2001年の構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 07:03 UTC 版)
リチャード・ベネットは2001年に、「陸軍により柔軟性を与え、指揮系統を分散化することで戦闘効率を向上させ、1982年のイスラエルのレバノン侵攻の際に得た教訓の少なくとも一部を吸収するために1985年に3個軍団が結成された」と書いている。陸軍の組織と軍事ドクトリンはソ連のモデルに従っていた。 リチャード・ベネットの2001年の戦闘序列の推定は次の通り: 第1軍団(本部:ダマスカス)- ゴラン高原、要塞地帯から南はヨルダン国境近くのダルアーまでをカバーする。第5機甲師団 - 第17・第96機甲旅団と第112機械化旅団を擁する 第6機甲師団 - 第12・第98機甲旅団と第11機械化旅団を擁する 第7機械化師団 - 第58・第68機甲旅団と第78機械化旅団を擁する 第8機甲師団 - 第62・第65機甲旅団と第32機械化旅団を擁する 第9機甲師団 - 第43・第91機甲旅団と第52機械化旅団を擁する ベネットはまた、第1軍団はヘルモン山とゴラン高原の他の場所にあるイスラエルのシギント&監視所に対するヘリボーンコマンドー作戦用に訓練された2個を含む4個の独立した特殊部隊連隊を保有していたと述べた。 第2軍団(本部:ザバダニ)、ダマスカスの北からホムスまでをカバーし、レバノンを含む。ベネットは2001年に、第2軍団の主要部隊には以下の部隊が含まれると考えられていると述べた。 第1機甲師団 - 第44、第46機甲旅団、第42機械化旅団を擁する 第3機甲師団 - 第47、第82機甲旅団、第132機械化旅団を擁する 第11機甲師団 - 第60、第67機甲旅団、第87機械化旅団を擁する 第4機械化師団 - 第1機甲旅団と第61、第89機械化旅団を擁する 第10機械化師団(本部:レバノン・Shtroura)- 同師団の主要部隊は(2001年に)戦略上重要なベイルート-ダマスカス高速道路の管理のために配備され、ヤンタ近郊に第123機械化旅団、ベッカー渓谷のザフレ近郊に第51機甲旅団、Dahr al-Baidarの複合施設周辺に第85機甲旅団が配備された。 第3、第11機甲師団からの他の3個の重旅団は、レバノン東部に定期的に配備されていることが知られていた。 レバノンには5個の特殊部隊連隊があった。 第3軍団(本部:アレッポ)は北部に拠点を置き、ハマ、トルコとイラクの国境、地中海の海岸線をカバーしており、化学および生物兵器とミサイルの生産・発射施設の複合施設の保護を任務としていた。第2予備機甲師団 - 第14、第15機甲旅団、第19機械化旅団を擁していた。同師団はまた、主要機甲部隊の訓練編隊としても活動していると考えられていた。2001年に報告された「第2」の呼称は、シリア内戦時には報告されていないため、間違っていた可能性がある。 第2軍団の管理下にある他の部隊には、4個の独立歩兵旅団、1個の国境警備旅団、1個の独立機甲連隊(事実上の旅団グループ)および1個の特殊部隊連隊が含まれる。 沿岸防衛旅団 - 主に第3軍団管区内で独立部隊として活動していた。ラタキアの海軍基地に本部を置き、ラタキア、バニアス、ハミディエ、タルトゥースの4つの沿岸防衛大隊を擁していた。各大隊は、短射程のSSC-3 Styxと長射程のSSC-1B シェパルミサイルシステムの両方の4台のランチャーを備えている。 IISSは、2006年に小規模の編隊を次のようにリストアップしている 4個の独立歩兵旅団 10個の独立空挺特殊部隊連隊(7個連隊は第2軍団に所属) 2個の独立砲兵旅団 2個の独立対戦車旅団 3個のSSM旅団(各旅団に3個のSSM大隊を擁する)を持つ地対地ミサイルコマンドFROG-7を備えた1個旅団 スカッド-B/C/Dを備えた1個旅団 SS-21スカラブを備えた1個旅団 3個の沿岸防衛ミサイル旅団4台のSS-C-1B Sepalランチャーを備えた1個旅団 6台のP-15 テルミートランチャー(NATOコードネーム:SS-C-3「Styx」)を備えた1個旅団 6台以上のP-800 オーニクスランチャーを備えた1個旅団 1個の国境警備旅団 ダマスカスの防衛: 第4機械化師団(防衛中隊は、機甲師団相当の569部隊に改編され、1984年に第4機甲師団となった) 共和国防衛隊機甲師団 - 3個の機甲旅団、1個の機械化旅団、1個の砲兵連隊を擁する。
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