777-200LRFとは? わかりやすく解説

777-200LRF (777 Freighter)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 08:07 UTC 版)

ボーイング777」の記事における「777-200LRF (777 Freighter)」の解説

777貨物機 (777 Freighter) は777-200LR型をベースにした貨物機バージョンである。基本的には、-200LRのエンジン機体構造貨物機用に強化)に、-300ERの燃料タンク降着装置組み合わせたもので、2005年発表された。ローンチカスタマーエールフランスである。 777Fの最大ペイロードである103トン現行の主力大型貨物機747-200F(最大ペイロード 110トン)や、747-400ERF(最大ペイロード 112トン)にわずかにとどかないが、747-400ERFの後継にあたる747-8Fはさらに大きなペイロード(140トン程度)となりひとクラス上に移行するので、747-200Fおよびマクドネル・ダグラスMD-11F最大ペイロード90トン)といったペイロード100トンクラス機の代替となる。最大ペイロード時の航続距離は9,000キロメートルほどだが、小包類などの、容積大きいが重量はさほどでもない貨物輸送において最大ペイロード下回るケースでは、燃料経済性優れるため航続距離伸び大きくノンストップでの太平洋横断も可能となる。 777F初号機2009年2月19日エールフランス引き渡されその後同年10月までに5社9機の引渡しが行われた。 大手貨物航空会社フェデックス・エクスプレスは、2007年8月時点において、マクドネル・ダグラス社製の貨物機主力機材である。これは大手旅客航空会社放出した状態の良い中古機を改造することにより、新造機よりも手ごろ価格輸送力の高いワイドボディ機導入できること大きなメリットであった。しかし、航空貨物輸送需要今後伸び続けることが確実視されており、近未来高需要路線においては大型超大型機の導入不可欠であると考えられた。また、クルー3名を必要とするDC-10F経年退役ならびにMD-11F代替としての必要性加味しA380-800F10発注した。 ところがA380-800Fは、先行開発されている旅客型A380-800さまざまな不具合発覚し納入スケジュールの遅れが慢性化した。これにより貨物型の引渡し日程事実上白紙とされ、企業戦略大幅変更迫られフェデックス・エクスプレスは、エアバスに対して発注全数キャンセルした。その代替として目を付けたのが777Fであり、15機を発注してローンチカスタマーであるエールフランス次いで2社目の発注会社となった。さらにフェデックス・エクスプレスは777Fを追加発注しエールフランス越して世界最大カスタマーとなる。 2015年9月現在、777型フレイターは、世界航空会社11社から2015年10月現在160機の受注獲得しこのうち115機が受領済みで、日本では全日本空輸2014-16年中期経営計画ローリングプランでこの機材導入検討し旅客機から貨物機改修する「ボーイング・コンバーテッド・フレーター (BCF)」プログラム検討されている777-200ERBCF型も検討していたが、ボーイング側の「777BCF」をローンチする可能性について、「技術的課題がある」との見解を受け、アジア中国北米間において、航空機エンジン半導体製造装置リチウムイオンバッテリー医薬品などの危険品・特殊品輸送需要逼迫してきたことから2018年3月23日新造機を2機導入する事を発表傘下貨物事業会社ANAカーゴ (ANA Cargo) が2019年度受領運航することとなった初便就航2019年7月2日成田上海浦東)線、10月27日には成田シカゴ線にも就航するライバルエアバスA330Fである。

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