック/ROLL』に収録された。
      • スタジアム・ロックを歌った楽曲で、自身初のスタジアムライヴ『横浜ロマンスポルノ'06 〜キャッチ ザ ハネウマ〜』でも披露された[10]。また、タイトルの「プッシュプレイ」とは、歌詞にもあるように「(ライブビデオ)の始まりのボタンを押す」という意味がある。
      • 2019年に発表された50thシングル「VS」には、「あのロッカー まだ闘ってっかな?」という本楽曲の歌詞を思い起こさせる「あの少年よ こっちも戦ってんだよ」というフレーズがある[11]
      • 2019年9月7日・8日に東京ドームで開催された『20th Anniversary Special LIVE ”NIPPONロマンスポルノ'19 〜神vs神〜”』ではオープニングナンバーとして、前述の『横浜ロマンスポルノ'06』以来13年ぶりに披露された。また、同公演の本編最終曲「VS」のアウトロでは新藤が「プッシュプレイ」のギターフレーズを奏で、岡野が「あのロッカー まだ闘ってっかな?」と歌い足してライヴを締めくくった[12][8]
    12. うたかた
    13. 何度も
      • 猫の視線を通し、悲しみを携えた現代社会やいくつもの感情が交錯していく人間模様を、シニカル&ロマンチックに描写している[2]
    14. Let's go to the answer
      • レコーディングには当時のサポートメンバー5名(小畑"PUMP"隆彦野崎森男、ただすけ、NAOTO、nang-chang)が参加し、スタジオでセッションしていくさまからイントロが始まる。
      • 本作収録曲の中で最後に出来上がった楽曲で、岡野は「この1曲でアルバムがすごく変わった」と語っている[13]
      • 歌詞中にはそれまでリリースしてきた楽曲のタイトル[注釈 6]と、メンバーの故郷・因島が登場している[注釈 7]。また、歌詞中の「30's」とは30代を意味している[注釈 8]
      • 2005年11月に開催した地元の小中高生を対象とした招待ライヴ『ポルノグラフィティ ライブ in 因島市』(高校生の部)では、「因島から出たけど、俺たちはどこにも負けねぇぞって曲を聴いてもらいたいと思います」と新藤が言って演奏が始まった。

    Additional Musicians

    ※ 野崎真助、三沢またろう、nang-changは本作のクレジット表記に準拠。

    収録作品

    タイトル 収録作品
    Ouch!!
    • 作品未収録
    ネオメロドラマティック
    東京ランドスケープ
    We Love Us
    黄昏ロマンス
    Twilight, トワイライト
    ROLL
    シスター
    ドリーマー
    社員 on the beach
    • 作品未収録
    プッシュプレイ
    うたかた
    何度も
    Let's go to the answer

    関連項目

    脚注

    注釈

    1. ^ χ」はギリシャ文字であり、表記ができない環境も多いため、「THUMPx」と表記されることが多い。
    2. ^ シングルバージョンとミックスが一部異なる。[要出典]
    3. ^ その際、歌詞中の「憧れには近づけてはないけど」の箇所は「アンチテーゼの奪い合いに負けても」となっていた。
    4. ^ サマースペシャル公演 『ポルノグラフテー IN OKINAWA Shine on the beach』、SPECIAL LIVE HOUSE公演のみ「Let's go to the answer」が披露された。
    5. ^ シングルバージョンよりもフェード・アウトが早く、次曲「Twilight, トワイライト」のイントロと重ねて鳴るように編集されている[要出典]
    6. ^ 登場している楽曲は以下の通り。
    7. ^ 発音は「Into」で、歌詞カードには「因島(Intô)」と記載されている。
    8. ^ 前年メンバー2人が30代を迎えたことから。
    9. ^ 『16thライヴサーキット "UNFADED" Live in YOKOHAMA ARENA 2019』に収録。
    10. ^ a b "NIPPONロマンスポルノ'19 〜神vs神〜" DAY1』『"NIPPONロマンスポルノ'19 〜神vs神〜" DAY2』に収録。
    11. ^ a b #20「ホール公演最終日」に一部収録。
    12. ^ 特典映像に「東京ロマンスポルノ'09 〜愛と青春の日々〜" at TOKYO DOME [2009/11/28]」として収録。

    出典

    1. ^ a b “ポルノ、オリジナルアルバムが初の首位!”. ORICON NEWS (オリコン株式会社). (2005年4月26日). https://www.oricon.co.jp/news/4724/ 2022年4月30日閲覧。 
    2. ^ a b ポルノグラフィティ / サンプ・サンプ・サンプ - CDJournal”. artist.cdjournal.com. 2021年9月15日閲覧。
    3. ^ a b c 5th Anniversary Special Live "PURPLE'S" IN TOKYO TAIIKUKAN 2004. SME Records. 2005年3月24日.
    4. ^ 7th LIVE CIRCUIT "SWITCH" 2005. SME Records. 2006年3月29日
    5. ^ "ロイヤル ストレート フラッシュ" LIVE IN YOYOGI DAIICHI TAIIKUKAN 2009. SME Records. 2009年10月28日.
    6. ^ a b 20th ANNIVERSARY SPECIAL BOOK. Amuse. 2019年.
    7. ^ a b 7th LIVE CIRCUIT "SWITCH" 2005. SME Records. 2006年3月29日.
    8. ^ a b ポルノグラフィティ20th Anniversary Special Live Box. SME Records. 2019年12月25日.
    9. ^ 『PATi・PATi』2005年4月
    10. ^ 横浜ロマンスポルノ'06 〜キャッチ ザ ハネウマ〜 IN YOKOHAMA STADIUM. SME Records. 2007年2月28日.
    11. ^ 20周年のポルノグラフィティから届けられた遊び心満載の“エール”ーー「VS」を聴いて”. ぴあ. 2022年3月7日閲覧。
    12. ^ ポルノグラフィティ、20年を凝縮した東京ドーム公演 “祝祭”にふさわしいステージに”. Real Sound|リアルサウンド. 2022年3月7日閲覧。
    13. ^ 『PATi・PATi』2005年5月



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