MSXによる実装
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/15 14:42 UTC 版)
「プラグアンドプレイ」の記事における「MSXによる実装」の解説
1980年代半ばに登場した8ビットパソコンMSXでは、本体に「拡張スロット」を用意していた。これは、ゲームなどのソフトウェア供給媒体としてのROMカセットの差し込みスロットと、ハードウェアの拡張・増設用バス、メモリソケットなどの役割を一つにまとめたものである。 MSXではこのスロットを利用し、カートリッジを単にソフトウェア供給媒体として利用するのみならず、ハードウェアの標準的な拡張・増設手段として用いた。ハードウェアの拡張を行うカートリッジには、現在のシステム環境でのデバイスドライバに相当するBIOSや、アプリケーションなどのソフトウェアを搭載したROMを内蔵していた。このROMの容量は1ページ16KBからで、必要に応じて複数ページに渡って搭載することも可能で、デバイスドライバやBIOSのみならず、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}当時としては大規模な[独自研究?]アプリケーションまで供給できた。 MSXのシステムは起動時にすべてのスロットのROMを一度ずつ呼び出し、初期化の機会を与えた。この時に各々の機器のROMはシステムの任意のフックを書き換えるなどし、デバイスドライバとしての自身のROMを呼び出させるようにした。現在で言えば、ドライバのインストールをPC起動時に毎回行う状況に近いと言える。ゲームソフトなどの単純なアプリケーションは、この初回の呼び出しの機会からそのまま制御を返さないことで実現する。 この特異なスロットの仕様を活用した例として、プリンタ用インターフェイスに漢字ROMとかな漢字変換IMとワードプロセッサを内蔵したカートリッジや、増設RAMとオペレーティングシステム(DOS)やグラフィカルユーザー環境を搭載したカートリッジ(HALNOTE)などもある
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