500形・510形
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「京成200形電車」の記事における「500形・510形」の解説
200形の制御車として製造された車両である。1934年(昭和9年)に500形500〜509の10両が、1935年(昭和10年)に510形510〜519の10両が日本車輌製造で製造 された。車体は200形と全く同じ。この内、1944年(昭和19年)以降、500〜502と510〜519の13両が電装された。基本的には200形と同性能になったが、510形の一部には、省線電車用のMT-7やMT-30を主電動機として装荷したものもあった。507と512が火災で焼失したことから1948年(昭和23年)に国鉄モハ63形に似た前後対称の車体を帝國車輛工業で製造し復旧した(210も同様)。1959年(昭和34年)の改軌の際には500〜502、510・513〜519の11両の台車がFS28に換装され、捻出された台車が1435mmに改造の上、他車に転用された。1966年(昭和41年)〜1968年(昭和43年)にかけて500〜502、510・511、513〜519の12両の車体が近代的な全金属製車体となった。同時に510形のMT-7装荷車両のほとんどが、210形の新性能化更新で捻出されたSE-144に交換された。511は新性能化が行われ、210(2代目)に改番された。代わりに食パンスタイルのまま全金化された210が511(2代目)となり、507、512と編成を組み行商専用車として使われた。503〜506・508・509は半鋼製のまま新京成に譲渡された。京成に残った更新車は京成在籍中に固定編成化・電動発電機の交流式交換が行われ、500〜502、510・518・519は1975年(昭和50年)〜1978年(昭和53年)に新京成に譲渡された(このうち3両は譲渡時に車番変更)。507、511〜517は最後まで京成で使用された。 京成で1980年(昭和55年)まで使われた編成は、一般向けとしては京成最後の吊り掛け駆動の営業車でもあった(左は京成上野・押上寄り)。 514-209-2012-513
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