薬物相互作用
【概要】 少なくとも2剤を併用したときに、一方の薬物単独ではみられない薬理作用の増強、すなわち副作用が発現したり、逆に臨床効果の減弱が起こることがある。このような薬の飲みあわせ不良を相互作用という。一般に相互作用は薬が話題になるが、最近は、食物や嗜好品との相互作用も注目されている。グレープフルーツジュースやアルコールが有名。
【発生機序】 <薬物動態的相互作用> 一方の薬物が他方の薬物の吸収、転送、分布、代謝および排泄に影響を与えたため、血中濃度が上がりすぎたり、下がりすぎたりするものをいう。特に肝臓の薬物代謝酵素であるチトクロームP450の誘導作用や、阻害作用が注目される。抗HIV薬には両方があるのでことに注意が必要である。<薬力学的相互作用> 共通の薬物受容体で薬同士が競合する場合。
《参照》 薬物動態、 薬物動態的相互作用、 薬物代謝、 薬力学的相互作用、 副作用、 チトクロームP450
薬物相互作用
薬物相互作用
(Drug interaction から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/19 06:30 UTC 版)
薬物相互作用(やくぶつそうごさよう、英: Drug Interaction)は、血中に複数種類の薬物が存在することにより、薬物の作用に対して影響を与えることである。薬物相互作用により薬物の作用が増強する場合や減弱化する場合、新たな副作用が生じる場合がある。薬物相互作用は一般に薬物動態学的相互作用と薬力学的相互作用に分類される。また、食品なども薬物の作用に影響を及ぼすこと(合食禁)があり、これらも薬物相互作用の一種である。単に体外で薬物同士を混合した場合にその形状が変化する現象は薬物配合変化と称され、薬物相互作用とは区別される。
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