磁荷とは? わかりやすく解説

じ‐か【磁荷】

読み方:じか

磁石磁性体磁極間に働く力の源になるもの。電気対す電荷のように、単独では存在しないが、仮想的形式的にN極に正の磁荷、S極に負の磁荷があると考え磁気量として測られる。実際には、N極S極が対になった磁気双極子一定方向揃って分布することで磁気発生する


磁荷

【英】:Magnetic Charge

磁気双極子両端にある磁気量電気における電荷相当する。ただし電荷異なり単独では存在せず、常に磁気双極子の状態で存在する単位SI単位ではウェーバ[Wb]、CGS単位では電磁単位[emu]。SI単位で1[Wb]の磁荷は1[Wb]の磁束発生するCGS単位では、1[emu]の二つの磁荷は、1[cm]の距離で1[dyn]の力を生じる。1[Wb]=108/4π[emu]。

磁荷

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/04 14:58 UTC 版)

磁荷(じか、Magnetic charge)は、磁極が帯びている磁気の量。 単位はウェーバ(Wb)。 「磁荷」のほかに「磁気量」、「磁極の強さ」ともいう。

N極の磁荷は正、S極は負と定義される。

電気における電荷に対応するものとして考えられたが、 N極やS極の磁荷というものが単体で発見されたことはない。 観測される磁気は、 単一の磁荷(磁気単極子、モノポール(magnetic monopole))に由来するものではなく、 常にN極とS極がペアになった磁気双極子の形をもつ。

観測される磁気は磁荷によるものではなく、 古典論の立場では電流(電荷の移動)による。 量子論の立場では、 例えば原子の中の電子の軌道角運動量に由来する磁気モーメントや、 電子自体のスピンに由来する磁気モーメントが、 物質の磁性の源となる。

電磁気学の計算が磁荷をもちいると簡単になる場合があるので、 仮想的な道具として使われることがある。 磁荷の間にはたらく力はクーロンの法則とほぼ同じ形で書くことができる。 また、マクスウェルの方程式に磁荷をとり入れると、電場と磁場の対称性が高まる。

磁気単極子の存在を支持する理論もあり、現在でも磁気単極子を検出する試みは続けられている。

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