古典論とは? わかりやすく解説

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こてん‐ろん【古典論】


古典物理学

(古典論 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/17 21:03 UTC 版)

古典物理学(こてんぶつりがく、classical physics)とは、物理学において量子力学を陽に扱わない理論・手法のことである。特殊相対性理論一般相対性理論もこれに含まれる。古典論とも呼ばれる。




「古典物理学」の続きの解説一覧

古典論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 04:39 UTC 版)

振動準位」の記事における「古典論」の解説

二原子分子において2つ原子核運動をばねによって結ばれた2つ粒子調和振動子近似する2つ原子核一直線上の位置 x1, x2 にあるとすると、フックの法則からそれぞれのにはたらく力は m 1 d 2 x 1 d t 2 = − k x {\displaystyle m_{1}{\frac {d^{2}x_{1}}{dt^{2}}}=-kx} m 2 d 2 x 2 d t 2 = k x {\displaystyle m_{2}{\frac {d^{2}x_{2}}{dt^{2}}}=kx} x はばねの変位l0をばねに伸び縮みが無いときの長さとしたとき x = x2 − x1 − l0)、k はばね定数を表す。マイナス符号は、2つ反対向きの力が働くことを示す。 ここで換算質量 μ {\displaystyle \mu } を導入し2つ相対運動一方固定した1つ粒子の運動で表す。はじめの式を m1、2つ目の式を m2 で割り、2式を引いて整理すると μ d 2 x d t 2 = − k x {\displaystyle \mu {\frac {d^{2}x}{dt^{2}}}=-kx} μ = m 1 m 2 m 1 + m 2 {\displaystyle \mu ={\frac {m_{1}m_{2}}{m_{1}+m_{2}}}} この運動のポテンシャルエネルギー U の位置について微分は、粒子に働く力に負を乗じたのであるから、 d U d x = − F = − μ d 2 x d t 2 = k x {\displaystyle {\frac {dU}{dx}}=-F=-\mu {\frac {d^{2}x}{dt^{2}}}=kx} これを積分するとポテンシャルエネルギー得られる(ただし積分定数が0となるようにポテンシャルエネルギー基準点をとった)。 U = 1 2 k x 2 {\displaystyle U={\frac {1}{2}}kx^{2}} これは伸び縮みのない状態を極小とした、二次関数である。分子のなかでのまわりポテンシャルは、極小点(平衡間距離近傍においては二次関数近似できるので、調和振動子近似は、分子における相対運動近似できる考えられる全エネルギーハミルトニアン)はこのポテンシャルエネルギー運動エネルギー加えたのであるから、次のように書ける。 H = p 2 2 μ + 1 2 k x 2 {\displaystyle H={\frac {p^{2}}{2\mu }}+{\frac {1}{2}}kx^{2}}

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古典論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/20 23:32 UTC 版)

ラマン効果」の記事における「古典論」の解説

古典的には、ラマン効果は光が物質入射した時、固体分子振動回転等により光が変調され、その結果生じたうなりが、もとの波長とは異な波長の光として観測されることに対応する一般に原子分子に光が照射されると、光電場によって電気双極子モーメント P = α E {\displaystyle {\begin{aligned}{\mathit {P}}=\alpha {\mathit {E}}\end{aligned}}} が誘起される。αは分極率、E は光の電場である。 ここで、分極率αが、分子のある振動振動数νvibであるとする)によって α = α 0 + α 1 cos ⁡ 2 π ν v i b t {\displaystyle {\begin{aligned}\alpha =\alpha _{0}+\alpha _{1}\cos 2\pi \nu _{vib}{\mathit {t}}\end{aligned}}} のように変化してたとする。(t は時間)また入射光電場E が振幅E0振動数νinを用いて E = E 0 cos ⁡ 2 π ν i n t {\displaystyle {\begin{aligned}{\mathit {E}}={\mathit {E}}_{0}\cos 2\pi \nu _{in}{\mathit {t}}\end{aligned}}} と書たとする。 このとき、誘起双極子モーメントP は P = α E = ( α 0 + α 1 cos ⁡ 2 π ν v i b t ) E 0 cos ⁡ 2 π ν i n t = α 0 E 0 cos ⁡ 2 π ν i n t + 1 2 α 1 E 0 cos ⁡ 2 π ( ν i n − ν v i b ) t + 1 2 α 1 E 0 cos ⁡ 2 π ( ν i n + ν v i b ) t {\displaystyle {\begin{aligned}{\mathit {P}}&=\alpha {\mathit {E}}=(\alpha _{0}+\alpha _{1}\cos 2\pi \nu _{vib}{\mathit {t}}){\mathit {E}}_{0}\cos 2\pi \nu _{in}{\mathit {t}}\\&=\alpha _{0}{\mathit {E}}_{0}\cos 2\pi \nu _{in}{\mathit {t}}+{\frac {1}{2}}\alpha _{1}{\mathit {E}}_{0}\cos 2\pi (\nu _{in}-\nu _{vib}){\mathit {t}}+{\frac {1}{2}}\alpha _{1}{\mathit {E}}_{0}\cos 2\pi (\nu _{in}+\nu _{vib}){\mathit {t}}\end{aligned}}} となり、ここで出てきた第2項第3項ラマン散乱光に対応する実際には、電場3次元空間ベクトルであり、分極率6つ独立成分を持つ2階対称テンソルである。 ラマン散乱にはレイリー散乱振動数より低くなったストークス成分と、レイリー散乱振動数より高くなった反ストークス(アンチ・ストークス)成分があるが、上式の第2項ストークス成分第3項が反ストークス成分となる。

