2017–2020: DAMN.
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 04:18 UTC 版)
「ケンドリック・ラマー」の記事における「2017–2020: DAMN.」の解説
2017年3月23日にシングル「The Heart Part 4」を発表した。 1週間後、ミュージックビデオを伴って「HUMBLE.」をリリースした。 2017年4月7日に、4枚目のスタジオ・アルバムの予約注文が始まり、4月11日、アルバムタイトルが「DAMN.」となること、リアーナ、Zacari、U2による客演を迎えたトラックリストを発表した。アルバムは2017年4月14日にリリースされた。さらにコレクターズ・エディションとして、2017年12月中旬に、アルバムのトラックリストを逆の順序で収録した「DAMN.Collectors Edition」が発売された。 「DAMN.」は、 自身のキャリア最大の初動セールス、さらに2017年作品で最大の初動記録(当時)を打ち立てて全米アルバム・チャートで1位を獲得。音楽消費動向を伝えるニールセン・ミュージックが発表した、2017年のアメリカにおけるヒット・アルバムのランキングでは年間2位となる大ヒット作となったほか、Rolling Stone誌、Complexなどの年間ベスト・アルバム・ランキングで1位に選ばれるなどその内容は絶賛されており、主要メディアの年間ベスト選を独自に集計・ランキング化したウェブ・メディア「Album of The Year」では2017年1位となった。MTV Newsのインタビューの中で、「アルバムが出て1週間くらいかな、逆からアルバムをプレイすることができるって気づいてもらえた」、「スタジオにいた時からじっくり計画を立ててやったことだ」と述べ、「最後から聞いていくと、ケンドリック・ラマ―の二重性や複雑さの対比が浮かびあがる。でも、(どちらから聞くのも)両方ともが俺という人間を表しているんだ」と語るなど、意図的に曲順を逆にしていたことを語った。 Top Dawg Entertainmentの創始者Anthony Tiffithとともに、マーベル・スタジオの新作映画『ブラックパンサー(2018)』のサウンドトラックのプロデュースに携わることが発表された。結果としてインスパイア・アルバムと銘打たれた『ブラックパンサー:ザ・アルバム』が映画公開の1週間前にあたる2018年2月9日にリリースされ、全米アルバムチャート初登場1位を記録した。 2018年第60回グラミー賞では主要2部門を含む、7部門にノミネート。主要部門の受賞は逃すが、“最優秀ラップパフォーマンス賞”、“最優秀ラップ/サングパフォーマンス賞”、“最優秀ラップソング賞”、“最優秀ラップアルバム賞”からなるラップ4部門を制覇。そして“最優秀ミュージックビデオ賞”を加えた5部門での受賞を果たした。 2018年7月に開催される大型野外音楽フェス「フジロック・フェスティバル'18」にヘッドライナーとして出演することが決定した。 2018年4月、ラッパーとして初の快挙となるピューリッツァー賞を受賞。1943年に設立されたピューリッツァー賞の音楽部門はクラシック音楽作品が受賞するのが常となっており、クラシックやジャズ以外の作品が選ばれるのは今回が初である。同賞の委員会はKendrickによる4作目のスタジオアルバムである『DAMN.』について「現代を生きるアフリカ系アメリカ人の複雑な人生を捉え、土地や文化に根付く本物の言葉やリズムのダイナミズムを統合した高水準な楽曲を収めた名作」と評価した。 2018年7月、ラマーはスターズドラマシリーズ「Power」第5シーズンで「Lace」というドミニカン麻薬中毒者を演じ俳優デビューを果たした。ラマーのキャスティングはラッパー50セントとの関係から生まれ、ラマーの演技は批評家や視聴者から賞賛された。 2018年12月、第61回グラミー賞にて自身がプロデュースを手がけたアルバム『ブラックパンサー:ザ・アルバム』から最多となる8ノミネートを獲得。
※この「2017–2020: DAMN.」の解説は、「ケンドリック・ラマー」の解説の一部です。
「2017–2020: DAMN.」を含む「ケンドリック・ラマー」の記事については、「ケンドリック・ラマー」の概要を参照ください。
- 2017–2020: DAMN.のページへのリンク