プロカテロールとは? わかりやすく解説

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プロカテロール

分子式C16H22N2O3
その他の名称プロカテロール、(±)-Procaterol、Procaterol、(±)-プロカテロール
体系名: rac-8-ヒドロキシ-5-[(1R*,2S*)-1-ヒドロキシ-2-[(1-メチルエチル)アミノ]ブチル]キノリン-2(1H)-オン、rac-8-ヒドロキシ-5-[(1R*,2S*)-1-ヒドロキシ-2-[(1-メチルエチル)アミノ]ブチル]-2(1H)-キノロン、rac-8-ヒドロキシ-5-[(1R*,2S*)-1-ヒドロキシ-2-[(1-メチルエチル)アミノ]ブチル]-2(1H)-キノリノン


プロカテロール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/22 15:22 UTC 版)

プロカテロール
IUPAC命名法による物質名
臨床データ
胎児危険度分類
  • US: Forman
投与経路 吸入、経口
識別
CAS番号
72332-33-3
ATCコード R03AC16 (WHO)
PubChem CID: 4916
KEGG D08424
化学的データ
化学式 C16H22N2O3
分子量 290.36 g/mol
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プロカテロール(Procaterol)は、第三世代のβ2アドレナリン受容体刺激剤薬である。第三世代の薬物は、β1受容体への作用が弱くなっているため、心臓に対する副作用が少ない(ないわけではない)。気管支喘息、慢性気管支炎、肺気腫などの慢性閉塞性肺疾患の対症療法に使われる。

概要

プロカテロールはβ2刺激薬の一種であり、定量噴霧式吸入器(MDI)等を用いる吸入剤又は経口剤(錠剤、シロップ、ドライシロップ)の形で投与される。吸入剤は気管支喘息の発作時にリリーバーとして使用されるのに対して、経口剤は発作予防の長期管理に使用される。プロカテロールはβ2アドレナリン受容体を活性化し、気管支平滑筋を弛緩させる(気管支拡張剤)。副作用として振戦動悸吐気頭痛頻脈、など起こることがある。

効能・効果

下記疾患の気道閉塞性障害に基づく呼吸困難など諸症状の緩解[1]

気管支喘息慢性気管支炎肺気腫急性気管支炎、喘息様気管支炎

なお、吸入薬では急性気管支炎と喘息様気管支炎には適応が無い[2]。又、吸入薬は『喘息発作に対する対症療法剤であるので、本剤の使用は発作発現時に限る事。』と添付文書に明記されている。

副作用

重大な副作用としては、ショックアナフィラキシー、重篤な血清カリウム値低下が知られている。吸入剤を過量使用すると、不整脈心停止等の重篤な副作用が発生する恐れがある[2]

商品名

塩酸プロカテロールは以下の商品名で販売されている。

メプチン Meptin (大塚製薬

ほかに多数のジェネリック医薬品が各社から販売されている。

メプチンエアー(大塚製薬)はかつて添加剤としてCFC(特定フロン)が使用されていたが、HFA代替フロン)に転換された。また、ドライパウダーのメプチンクリックヘラーもある。

脚注

  1. ^ メプチンドライシロップ0.005% 添付文書” (2014年2月). 2016年7月19日閲覧。
  2. ^ a b メプチンエアー10µg吸入100回” (2015年1月). 2016年7月19日閲覧。

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