MSX2での横方向のスムーススクロールと、スプライトダブラの実装
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/18 03:54 UTC 版)
「スペースマンボウ」の記事における「MSX2での横方向のスムーススクロールと、スプライトダブラの実装」の解説
前述のとおり、MSX2のVDPであるV9938には横方向のスムーススクロール機能が存在しない為、横方向へのスムースクロールはプロセッサやVDPの処理速度に対し処理量の大きなものとなり実装されるケースは少なかった。このゲームでは画面自体の表示位置の補正機能(MSX-BASICにおけるSET ADJUST命令)を用い、画面全体の見た目の表示の移動と実データのVRAM内での転送を併用することによって、スムーズな横スクロールを実現している。MSX用グラディウスシリーズと同様に、敵キャラクタの一部はバックグラウンドに描画されること仕様もあり、ドット単位に色指定の出来る代わりに全てのドットを逐一更新しなければならないビットマップグラフィックモードを避け、MSX2で新規搭載された中では最も制限の多くゲーム機のBGに近い画面モードをメインの表示に使うことで処理速度を確保しているが、MSX2+での実行時と異なりスクロール部分の左右8ピクセルで書き換えが見える形となる。同様の技法で横スクロールを行ったMSX2用のゲームには、ヘルツの『サイコワールド』、『ハイディフォス』(当ゲームの画面更新が30fpsなのに対し、これらは60fpsである)や、コナミの野球ゲーム『激突ペナントレース2』(画面更新60fps)、ポニーキャニオンの『ファンタジーゾーンII オパオパの涙』、ホット・ビィの『中華大仙』、カプコンの『魔界島 七つの島大冒険』などがある。 V9938で拡張された走査線割込みによって、スコアなどを表示する固定画面部にはビットマップグラフィックモードの併用とスクロールの固定などの画面分割、並びにスプライトダブラを併用することでスプライトの最大表示枚数も擬似的に倍にしている。
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