3団体王座統一
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「テオフィモ・ロペス」の記事における「3団体王座統一」の解説
2020年10月17日、ラスベガスのMGMグランド内ザ・バブルでWBAスーパー・WBCフランチャイズ・WBO世界ライト王者のワシル・ロマチェンコと王座統一戦を行い、前半はロマチェンコは手数が出ずロペスが手数を出してポイントを取る展開、中盤後半とロマチェンコに追い上げられるもロペスが逃げ切り12回 3-0(116-112、119-109、117-111)の判定勝ちを収め、王座統一に成功した。試合前にロペス陣営はフランチャイズ王者であるロマチェンコに勝利した場合に王座を獲得できるようWBCに要求を出し、WBCが承認していたためロペスはフランチャイズ王座も獲得した。ただし、リング誌やBoxrec.comは、WBCフランチャイズ王座を正当な王座とみなしていないため、ロペスを4団体統一王者と認定していない。またロペスは、ロマチェンコが右肩を怪我していたと試合後に明かしたことについて、負けた言い訳だと批判して、怪我はボクシングの一部であり100%の状態で試合に臨めることはないと指摘。ロペス自身も怪我をしていたと明かして、後日、右足親指の微小骨折と靭帯損傷を修復する手術を受けた。 詳細は「テオフィモ・ロペス 対 ワシル・ロマチェンコ」を参照 その後ロマチェンコが再戦を主張するも、ロペスは、ロマチェンコの試合に負けた言い訳を聞いて興味を失ったのと、試合の契約に再戦条項を入れるのをロマチェンコ自身が拒否したのに試合で負けたら再戦を主張しだしたのはおかしいとして、再戦を拒否するコメントを出した。 2021年1月8日、IBFよりIBF世界ライト級1位のジョージ・カンボソス・ジュニアと指名試合を行うように通達された。 2021年2月25日、テオフィモ・ロペスとジョージ・カンボソス・ジュニアのIBF世界ライト級指名試合の入札が行われ、ロペス擁するトップランク社が2,315,000ドル(約2億5千万円)、DAZNと契約しているマッチルーム・ボクシングが3,506,000ドル(約3億8千万円)で入札するが、モバイルアプリケーション企業のTrillerが最高値となる6,018,000ドル(約6億5千万円)で入札し、興行権を落札した。この入札結果により、王者のロペスは落札額の65%にあたる3,911,700ドル(約4億2千万円)のファイトマネーを受け取ることになった。元々この入札は、トップランク社が交渉で提示していたファイトマネーに対して自身の価値はもっと高いと考えたロペスが不満を示して折り合わず、入札に持ち込まれたもので、トップランク社が提示していたファイトマネーは125万ドルほどとされており、ロペスは結果的にその3倍以上の額を受け取ることになったこと、また、トップランク社が入札の競争相手であるエディー・ハーンに入札から辞退するよう促すようなメールを送っていたことが発覚したことで、ロペスはトップランク社に対し、「提示されたファイトマネーが冒涜であると知っていました。Trillerからの600万ドルは、トップランク社が彼らの契約選手の中でも最高である選手に対して評価をしていないことを示しています」「次の試合またはその次の試合で、私はフリーエージェントになるでしょう。トップランク社の契約から抜け出すための証拠はたくさんあります」と怒りをあらわにした。 2021年6月12日、テオフィモ・ロペスが関係が悪化していたトップランク社との交渉でファイトマネーの最低保証額の引き上げに成功して再契約したことがESPNのボクシング中継内で明らかにされた。 2021年6月15日、ロペスが新型コロナウイルス感染症に感染したため、4日後の6月19日に対戦する予定だったジョージ・カンボソス・ジュニアとの試合が8月14日に延期になったことが発表された。しかし、その後も様々な理由で8回以上も試合日の変更を繰り返すことになり、最終的にTrillerは広告宣伝費などのプロモーション費用で1000万ドル(約11億円)の赤字を抱え込んだことで、10月に入るとこの試合の興行権を放棄した。このため興行権が第2落札者のマッチルーム・ボクシングに移ることになった。 2021年11月28日、マディソン・スクエア・ガーデン・フールー・シアターにてジョージ・カンボソス・ジュニアと対戦。試合前の掛け率でカンボソスに7倍がつくロペス圧倒的優位予想だったが、大番狂わせの敗北となる12回判定負けで初防衛に失敗し王座陥落した。
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