磁硫鉄鉱とは? わかりやすく解説

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じりゅう‐てっこう〔ジリウテツクワウ〕【磁硫鉄鉱】

読み方:じりゅうてっこう

硫化物からなる鉱物暗褐色金属光沢があり、磁性を示す。結晶六方晶系または単斜晶系接触交代鉱床熱水鉱床などに、他の硫化鉱物とともに産する。ピローライト。


磁硫鉄鉱(Pyrrhotite)

磁硫鉄鉱
Dal'negorsk,Primorskiy Kray,Russia
Fe1-xS,(x=0-0.17) 画像の幅約1.7cm

ブロンズ色をした6角短柱状結晶が磁硫鉄鉱です。
磁性があり、磁石引き付けることから磁硫鉄鉱と名付けられました。

方鉛鉱/磁硫鉄鉱(Galena/Pyrrhotite)

方鉛鉱
Dal'Negorsk,Primorskiy Kray,Russia
PbS/Fe1-xS,(x=0-0.17) 画像の幅約3.2cm

写真右側写っているブロンズ色の鉱物が磁硫鉄鉱で、周辺鉛色鉱物が方鉛鉱です。

磁硫鉄鉱

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/11 02:52 UTC 版)

磁硫鉄鉱
磁硫鉄鉱
分類 硫化鉱物
化学式 Fe1-xS (x=0-0.17)[1]
結晶系 単斜晶系・六方晶系
へき開 なし
モース硬度 3.5 - 4.5
光沢 金属光沢
ブロンズ色
条痕 灰黒色
比重 4.7
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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磁硫鉄鉱(じりゅうてっこう、pyrrhotite、ピロータイト)は、硫化鉱物である。化学組成:Fe1-xS 、比重:4.6、モース硬度:3.5-4.5、晶系:六方晶系または単斜晶系。名前の通り磁性を持つが、その強弱はものによって様々である。

黄鉄鉱(FeS2)などの硫化鉱物に伴って産出する。熱水鉱床スカルン鉱床などに産する。酸化して変色しやすいため、保存するには酸素を断つ必要がある。

鉄の比率が一定しない不定比化合物であり、天然の主要成分であるpyrrhotite-4C (Fe7S8)の他に、pyrrhotite-5C (Fe9S10)、 pyrrhotite-6C (Fe11S12)、pyrrhotite-7C (Fe9S10)、pyrrhotite-11C (Fe10S11)が多型として報告されている。これらの研究は、森本信男により行われた。

産地は、ロシアダルネゴルスクルーマニアのヘリア、ドイツのセントアレンドレアスベルグ、西オーストラリアのカンバルダ、イタリアのトレンチノ、カナダサドベリーアメリカニューヨーク州ニュージャージー州ペンシルバニア州などがある[2]


脚注

  1. ^ Pyrrhotite”. mindat.org. 2016年6月27日閲覧。
  2. ^ ロナルド・ルイス・ボネウィッツ著、青木正博訳『ROCK and GEM 岩石と宝石の大図鑑』誠文堂新光社 2007年 132ページ

関連項目

参考文献

外部リンク


磁硫鉄鉱

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/07 08:55 UTC 版)

硫化鉄」の記事における「磁硫鉄鉱」の解説

磁硫鉄鉱 (pyrrhotite) と呼ばれる鉱物として産出する硫黄割合整数比でなく、また一定でない。組成式で表すと Fe1-xS (x = 0.09~0.17) となる。大半顕著な磁性を持つ。

※この「磁硫鉄鉱」の解説は、「硫化鉄」の解説の一部です。
「磁硫鉄鉱」を含む「硫化鉄」の記事については、「硫化鉄」の概要を参照ください。

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