HONDA ESTILO株式会社との業務提携
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「SVホルン」の記事における「HONDA ESTILO株式会社との業務提携」の解説
2015年6月より3シーズンに渡って日本人サッカー選手・本田圭佑のマネジメント事務所である「HONDA ESTILO株式会社」が経営に参入した。多くのメディアでは「クラブ買収」と報道されたがこれは誤報であり、SVホルンのドイツ語公式HPでは「HONDA ESTILOは我がクラブに投資をする新しい業務提携パートナーである」と発表されていた。SVホルンのルドルフ・ラウドン会長は本田サイドとの合意事項は3年であり、2018-19年シーズン終了時までのパートナーシップ契約を結んでいると説明した。 SVホルンのクラブは会員制(ソシオ制)NPOでありオーナーシップに関する権利は年間会費を支払っている会員に原則的あるため外部者による買収は不可能である。クラブ会員の投票によって理事が決まり、これら理事から構成される理事会によって会長が指名される。HONDA ESTILO株式会社が経営に参入した2015年6月以降は、理事会の過半数がHONDA ESTILO株式会社の社員及び本田圭佑の父親である本田司を含む親族、残りは地元オーストリア人の理事会メンバーからなる形を取っていたが、3年間の業務提携が終了してからはHONDA ESTILO株式会社が経営に参入する前の形に戻されている。 会長職においては業務提携中は二頭体制を取り、オーストリア人のルドルフ・ラウドンが第一会長、本田圭佑の従弟にあたる本田洋史が第二会長となっていた。 2016年6月22日、オーストリア・ブンデスリーガのリーグ規定に伴い「SVホルン・プロチーム運営有限会社」(SV Horn Profi Betriebs GmbH)を新たに設立。トップチームの運営をNPOであるクラブから切り離し有限会社へ移管した。この新たに設立された有限会社への出資は57.23%がNPOのSVホルン、42.77%がHONDA ESTILO株式会社によって行われ、社員数は1名、代表は本田洋史であることが公表されている。 2017年4月27日、SVホルンのドイツ語公式HPをはじめオーストリアの各メディアがHONDA ESTILO株式会社からのSVホルンに対しての投資額が2017年夏から大幅に減ること、HONDA ESTILO株式会社がオーストリア・ブンデスリーガの厳しい規定を完全にクリアーすることは不可能という見解を示したこと、2017-18年シーズンにおけるオーストリア・ブンデスリーガ2部のクラブライセンスを申請したものの、リーグ機構より第一審で申請が承諾される見込みはなく、第二審で承諾されることを願いたいとルドルフ・ラウドン会長が述べたことを公表した。 同時にSVホルンはドイツ語公式HPを通して2017-18シーズン以降のプロサッカークラブとしての運営を維持するためにもHONDA ESTILO株式会社との業務提携前まで存在した経営面と組織面におけるクラブとしての自立を再び取り戻し、地に足のついたクラブ経営、地域密着、ボランティア、継続性を持った選手育成といった以前のクラブの強みを再び発揮できるように自省すると公表した。 2017年4月28日、オーストリア・ブンデスリーガのリーグ機構は公式HPを通して2017-18年シーズンのクラブライセンスを申請した21クラブのうちSVホルンを除く全てのクラブが第一審で承諾されたこと、SVホルンに対しては懲戒処分が下されたことを発表した。 SVホルンはこのリーグ機構による懲戒処分について財政面に関する資料の不備と刻限を過ぎての提出をオーストリア・ブンデスリーガのリーグ機構が根拠付けたこと、そして次シーズンから実施予定の支出削減に関する証拠書類および次シーズンの年間予算案に含まれている補助金とスポンサー収入に関する具体的な資料の提出を求められたことをクラブのドイツ語公式HPを通して開示した。 オーストリア・ブンデスリーガ・リーグ機構のヘロヴィツ取締役はSVホルンの状況についてスカイスポーツ・オーストリア放送局に対して「これほど重大な提出期限の遅延はこれまで一度もなかったため、このような形で懲戒手続きが行われるのは前例の無いケースである、処罰措置としては戒告処分から50万ユーロまでの制裁金、勝ち点の減点まで考えられる。もし勝ち点の減点が決定した場合は来シーズンに該当する」と説明した。 その後、HONDA ESTILO株式会社が一歩引いた形の来季の経営計画を提出し直した結果、受理されクラブライセンスも発給された。 2020年1月14日、本田圭佑が東京に新たなサッカークラブ「One Tokyo」を設立することを発表した際に、同クラブウェブサイト上で、2018-19年シーズンを最後にSVホルンから撤退していたことも発表した。
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