3代目 (1976年 - 1980年) A121/122/123/131/133型
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「三菱・ギャラン」の記事における「3代目 (1976年 - 1980年) A121/122/123/131/133型」の解説
1980年5月、フルモデルチェンジ。人気の高かった先代の直線基調イメージを色濃く残しながらも、空力性能を向上したスラントノーズが特徴でもあった。スタイリングは先代モデルのテーマを継承しているが、クリーンでシンプルな面構成、フォグランプ内蔵のヘッドライトやスラントノーズと一体化されたチンスポイラーなど、先代同様に当時の欧州車の流行を取り入れたものでより洗練されている。エンジンは1.6 Lサターン80・86 PS (G32B) 、1.85 Lシリウス80・100 PS (G62B) 、2.0 Lシリウス80・110 PS (G63B) 、2.3 Lアストロンディーゼル・75 PS (4D55) の設定で競合車種に三菱も合流し、競合車種にいち早く2.3 Lアストロンディーゼルターボ・95 PS (4D55) を搭載しハイパワー化と省エネ時代に挑んだ。 当時のエンジンとしてはかなり強力なトルクを発生した2.0 Lガソリン車とディーゼルエンジン車のMTには、クラッチの繋がりをよりマイルドにする目的で、フルードカップリングが採用された。このためシフトパターンは通常の5速パターンにATと同じPポジションが追加された特殊なものとなっている。 また電子技術の発展による装備品のクオリティもこのクラスでは考えられないものがあり、VELNAS (ベルナス) と呼ばれるドライブコンピュータ (ストップウォッチ・平均速度・燃費・燃料消費量が表示できた)、後席パワーリクライニングシート、リヤに密閉式ボックス型エンクロージャーのDIATONEスピーカーシステムを備えたカーオーディオ・さらに最上級グレードの2000ロイヤルには本革シート装着車もあった。 タクシー仕様も設定され、エンジンは1.8 L LPG (G62B) と2.3 Lディーゼルの2種類。1984年7月まで生産。エステートバン (車体は先代をキャリーオーバーし、フロント周辺のみ4代目と共通にしたもの) も設定され、1.6 LにLとGL、2.0 Lに2000スーパーエステートの3種類を設定。1985年2月に新型ミラージュ/ランサーバンに合流した。CMには高倉健が出演していた。 1980年11月、2.0 Lガソリンターボ車追加。電子制御噴射装置の組み合わせで145 PSまでパワーアップ。 1981年4月、ターボ車 (ガソリン・ディーゼル共に) AT車追加。 1981年11月、マイナーチェンジ。バンパーガードを装着しリヤバンパーの中央にナンバープレートを移動。2.0 Lガソリンエンジン車にECIターボ搭載車を拡大設定。 1982年11月、新たに1.8 Lにスーパーサルーンターボと、バックソナーを装備した1800GLサルーンAD登場。 1983年9月、先代のキープコンセプトだったことによる販売不振のため、わずか3年4か月でFF方式に変更された3代目ギャランΣにフルモデルチェンジ。ただし、セダンのLPGエンジンを搭載したタクシー向けモデルは1984年10月まで継続販売され、エステートバンは1985年2月にミラージュ/ランサーバンと統合されるまで継続販売された。
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