2022年美濃加茂市長選挙
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「藤井浩人」の記事における「2022年美濃加茂市長選挙」の解説
2021年夏、藤井の陣営は電話による世論調査を実施し、市民の反応を探った。「無実だと思う」「わからない」がそれぞれ4割、「有罪だと思う」は2割にとどまった。勝機があるとみた陣営は選挙戦に臨む準備を進めた。 同年11月22日、藤井は代理人の郷原信郎弁護士と共にオンラインで記者会見し、贈賄側の元業者の男の友人として出廷した男性の証言が検察側に誘導されたもので証拠能力はないなどとして、名古屋高裁に再審請求を申し立てる方針を明らかにした。そして同月下旬、任期満了に伴う市長選挙に藤井が立候補するとの情報が関係者の間に伝わった。自民党県議の小川恒雄は「浩人が出れば市政がまた混乱する。勝っても負けてもあいつの政治生命は終わりだ」と語気を強めた。11月30日、無罪を主張して名古屋高裁に再審を請求。同日、金子の秘書を辞職。12月8日、自民党岐阜県連は再選を目指す伊藤誠一への推薦を決定した。12月9日、藤井が出馬する意向を固めたと毎日新聞が報道。12月13日、藤井は正式に出馬表明した。 2022年1月16日、市長選挙告示。立候補者は藤井と伊藤の二人。金子俊平はこの日、伊藤陣営での応援演説で「選挙戦をする必要があるのか」と述べ、藤井と戦わなければならないことへの違和感を強調した。伊藤は自民党・公明党の推薦と、市議会議員16人のうち少なくとも12人からの支援を受けた。 選挙戦終盤、伊藤の選挙事務所には、裁判時に結成された「藤井浩人を支える会」の元幹部らの姿があった。元幹部は毎日新聞の取材に応じ、「無罪判決のために奔走したが、裁判後には使い捨てにされた」「執行猶予期間が満了した段階で『支える会』への感謝の言葉がなかった」と藤井を批判した。毎日新聞がこの証言を元に藤井に質問すると、藤井は「(当時は)若い私を、担ぎやすいみこしだと思っていたのだろう。伊藤氏が担ぎやすくなったのだろうか。むしろ私が使い捨てにされた」「私に『利権』を求め、(その要望を)聞き流していたことが反感を招いたのでは」と答えた。 同年1月23日の投開票の結果、伊藤を大差で破り4回目の当選を果たした。1月24日、中日新聞社は出口調査の結果を発表。藤井が有罪判決が確定したことについて投票の判断材料にしたかどうかを有権者に聞いたところ、「した」と答えた割合は25%にとどまり、「しなかった」は52%に上った。「どちらでもない・分からない」は17%、無回答は7%だった。また、自民支持層の60%、公明支持層の75%が藤井を支持したとの結果も発表した。伊藤の陣営関係者は「藤井相手に、推薦証なんてなんの意味もなかった。ただの紙切れだった」と取材に答えた。選挙後、自民党美濃加茂市支部は藤井を応援した市議の除名を申請する動きをみせている。 ※当日有権者数:42,191人 最終投票率:58.80%(前回比:+20.18pts) 候補者名年齢所属党派新旧別得票数得票率推薦・支持藤井浩人 37 無所属 元 16,307票 66.20% 伊藤誠一 65 無所属 現 8,325票 33.80% (推薦)自由民主党・公明党
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