臨床診断
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/20 16:27 UTC 版)
NINDS診断基準 Litvanらが作成したNINDS-PSPの診断基準が知られている。この基準では垂直性核上性眼筋麻痺と発症1年以内の姿勢保持障害と易転倒性が重視されている。これはパーキンソン病との鑑別に有用であるが、これらの所見を認めないPSPも存在するため感度が低い。NINDS-SPSPの診断基準におけるprobable PSPは病理診断に対して特異度が100%であるが、感度は50%である。つまり他疾患は混じらないがPSPの半分しか該当しない。陽性的中率が100%と高いため臨床試験や研究目的に使われる。一方possible PSPは感度83%、特異度93%、陽性的中率83%とされる。いずれも病初期に感度が低いこと、除外項目に早期の著明な小脳症状が含まれており、PSP-Cを除外してしまうなどの問題点がある。 MDS診断基準 2017年にMovement Disorder Societyが新しい診断基準を示している。MDS診断基準はリチャードソン症候群以外の臨床亜系が診断可能な診断基準である。日本で報告が多いPSP-Cの診断基準が含まれていないことに注意が必要である。この診断基準の妥当性が評価されている。probableでは感度は低いが特異度は高くsuggestiveでは感度は高いが特異度が低いことが明らかになっている。
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臨床診断
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 04:59 UTC 版)
臨床経過とバイオマーカーで診断される。従来のアルツハイマー型認知症の臨床診断はNINCDS-ADRADA基準に基づいて行われた。Probable ADの診断感度が81%であり、特異度は70%であった。2011年に米国のNational Institute on Aging(NIA)とアルツハイマー協会 (AA) により新たな認知症とアルツハイマー病の診断基準が提案された。NIA/AA診断基準の特記すべき点はpreclinical AD、MCI due to AD、AD dementiaと3段階の病期分類を行った点が今までの診断基準と大きく異なる点である。
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