BetaHi-Fiとは? わかりやすく解説

Beta hi-fi

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 03:46 UTC 版)

ベータマックス」の記事における「Beta hi-fi」の解説

元来から音声記録トラック問題音質優れているとは言い難かったビデオ規格だったが、ベータフォーマットにおいてはβIIモードVHS標準モードよりテープ速度遅くなることからなおさらに不利となった。そのため再生イコライザ調整音質バランス取ろうとしたがヒスノイズが目立つなどしたためソニー一部の上機種(SL-J7・SL-J9などのステレオ対応機)にβNR(ベータノイズリダクション。dbxに近いシステム)を搭載するなどし、音質面での劣勢カバーすべく努力していた。 1983年には、音質面での不利を克服し更なる差別化を図るため「Beta hi-fi」(音声FM記録)を開発しベータ陣営メーカー採用圧倒的な改善図られVHSとの大きな差別化となった。しかしわずか1ヶ月後にはVHS独立ヘッド磁気深層記録を行うVHS-HiFiを導入し、これに追随した。 Beta hi-fi方式映像ヘッドでBeta hi-fi記録を行うため、VHS-HiFi方式見られる映像HiFi音声トラッキング不一致原理的に発生せず、他機での再生時も安定して再生が行えるメリットがあった(ただし、他機再生ではDCノイズ発生しやすい欠点もあった)。しかしその一方映像用同一ヘッド用いて映像信号帯域隙間記録する方式したため音声記録帯域確保する必要から映像信号帯域若干削られ、それが画質劣化を招くこととなった映像記録帯域狭小化や、hi-fi音声信号映像信号干渉することによる解像度低下など)。また、映像記録帯域若干削っているため、hi-fiでない従来のベータデッキでhi-fi記録ビデオ再生すると、hi-fi音声記録帯域一部映像信号として出力ししまうため、映像にビートノイズが入る弊害起こったHi-Fi化による画質劣化本格的に改善するため、当時磁気テープ性能目覚ましい向上を背景として、一部機種(SL-HF300など)ではFMキャリア周波数を3.6MHzから4.0MHzへと400kHz高周波化することで解像度低下補い後述Hi-Bandベータ導入以後に「隠れハイバンド」などと呼ばれた)、併せて従来よりギャップの狭いヘッド用いることでβIIモード問題となっていた隣接トラックからの影響を減らすことに成功、さらにβIIモードでの特殊再生対応として追加ヘッド搭載するなどした結果これまで違った再生画質追求することが可能となったHi-Fi化による画質劣化は、第1号機のSONYのSL-HF77においては発売当初から既に問題となり、画質改善キット呼ばれる追加対策が行われた。キットFMキャリア周波数を3.6MHzから4.0MHzへシフトアップするハイバンド化と、それに伴う基板部品交換設定変更だったようで、メーカーでの改造取付)対応としていた。 ユニークなところでは、映像ヘッドでBeta hi-fi記録を行うという特性生かしてHi-Fi回路別売りHiFiプロセッサー)にして、追加増設することでBeta hi-fi対応可能なノーマル音声対応デッキ「BetaPlus」もソニー・アイワから発売された。

※この「Beta hi-fi」の解説は、「ベータマックス」の解説の一部です。
「Beta hi-fi」を含む「ベータマックス」の記事については、「ベータマックス」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「BetaHi-Fi」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「BetaHi-Fi」の関連用語

BetaHi-Fiのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



BetaHi-Fiのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのベータマックス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS