508C「ヌオーヴァ・バリッラ1100」とは? わかりやすく解説

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508C「ヌオーヴァ・バリッラ1100」(1937-53年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/09/21 08:21 UTC 版)

フィアット・1100/1200」の記事における「508C「ヌオーヴァ・バリッラ1100」(1937-53年)」の解説

1932年以来生産され全鋼ボディ油圧ブレーキ備えた近代的大衆車市場での成功収めていた508「バリッラ」(正式名称は508C)の後継車として1937年発表された。さらに小型500トポリーノ」と直列6気筒エンジンを持つ中型車1500中間車種となる。 トポリーノ拡大したような魅力的な流線形スタイルの4ドア・ピラーレスセダンのボディ前輪独立サスペンションなどの進歩的な設計は、「トポリーノ」の開発携わったダンテ・ジアコーサ担当した開発段階では後輪独立懸架にすることが検討されたが、コスト制約から実現しなかった。 1932年設計されていた旧バリッラ系の1000ccサイドバルブ、3ベアリングクランクシャフトの直列4気筒ベースとし、そのスポーツモデルであった排気量拡大しヘッドOHVとした1089cc 32馬力エンジン流用しトランスミッション4速MTとされた。 実用的な小型4座ベルリーナとして設計されていたにも関わらず居住性操縦安定性、そして最高速度110km/hの動力性能は、いずれも当時欧州における同クラスサルーンの水準ら抜き出ており、ことに旧式な設計大衆車主流だった英国ではスポーツサルーン扱いされるほどの評価得た。 更にこのシャーシエンジンベースに、前衛的な流線型の2シータークローズドクーペボディを与えたレーシングモデル・508CS「ミッレミリア」(MM)が1937年から1940年までの間限定生産された。1100ccのまま42HPまで強化されエンジン空力特性おかげで140km/hに到達実際にレースフィールドでも活躍した。更にこのモデル1100Sと名を変えフェイスリフトのうえ1947年から生産再開され1950年まで限定生産最終的には51HP・150km/hに到達して終戦後間もない復興期欧州レース界で活躍見せたフィアット自社のみならず1940年代後期以降イタリアで勃興した中小零細のスポーツカーメーカーにも「1100」のエンジン適度なサイズ価格、そしてチューニングポテンシャルの高さから愛用され、少量生産小型スポーツカー多数が「1100エンジンチューンして搭載高性能競った。 本来の508Cシリーズ1939年にはフェイスリフトが行われ、フロント部分当時米国車スチュードベーカー風のデザイン改められて「1100B」となったが、スタイルバランス欠き魅力大きく失った。1100Bは第二次世界大戦はさんで生産され1949年には後部トランク追加した「1100E」となった。なお、ファシスト政権崩壊に伴い戦後の「1100シリーズファシスト党迎合した「バリッラ」の名を外している。 508Cと1100Bのロングホイールベースシャシ作られタクシー商用ライトバン用いられた。

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