Phantasie in Form einer Sonate Op.15とは? わかりやすく解説

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ライネッケ:ソナタ形式による幻想曲 ハ長調

英語表記/番号出版情報
ライネッケソナタ形式による幻想曲 ハ長調Phantasie in Form einer Sonate Op.15作曲年1847年  出版年: c.1848年  初版出版地/出版社: Breitkopf 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 1st mov.6分00 No Image
2 第2楽章 2nd mov.1230秒 No Image
3 第3楽章 3rd mov.1分30秒 No Image
4 第4楽章 4th mov.4分30秒 No Image

作品解説

執筆者: 上田 泰史 

幻想曲ファンタジー)」と「ソナタはいずれ19世紀代表的な作曲ジャンルである。前者一般に作曲者着想趣くままに書かれる即興的なスタイル楽曲後者主題旋律とその一貫した論理的展開をもつ楽曲をさす場合が多い。だが、作曲家慣習囚われない自由な形式試みとしてソナタ幻想曲をしばしば融合させた。ベートーヴェンはすでに1801年に「月光ソナタ」を含む作品27の二作品を「幻想曲風ソナタSonata quasi una Fanasia」と名付けている。ライプツィヒにおけるライネッケ先輩メンデルスゾーンにも《幻想曲―スコットランド・ソナタ》作品28という作品がある。ソナタと言えば当時作曲家若いころ取り組む模範的なジャンルであったが、教科書的なソナタ避け敢えてソナタ幻想曲選んだところに彼の気概感じられる内容20代青年相応しからぬ熟練ぶりを示す。

第1楽章 Allegro ト長調
全体冒頭小節提示される二つ対照的なモチーフ素材として構築される主題の提示―展開―再現という典型的なソナタ形式構成避けられ主題提示部に展開部組み込まれ体裁をとる。この形式自由さ幻想曲呼ばれる根拠求められよう。

第2楽章 Andante 変ホ長調
二つカンタービレ主題によって構成されるソナタ形式風の緩徐楽章。曲中・曲尾に、第一楽章冒頭にきかれた三連符モチーフ現れる最後主題再現は、二つ主題異な音域同時に提示されるという巧み手法をとる。

第3楽章 Mazurka, Molto vivace ト短調
18世紀ならここにメヌエットスケルツォ置かれるのが普通だが、ライネッケは同じ三拍子ということポーランド舞踊マズルカ置いた。彼はショパン作品校訂手掛けており、19世紀末開発され自動再生ピアノにも自身の弾くショパンマズルカ吹き込んでいる。

第4楽章 Finale Allegro ト長調
ひそやか情熱秘める開始旋律とそれに続く半音階的シンコペーションリズム基本素材として展開される譜面一見音数少ないようだが、きわめてシンフォニクでダイナミックな音響立ち上る最小限音符最大限効果発揮する経済的な書法に、彼の作曲技術の高さを見て取ることができよう




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