Magnetic Domainとは? わかりやすく解説

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磁区

【英】:Magnetic Domain

磁気双極子集まりで、磁気モーメント一方向そろっている小さな領域強磁性体フェリ磁性体内部存在する。これらの磁性体において、もし自発磁化がすべて同じ方向揃ってしまうと、非常に高い静磁エネルギーをもった不安定状態となる。それを避けるために適当な大きさ方向持った磁区に細分化する。これを磁区構造という。この時形成された磁区は、互い磁気モーメント打ち消すか、磁気モーメント同士がつながるような構造となる。結果的に磁性体全体自発磁化低下し磁気ポテンシャルのより安定な状態となる。

磁区

(Magnetic Domain から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/03 15:30 UTC 版)

磁区(じく、: Magnetic domain)とは、強磁性体フェリ磁性体の内部に存在する磁気双極子の集まりで、磁気モーメントが一方向にそろっている小さな領域[1]

概要

強磁性体フェリ磁性体内部の微細な領域の磁気モーメントが一方向に揃っており、各領域は磁壁によって分離されている。

磁区はキュリー点以上になると消滅する。磁区の存在については、1907年にピエール・ワイスが強磁性原子の磁気モーメントが外部磁場が存在しなくても金属結晶の方向と密接に関係する配向した方向によって設定されることを発見した。1931年にフェリックス・ブロッホによって磁壁の説明が行われ、後にルイ・ネールは異なる磁壁の存在を示した。1935年にレフ・ランダウエフゲニー・リフシッツによって最初の現実的な磁区モデルが提案され、彼らはランダウ=リフシッツ=ギルバート方程式を導き出した。

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出典

  1. ^ 磁区”. マグネット用語集. 信越化学工業. 2018年12月24日閲覧。

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