エチルバニリンとは? わかりやすく解説

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エチルバニリン

分子式C9H10O3
その他の名称エチルバニリン、Ethylvanillin、3-Ethoxy-4-hydroxybenzaldehyde、エタバン、ブルボナール、Vanirom、Quantrovanil、Protocatechuic aldehyde ethyl etherEthyl vanillin、Ethylprotal、Ethovan、Ethavan、Bourbonal、バニロム、バニラ、クアントロバニル、プロトカテクアルデヒドエチルエーテル、エチルプロタル、エトバン、バニラール、Vanillal、エチルプロタール、ボウルボナール、4-Hydroxy-3-ethoxybenzaldehyde、ロジアロム、Rhodiarome、Vanilla
体系名:4-ヒドロキシ-3-エトキシベンズアルデヒド、3-エトキシ-4-ヒドロキシベンズアルデヒド


エチルバニリン

名称エチルバニリン
英名ethylvanillin
別名ブルボナールバニラール3-エトキシ-4-オキシベンズアルデヒド
化学式C9H10O3
香りバニラ
状態s (白色針状晶)
融点77.5
沸点
比重
性質有機溶媒可溶に微溶
用途バニラエッセンスバニラオイルなどの調合香料
有機性180
無機200
分子データ
» 「動く分子事典」の分子モデル表示の特性について、「生活環境化学の部屋」より補足説明をいただいております。

エチルバニリン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/06 23:06 UTC 版)

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エチルバニリン
ethyl vanillin[1]
識別情報
CAS登録番号 121-32-4
特性
化学式 C9H10O3
モル質量 166.18
外観 針状結晶
匂い 強いバニラ
融点

77~78℃

沸点

285℃

への溶解度 微溶
溶解度 アルコール、油類に可溶
危険性
引火点 146℃
半数致死量 LD50 2g/kg以上(ラット経口)
関連する物質
関連物質 バニリン
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

エチルバニリン: ethyl vanillin)は、化学式C9H10O3で表される有機化合物であり、バニロイド類の一種。天然には存在が確認されていない合成香料の一つ。

用途

バニリンと同様に菓子アイスクリーム等のフレーバーとして広く用いられる。バニリンと併用されることもあるが、バニリンに比べ着色性が低いため、変色を嫌う製品については代替品として使用される。香気はバニリンの2 - 2.5倍ほどであり、最終製品に対する使用量は20 - 250ppmほどである[1]

フレグランスの原料としても使用されている。ジャック・ゲランが調合した香水「シャリマー」(1921年)は、当時新素材であったエチルバニリンを大胆に使用したことで有名である[2]

合成

天然には存在しない物質であり、下記の手法により合成される。

  1. カテコールエチル化。
  2. グリオキシル酸を加え、マンデル酸誘導体とする。
  3. 酸化
  4. さらに脱炭酸によりエチルバニリンが得られる。

安全性

半数致死量(LD50)は、ラットへの経口投与で2g/kg以上[1]

脚注

  1. ^ a b c 『合成香料 化学と商品知識』印藤元一著 2005年増補改訂 化学工業日報社 ISBN 4-87326-460-X
  2. ^ 黒水仙 (2017年7月21日). “【ゲラン】シャリマー(ジャック・ゲラン)” (日本語). カイエ・デ・モード. 2021年9月6日閲覧。


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