高需要路線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/14 03:45 UTC 版)
「ヴァリグ・ブラジル航空」の記事における「高需要路線」の解説
日本への乗り入れは1968年に、それ以前に日本路線をロッキード コンステレーションで運航していたREAL航空の路線権を引き継ぐ形で開始され、当初はボーイング707を使用し、サンパウロ発リオ・デ・ジャネイロ、リマ、ロサンゼルス経由で羽田空港まで運航された(サンパウロ-リオ・デ・ジャネイロ間は別機材による接続便での運航)。 その後マクドネル・ダグラス DC-10、ボーイング747-200/-300、ボーイング747-400と使用機材を変更し、最終的にリオデジャネイロよりマクドネル・ダグラス MD-11で週4便(成田月・水・金・土曜発)、ロサンゼルス、サンパウロ経由成田国際空港に乗り入れていた。また、成田便を運航しない日は名古屋空港に乗り入れ(名古屋火・木・日曜発)、加えて貨物便も運航していた。1985年頃まではDC-10-30CFなどで乗り入れていたのが一転し、中南米初の747-341を導入したことで欧州線の主力だった747-2L5Bがロサンゼルス経由成田路線に投入されたが、300型が軌道に乗ったこともあって1986年11月頃からは2L5Bに変わって-341Cが旅客・貨物輸送量の面などから成田乗り入れに抜擢された。-400型が登場すると自主発注も行い導入したものの、リース会社へ返却したため長くは続かず-300Cへ出戻りMD-11へと至った。MD-11から777-200ER投入の構想もあったが、撤退のため実現に至らなかった。 1往復するだけで2万マイルを超える世界有数の長距離路線であり、成田と名古屋からサンパウロまで24時間の所要時間を要した。またブラジルから日本に戻る場合は、チェックインの時間も含めると、成田と名古屋への到着が翌々日になるというダイヤだった。古くから移民や企業進出など密接な関係がある日本とブラジル間の航空需要が旺盛で、高いロードファクターを記録していたこともあり、1990年代にはデイリー運航への増便を希望していたが、成田空港の発着枠制限もあり認められなかった。 また、1980年代以降は、同じく日伯間直行便を自社機材で運航していた日本航空とのコードシェア便も運航していた(ヴァリグ機材)が、全日本空輸がヴァリグと同じスターアライアンスに属すると、暫くは日本航空とのコードシェア運航を続けたものの、2002年にヴァリグの日本路線も全日本空輸とのコードシェア便に切り替えた。
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