MSX2版 魔導物語1-2-3
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「魔導物語」の記事における「MSX2版 魔導物語1-2-3」の解説
『魔導物語1-2-3』(まどうものがたり いっちょうめにばんちさんごう)は、1990年6月15日発売のMSX2用ソフトであり、先のMSX-DS版『魔導物語』の人気を受け、追加シナリオを加えて単体で製品化したもの。通称『MSX魔導』、または『MSX-DS版』と区別をするために『MSX1-2-3』と呼ばれる。タイトルの通り、「魔導物語1」「魔導物語2」「魔導物語3」の3つのエピソードから成り立っている。タイトルの「1-2-3」は表計算ソフトの『Lotus 1-2-3』(ロータス ワン・ツー・スリー)を由来とするが、訴訟を懸念して読み方を変えている。 エピソード2は『MSX-DS版』の改良版にあたり、グラフィックやマップなども含め一部リニューアルされている。それぞれのエピソードは完全に独立しているが、「1話→2話」もしくは「2話→3話」へのデータコンバートを行うことによってやや強い状態で始めることができる。本作よりオートマッピング機能が搭載された。 エピソード1 女の子が6歳のとき、魔導幼稚園の卒園試験に挑むことになる。ところが、卒園試験を受けることのできる優秀な生徒は、今年は彼女一人だけ。幼稚園の敷地内にある塔。この塔で「魔導球」を3つ探し、脱出できれば合格である。凛と勇気を奮い立たせ、彼女は塔の中へと入っていく。 エピソード2 『MSX-DS版』とほぼ同内容。ただし、探し出す宝石の名称がルベルクラクに変わっているなど、いくつかの変更がある。 エピソード3 「エピソード2」の出来事から3日後、カーバンクルを旅の仲間に加え再び魔導学校を目指す女の子だが、突然、道ですれ違った色っぽい女性が声を上げた。女性はカーバンクルを見るや、「サタン様と結婚したのね」と怒り心頭に発し、遂には牛頭の魔物(ミノタウロス)を呼び出した。たまらず逃げ出した女の子は、気が付くと生きて出たものは誰も居ないという、迷いの森に迷い込んでしまっていた。 エピソード1の終盤には、塔から脱出したと思いきや、それはイリュージョンで、まだ試験は続いていたというイベントがある。また、この作品の取扱説明書で、エピソード2冒頭に登場する銀髪の魔導師にシェゾ・ウィグイイという名前がつき、「神を汚す華やかなる者」という意味があると語られた。ゲーム中の表記は単にシェゾである。 アルルの幼稚園時代を描いたエピソード1は実際にはシリーズ初作ではないが、後に「『魔導物語』の1作目」扱いとして単体で何度もリメイクされることになる。 2003年12月3日発売のムック『MSXマガジン永久保存版2』(アスキー刊、ISBN 4-7561-4374-1)にこの作品がMSX2の公式エミュレータとともに収録されており、Windows XPでこの作品を遊ぶことができる。 2008年9月1日にはWindows対応ソフト『魔導物語1-2-3 MSX2版 for Windows』、2015年3月31日には同じくWindows対応ソフト『魔導物語 きゅ〜きょく大全 1-2-3&A・R・S』の収録ソフトのひとつとして限定復刻された。これらの詳細は「コレクション作品」の節を参照。
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