MSXの主な仕様
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 23:47 UTC 版)
「MSX (初代規格)」の記事における「MSXの主な仕様」の解説
CPU ザイログ社 Z80A相当品(クロック周波数3.579545MHz、割り込みはモード1) ROM 32KB(キロバイト) BIOS、MSX-BASIC メインメモリ(RAM) 8〜64KB(キロバイト) 画面制御(VDP) テキサス・インスツルメンツ社 TMS9918相当品、VRAM16KB(キロバイト) 画面モード SCREEN0:テキスト40×24文字(1文字6×8ピクセル) 文字・背景とも固定16色(15色+透明、以下同様)中1色 スプライト使用不可 SCREEN1:テキスト32×24文字(1文字8×8ピクセル) 文字・背景・周辺とも固定16色中1色 単色スプライト使用可能 SCREEN2:グラフィック256×192ピクセル 固定16色(横8ドット内2色まで) 単色スプライト使用可能 SCREEN3:グラフィック64×48ピクセル 固定16色 単色スプライト使用可能SCREEN0以外のモードでは、手前側から、スプライト画面、背景画面、周辺画面を有する。なお、SCREEN0のみは背景画面のみである。周辺以外の画面で透明を指定すると奥のレイヤーの色になり、周辺色に指定すると黒になる。SCREEN 1:COLOR 15,4,4とSCREEN 1:COLOR 15,0,4の見た目は同じになる。周辺画面は全体の色指定のみが可能。 サウンド ゼネラル・インスツルメンツ社 PSG(AY-3-8910) PPI(周辺機器インターフェース) 8255相当品 ※PSGはジョイスティック端子の汎用I/O機能、PPIは1ビットサウンドポートの役割を兼ねる。 拡張スロット 最低1個 CPUやVDPが同じであるため、カタログスペックではソードM5やセガSC-3000に似ているが、ソフトウェア的な互換性は無い。 MSX1の以下の特徴は、日本である程度普及する一因となった。 当時の一般的なパソコン(日本電気 PC-8800シリーズなど)と比べ、遥かに安価にシステムを構築・使用できる。 機種によっては、低価格帯で競合する同社のPC-6000シリーズ(本体価格84,800円〜89,800円)よりも安価。 一般的な家庭用テレビやカセットデッキなど、民生機器を流用、接続することによって、専用のハードウェアを必要とするシステムと比較し、安価にシステムを構築できる。また、テレビに映せる信号を使用するため、民生機器への映像の録画も容易である。 ソフトがカートリッジで供給され、差し込んで電源を入れるだけですぐに使用できる。 その価格帯などから、低価格帯のパーソナルコンピュータ以外に、ゲーム機とも競合した。しかし画面表示では専用の回路によりゲームに特化した設計であるファミコンや同時期の他のパソコンに見劣りし、特にファミコンには普及台数で大きく水を空けられることになった。これを受けて次のMSX2が開発されることになる。
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