Mle 1939とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Mle 1939の意味・解説 

Mle 1939

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/07 00:09 UTC 版)

構造図。

Mle 1939とはフランス跳躍地雷である。投入は第二次世界大戦の開始時期である。本地雷は、主にドイツ製のS-マインに刺激されて開発された[1]。この地雷はフランスの降伏前にごく僅かな数が使われたに留まる。

開発計画は、フランス軍工兵軍団に所属していたPierre Delalande少佐によりアメリカへ持ち出されて難を逃れ、アメリカ製のM2跳躍地雷英語版の設計のベースとなった。これは戦争中に広く投入されたが、大半は効果が無かったと考えられている[2]。M2跳躍地雷は、Sマインをほぼ完全に複製したM16地雷に取り替えられた[2]。フランス軍も後にS-マインの複製品であるMle 1951地雷英語版を生産した[3]

説明

この地雷は、大型の円筒弾体に直径60mmの迫撃砲弾を内蔵している。円筒弾体からは鋼製のチューブが伸び、信管ホルダーにつながっている。信管ホルダーは感圧式の信管を使うか、もしくはトリップワイヤーを用いて信管を引けば作動する。長方形の薄い金属板が地雷本体の半ばに配されており、支持板となっている。信管が撃発されると、爆発が鋼製チューブに沿って地雷本体の基部に伝わり、0.8gの黒色火薬を点火させ[4]、地雷本体から迫撃砲弾を撃ち出す。砲弾内部の火工品は炸裂を遅延させ、それから起爆する。

この地雷の重量は2.49kg、全高は20.9cmだった。金属の支持板は横10.1cmと縦16.3cmと計測されている。炸薬はメリニットを用い、重量は141.7gである[4]

地雷に設けられた遅延トリガーにより、地雷は0.5mから2mの高さに跳ね上がり、起爆して破片を飛び散らせる[5]

参考文献

  1. ^ AxisHistoryForum post by WSchneck
  2. ^ a b Lieutenant-Colonel John Ingraham & Col. Dalton Jones. Technical Intelligence Bulletins 8(5), 2003. (available online)
  3. ^ US Army technical manual TM 5-223, Foreign mine warfare equipment
  4. ^ a b Italian and French Explosive Ordnance. BuOrd. (14 June 1946) 
  5. ^ AxisHistoryForum post by David Lehmann

「Mle 1939」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Mle 1939」の関連用語

Mle 1939のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Mle 1939のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのMle 1939 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS