Clarithromycinとは? わかりやすく解説

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クラリスロマイシン【clarithromycin】


クラリスロマイシン

分子式C38H69NO13
その他の名称抗生物質A-56268、抗生物質TE-31、6-O-Methylerythromycin、Antibiotic A-56268、6-O-Methylerythromycin A、Antibiotic TE-31、A-56268、Clarithromycin、クラリスロマイシン、TE-031、クラリトロマイシン、ビクラル、Biclar、クラリシッドクラリスCAM【クラリスロマイシン】、マインベース、Minebase、マインベースDS、Minebase DS、リクモース、Likmoss、CAM【Clarithromycin】、Clarith、Klaricid
体系名:(3R,4S,5S,6R,7R,9R,11R,12R,13S,14R)-4-[(2,6-ジデオキシ-3-C-メチル-3-O-メチル-α-L-ribo-ヘキソピラノシル)オキシ]-14-エチル-12,13-ジヒドロキシ-7-メトキシ-3,5,7,9,11,13-ヘキサメチル-6-[[3,4,6-トリデオキシ-3-(ジメチルアミノ)-β-D-xylo-ヘキソピラノシル]オキシ]オキサシクロテトラデカン-2,10-ジオン、(6R)-6-メトキシ-6-デオキシエリスロマイシン、6-O-メチルエリトロマイシン、6-O-メチルエリスロマイシン


クラリスロマイシン

Clarithromycin

【概要】 抗生物質一般名エリスロマイシン誘導体商品名クラリス(大正製薬)とクラリシット(大日本製薬)。アメリカではバイアキシン(Biaxin)。エリスロマイシンより腸管からの吸収性高く血液の中の濃度高くすることができる。細菌DNA合成邪魔することによって効果を発揮する。 

効能エイズでは非定型抗酸菌(MAC)症に大量療法(1000mg/日)で有効であるが4週間上続けると耐性になることがあるアメリカではトキソプラズマ脳症クリプトスポリジウム症の治療として治験中。 

【副作用】少ない。下痢悪心味覚異常

《参照》 非定型抗酸菌症抗生物質


クラリスロマイシン


クラリスロマイシン

(Clarithromycin から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/20 19:54 UTC 版)

クラリスロマイシン (INN:clarithromycin) とは、14員環マクロライド系抗菌薬の1つである。


注釈

  1. ^ これを患者がデタラメに使用すると、単にクラリスロマイシンが効かないばかりか、クラリスロマイシンへの耐性菌の出現を誘発し、以降、クラリスロマイシンが無効になり得て、さらには、交叉耐性の問題で、他の抗菌薬まで無効になり得るなど、患者自身が不利益を被る。抗菌薬において、患者の服薬コンプライアンスが重視される理由の1つは、ここにある。なお、このような理由を患者自身が知る事によって、服薬アドヒアランスの形に持ってゆくべきとされる。
  2. ^ ただし、細菌のいる場所が消化管の表面などの場合など、例外も有る。なお、クラリスロマイシンは胃に持続感染するヘリコバクター・ピロリの除菌のために、併用薬の1つとして用いられる場合が有る。
  3. ^ 商品名ながら、Biaxin XLがそれで、1日1回の経口投与で良いとされる。
  4. ^ エリスロマイシンは代謝による失活が速いため、何も工夫されていない経口投与製剤の場合だと、1日に4回から6回の内服が必要である。
  5. ^ 胃に持続感染するヘリコバクター・ピロリの除菌のためには、幾通りかの薬物の組み合わせが決まっている。例えば、プロトンポンプ阻害薬+アモキシシリン+クラリスロマイシンの併用、ボノプラザン+アモキシシリン+クラリスロマイシンの併用、プロトンポンプ阻害薬+アモキシシリン+メトロニダゾールの併用、ボノプラザン+アモキシシリン+メトロニダゾールの併用である。
  6. ^ 抗菌薬の投与が広く行われ、症状がマイルドになり鑑別が難しくなっている側面も有る。

出典

  1. ^ 佐藤 哲男・仮家 公夫・北田 光一(編集)『医薬品トキシコロジー(改訂第3版)』 p.17、p.18 南江堂 2006年4月15日発行 ISBN 4-524-40212-8
  2. ^ 吉成浩一、チトクロムP-450の阻害に基づく薬物相互作用 日本薬理学雑誌 Vol.134 (2009) No.5 P.285-288, doi:10.1254/fpj.134.285
  3. ^ 種池郁恵、山本達男、ヘリコバクター・ピロリの小児への感染とクラリスロマイシン耐性化 新潟医学会雑誌 118(11) pp.643-644, NAID 110004717189, hdl:10191/2674
  4. ^ Svanström H et al. Use of clarithromycin and roxithromycin and risk of cardiac death: cohort study. BMJ. 2014;349:g4930.
  5. ^ Jespersen CM et al for the CLARICOR trial group: Randomised placebo controlled multicentre trial to assess short term clarithromycin for patients with stable coronary heart disease; CLARICOR trial. BMJ. 2006; 332: 22-7.
  6. ^ クラリス錠200 医薬品医療機器情報提供ホームページ
  7. ^ アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋”. フジテレビ. 2021年2月16日閲覧。


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