Bonnell マイクロアーキテクチャとは? わかりやすく解説

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Bonnell マイクロアーキテクチャ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 04:44 UTC 版)

Intel Atom」の記事における「Bonnell マイクロアーキテクチャ」の解説

第1世代Atom向けマイクロアーキテクチャである。実装している命令セットIntel Core 2互換であるとされ、x86命令x87命令、そしてMMXSSESSE2SSE3SSSE3などの拡張命令搭載している。製品により、Intel 64Intel VTハイパースレッディング・テクノロジーEISTNXビット利用可能な物もある。また、新しくディープパワーダウン (C6)、スレッド別の電力状態 (TCx)、CMOSバスモードなど電力管理機能強化された。最初に出荷され製品は、I/Oパッド両サイド配置した細長い長方形のダイ・レイアウトで、製造効率が最も高いとされる正方形ダイ形状ではない。これは、ダイサイズ小さなプロセッサマルチコア化する際に有利であることから採用されたもので、その後、これを活かしたデュアルコア製品追加された。 約4,700個のトランジスタにより構成されており、これは当時[いつ?]のインテルx86プロセッサの中では最も少ない[要出典]。ダイサイズ25平方 mm未満であり、インテル史上最小x86プロセッサとして登場した製造にはリーク電流低減に有効とされるハフニウム注入によるHigh-k (高誘電率) ゲート絶縁膜メタルゲートによる45 nmプロセス・ルール採用されるなど、省電力化が徹底されており、インテルCPU史上最も低い電圧動作し消費電力VIA Eden同等電圧高くすることで当面最大となる1.8 GHz程度動作周波数確保し、それに応じて熱設計電力 (TDP) も0.6 W - 2.5 W程度抑制された。 刷新されたCPUコアでは電力消費低減のため、第1世代のBonnellはアウト・オブ・オーダー実行構造捨てイン・オーダー実行の、比較的古いマイクロアーキテクチャ立ち返り再設計された。 2次キャッシュ容量FSB速度Pentium 4-M同程度で、実質的な処理速度でも、クロックWillametteNorthwoodPentium 4Northwood-256kMobile Celeron、Prescott-V (Prescott-256K) のCeleron Dなどと同程度であるが、同クロックのZ530 (FSB533 MHz 1.6 GHz TDP 2.2 W (HT)) とPentium 4-M (Northwood FSB 400 MHz 1.6 GHz TDP 46.8 W) とで比較した場合TDP後者の約4.7%となり、エネルギー効率格段に向上したこのうち2008年9月より出荷され330は、CPUパッケージ230を2個搭載させたデュアルコアモデルである。330はまずデスクトップパソコン (ネットトップ) において発売開始2009年6月にはネットブックへの搭載機種発売された。330搭載ネットトップについては消費電力少なく相応性能があるため、主に超小型ベアボーンショップブランドパソコンとして発売されており、ファンレス製品もある。230330に関しては、各社からMini-ITXマイクロATXマザーボード実装された状態で発売されいずれも概ね1万円以下で入手可能である。CPUのみの交換できないが、自作デスクトップPCとして組み立てることが可能である。 2009年12月には、開発コードPine Trail-Dと呼ばれていた新型プロセッサD410、D510が発表された。これらの最大特徴は、元来ノースブリッジ機能だったGPUメモリコントローラーCPU統合した点にある。これにより従来Atomプラットフォーム比較し平均消費電力は約20%低下したとされている。また、従来3D性能のもの足りなさが指摘されていたグラフィックは、GMA 950からGMA 3150へと替わったメモリスロットメモリ総容量の少なさ解消されたことからWindows 7正式に対応している2009年12月発売された製品では、DVIHDMIサポートされていない

※この「Bonnell マイクロアーキテクチャ」の解説は、「Intel Atom」の解説の一部です。
「Bonnell マイクロアーキテクチャ」を含む「Intel Atom」の記事については、「Intel Atom」の概要を参照ください。

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