トキソプラズマ脳症
【概要】 エイズで脳に起る日和見感染症の一つ。発熱、頭痛、脳神経症状、視力障害、けいれん、意識障害など。
【診断】 (1) 確定診断は脳の組織による病理診断により、トキソプラズマを確認することである。しかし、日本では脳生検は一般的でなく、特殊な場合に限られる。脳脊髄液のPCR法も試みられているがキット化には至っていない。普通は、次の臨床診断によることが多い。(2) 臨床的診断は、1)かつ、2)かつ、3)に該当する場合である。1)症状は、a)頭蓋内疾患を示唆する局所の神経症状、または、b)意識障害があること。2)画像診断では、a)CT、MRIなどで病巣を認めるか、b)造影剤の使用で病巣が確認できること。3)そして、a)トキソプラズマに対する血清抗体を認める、または、b)トキソプラズマ症の治療によく反応することである。
トキソプラズマ脳症と同じ種類の言葉
- トキソプラズマ脳症のページへのリンク