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古典論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/15 09:21 UTC 版)

回転準位」の記事における「古典論」の解説

二原子分子回転運動に関して考える。今、分子重心から r1 及び r2 離れた m1 および m2 の質量質点から構成されるとする。この二質点の距離が固定され剛体仮定する剛体回転子)。 この系において、慣性モーメント I は、 I = m 1 r 1 2 + m 2 r 2 2 {\displaystyle I=m_{1}r_{1}^{2}+m_{2}r_{2}^{2}} である。r1、r2 は重心からの距離なので、m1r1 = m2r2である。よって、換算質量 μ = m 1 m 2 m 1 + m 2 {\displaystyle \mu ={\frac {m_{1}m_{2}}{m_{1}+m_{2}}}} を使うと慣性モーメントは I = μ r 2 ,   r = r 1 + r 2 {\displaystyle I=\mu r^{2},\ r=r_{1}+r_{2}} と書ける。上の式から、この系の運動はある中心軸に対して質量 μ の物体の回転運動と同じであることがわかる。 古典力学回転運動から、回転運動角周波数が ω のとき角運動量大きさ L は L = I ω {\displaystyle L=I\omega } であり、回転運動エネルギーR = L 2 2 I {\displaystyle R={\frac {L^{2}}{2I}}} となる。

※この「古典論」の解説は、「回転準位」の解説の一部です。
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古典論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/12 13:52 UTC 版)

多体問題」の記事における「古典論」の解説

古典的な多体問題としては、太陽系のような恒星惑星が、万有引力相互作用し合う場合惑星運行問題挙げられる太陽地球のような二体問題厳密に解けるが、例え月の運動考え一般三体問題以上になると解析的に解くことはできないとされる限定され条件制限三体問題など)では解が存在する)。18世紀にはジョゼフ=ルイ・ラグランジュ研究深め19世紀末アンリ・ポアンカレによって証明された。ただしポアンカレの証明積分法代数変換初等関数変換積分有限回による解法)の範囲であり、この範囲以外の解法存在については現在も不明である。 惑星運行に関して摂動あるいは数値解析利用して多体問題計算するカオスが起こるかどうかはその状態により変わり、またカオスの定義が研究者ごとに違うため、この議論明確でない。なおカオス(ここではリアプノフ指数が正で非周期解)が起こる場合には、質量小さな星は系からキックされ、最後に質量の重い星が非常に狭い範囲複雑な軌道を描くとされているが、詳細決着がついていない。 スーパーコンピュータ厳密なソフトウェア使用した様々なシミュレーションが行われているが、全く同じ条件シミュレーション開始して異な結果になったり、時間巻き戻しても元の状態に戻らない現象起きる。これが多体の相互作用そのものによる性質時間反転対称性を破る)なのか、シミュレーションプログラムのバグなのかすら判明していない。

※この「古典論」の解説は、「多体問題」の解説の一部です。
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古典論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/12 07:35 UTC 版)

分極率」の記事における「古典論」の解説

等方的な系において、分極率 α {\displaystyle \alpha } は電場 E {\displaystyle {\boldsymbol {E}}} とこの電場により誘起され原子分子誘起双極子モーメント p {\displaystyle {\boldsymbol {p}}} の比として定義される。 p = α E {\displaystyle {\boldsymbol {p}}=\alpha {\boldsymbol {E}}} 分極率は、国際単位系ではC·m2·V-1 = A2·s4·kg-1の次元をもつが、しばしばcm3またはÅ3 = 10-24 cm3次元をもつ分極率体積によってあらわされる。 α ( cm 3 ) = 10 6 4 π ϵ 0 α ( C ⋅ m 2 ⋅ V − 1 ) {\displaystyle \alpha \,({\textrm {cm}}^{3})={\frac {10^{6}}{4\pi \epsilon _{0}}}\alpha \,({\textrm {C}}\cdot {\textrm {m}}^{2}\cdot {\textrm {V}}^{-1})} ここで ϵ 0 {\displaystyle \epsilon _{0}} は真空の誘電率である。 個々粒子(分子)の分極率ミクロな量であり、マクロな量である媒質平均電気感受率との間にはクラウジウス・モソッティの関係で結びついている上記定義され分極率 α {\displaystyle \alpha } はスカラー量であり、加えられ電場誘起され分極は平行であるが、異方的な系においてはそうならないことがあるその場分極率 α {\displaystyle {\boldsymbol {\alpha }}} は2階テンソルとして定義される等方的な系のものは単位行列で α = α 1 {\displaystyle {\boldsymbol {\alpha }}=\alpha {\boldsymbol {1}}} と表現できる)。

※この「古典論」の解説は、「分極率」の解説の一部です。
「古典論」を含む「分極率」の記事については、「分極率」の概要を参照ください。

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