FROG-7
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/19 05:57 UTC 版)
「FROG (ロケット兵器)」の記事における「FROG-7」の解説
ソ連における発射システムの名称は9K52 ルーナM(9К52 Луна-М)。ZIL-135 8輪重トラックをベースに開発された装輪式の自走発射台"9P113"に、最大射程距離70kmの"9M21"無誘導ロケット弾を搭載したものである。 1962年にプロトタイプが完成し、1964年から実戦配備された。同じくZIL-135をベースにしたロケット弾輸送車両は"9T29"と呼ばれ、3発のロケット弾を搭載可能である。再装填は発射機の9P113に装備されたクレーン装置で行われる。搭載されるロケット弾の種類によりNATOでは"FROG-7A"、"FROG-7B"と分類していた。 9K52システムは9P113自走発射台2両と9T29輸送車両2両、"エンドトレー"レーダー搭載車1両、"ブレッドビン"レーダー搭載車両1両で構成される。前述の6両(発射機2基)で1個中隊を構成し、2個中隊で1個大隊を形成する。 2K6 ルーナと同様、核弾頭搭載型と通常弾頭型が存在する。また友好国への輸出も行われている。 9K52 ルーナMハメーンリンナ砲兵博物館の展示車両。 9K52 ルーナM (側面)湾岸戦争時のイラク軍の装備。 9K52 ルーナM (後部) 9T29 ロケット弾輸送車 ウィキメディア・コモンズには、FROG-7(9K52)に関連するメディアがあります。
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