2代目 Y51型(2009年-2022年)
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「日産・フーガ」の記事における「2代目 Y51型(2009年-2022年)」の解説
詳細は「日産・Y51」を参照 日本仕様車は2009年の東京モーターショーで発表され、北米仕様車は先に2009年8月にCGと写真が公開された。2009年11月に発売。搭載するエンジンは2.5Lは先代後期型と同型のVQ25HR型、3.5LエンジンはVVEL採用の3.7L VQ37VHR型エンジンに変更された。また2010年11月には、3.5Lエンジンを搭載するフーガハイブリッドが追加された。北米仕様車にはV8 5.6LのVK56VD型エンジンが、欧州仕様車や韓国仕様車にはV6 3.0LのV9X型ディーゼルエンジンもしくはメルセデス・ベンツ製の2.2LOM651型ディーゼルエンジンが搭載されるが、いずれも日本仕様車への搭載は予定されていない。トランスミッションには、ハイブリッドを含めた全車に7速ATが採用される。 2010年8月に、シーマ(F50型)及びプレジデントがそれぞれ生産中止になった事を受けて、2012年5月にシーマがHGY51型として生産再開するまで、一時的に日本市場における日産のフラッグシップとなった。 2012年7月から2016年11月まで、三菱自動車へ「プラウディア」の車名でOEM供給されていた。 2015年2月にマイナーチェンジが行われた。特に外観デザインが刷新され、V37型スカイライン同様にインフィニティのエンブレムが装着された。また、各種広告において、日産のCIを一切出さず「NISSAN MOTOR CORPORATION」と表記し、日産ブランドからの離脱およびインフィニティブランドへの移行をアピールした。なお、V37型スカイラインは2019年7月のビッグマイナーチェンジで日産エンブレムに戻ったため、2019年12月の仕様向上までは日産の日本販売車種で唯一インフィニティエンブレムを装着している車種となっていた。同年5月までの累計販売台数は2万8926台。 2019年12月23日に、シーマと共に仕様向上が発表された、安全装備としてシーマと共通で「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」「踏み間違い衝突防止アシスト」「ハイビームアシスト」「インテリジェント クルーズコントロール」を全車標準装備した。フーガに関しては「インテリジェント FCW」「ECOペダル」が追加されている。また、「ニッサン インテリジェント モビリティ」を具現化する事に伴い、フロント及びリアのエンブレムがインフィニティのエンブレムから日産エンブレムに変更され、事実上日産ブランドに復帰した。 2022年、日本国内における度重なるセダン市場の低迷を受け、日産自動車は電気自動車(EV)などの電動化技術に経営資源を集中するため、同年夏を目途に「シーマ」や「スカイライン(V37型ハイブリッド車)」とともに生産終了する方針を固めた。これにより、セドリック・グロリアから続いてきた同社の高級セダンの系譜は失われる事となった。セドリック時代から通算62年、グロリア時代から通算63年続いた高級セダンが消滅、「フーガ」の商標も18年の歴史に幕を閉ざす事となり、スカイライン(V37型ガソリン車)とエルグランドが実質的な後継車となる事が決まっている。
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