クラリスロマイシン【clarithromycin】
クラリスロマイシン
分子式: | C38H69NO13 |
その他の名称: | 抗生物質A-56268、抗生物質TE-31、6-O-Methylerythromycin、Antibiotic A-56268、6-O-Methylerythromycin A、Antibiotic TE-31、A-56268、Clarithromycin、クラリスロマイシン、TE-031、クラリトロマイシン、ビクラル、Biclar、クラリシッド、クラリス、CAM【クラリスロマイシン】、マインベース、Minebase、マインベースDS、Minebase DS、リクモース、Likmoss、CAM【Clarithromycin】、Clarith、Klaricid |
体系名: | (3R,4S,5S,6R,7R,9R,11R,12R,13S,14R)-4-[(2,6-ジデオキシ-3-C-メチル-3-O-メチル-α-L-ribo-ヘキソピラノシル)オキシ]-14-エチル-12,13-ジヒドロキシ-7-メトキシ-3,5,7,9,11,13-ヘキサメチル-6-[[3,4,6-トリデオキシ-3-(ジメチルアミノ)-β-D-xylo-ヘキソピラノシル]オキシ]オキサシクロテトラデカン-2,10-ジオン、(6R)-6-メトキシ-6-デオキシエリスロマイシン、6-O-メチルエリトロマイシン、6-O-メチルエリスロマイシン |
クラリスロマイシン
クラリスロマイシン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/20 19:54 UTC 版)
クラリスロマイシン (INN:clarithromycin) とは、14員環マクロライド系抗菌薬の1つである。
注釈
- ^ これを患者がデタラメに使用すると、単にクラリスロマイシンが効かないばかりか、クラリスロマイシンへの耐性菌の出現を誘発し、以降、クラリスロマイシンが無効になり得て、さらには、交叉耐性の問題で、他の抗菌薬まで無効になり得るなど、患者自身が不利益を被る。抗菌薬において、患者の服薬コンプライアンスが重視される理由の1つは、ここにある。なお、このような理由を患者自身が知る事によって、服薬アドヒアランスの形に持ってゆくべきとされる。
- ^ ただし、細菌のいる場所が消化管の表面などの場合など、例外も有る。なお、クラリスロマイシンは胃に持続感染するヘリコバクター・ピロリの除菌のために、併用薬の1つとして用いられる場合が有る。
- ^ 商品名ながら、Biaxin XLがそれで、1日1回の経口投与で良いとされる。
- ^ エリスロマイシンは代謝による失活が速いため、何も工夫されていない経口投与製剤の場合だと、1日に4回から6回の内服が必要である。
- ^ 胃に持続感染するヘリコバクター・ピロリの除菌のためには、幾通りかの薬物の組み合わせが決まっている。例えば、プロトンポンプ阻害薬+アモキシシリン+クラリスロマイシンの併用、ボノプラザン+アモキシシリン+クラリスロマイシンの併用、プロトンポンプ阻害薬+アモキシシリン+メトロニダゾールの併用、ボノプラザン+アモキシシリン+メトロニダゾールの併用である。
- ^ 抗菌薬の投与が広く行われ、症状がマイルドになり鑑別が難しくなっている側面も有る。
出典
- ^ 佐藤 哲男・仮家 公夫・北田 光一(編集)『医薬品トキシコロジー(改訂第3版)』 p.17、p.18 南江堂 2006年4月15日発行 ISBN 4-524-40212-8
- ^ 吉成浩一、チトクロムP-450の阻害に基づく薬物相互作用 日本薬理学雑誌 Vol.134 (2009) No.5 P.285-288, doi:10.1254/fpj.134.285
- ^ 種池郁恵、山本達男、ヘリコバクター・ピロリの小児への感染とクラリスロマイシン耐性化 新潟医学会雑誌 118(11) pp.643-644, NAID 110004717189, hdl:10191/2674
- ^ Svanström H et al. Use of clarithromycin and roxithromycin and risk of cardiac death: cohort study. BMJ. 2014;349:g4930.
- ^ Jespersen CM et al for the CLARICOR trial group: Randomised placebo controlled multicentre trial to assess short term clarithromycin for patients with stable coronary heart disease; CLARICOR trial. BMJ. 2006; 332: 22-7.
- ^ クラリス錠200 医薬品医療機器情報提供ホームページ
- ^ “アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋”. フジテレビ. 2021年2月16日閲覧。
- 1 クラリスロマイシンとは
- 2 クラリスロマイシンの概要
- 3 歴史
- 4 適応
- 5 処方例
- 6 脚注
クラリスロマイシンと同じ種類の言葉
固有名詞の分類
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